P Executive Package の中央値565万円、Gグレードは190万円 — 世代で3倍差が開いたアウトランダー | 三菱 アウトランダー 中古相場分析【2026年7月版】— 4998台集計

最終更新: | 4,998台・9サイトのデータに基づく

同じ「アウトランダー」という名前でも、並んでいる中古車の値札は190万円台から560万円超まで散らばっている。ガソリンSUVだった旧世代と、PHEV専用車に生まれ変わった現行3代目。その断層が、これほどまでにくっきり価格に出るクルマも珍しい。本稿は、当サービスが2026年6月3日〜7月3日に9サイトから収集したアウトランダー4998台の掲載データをもとに、どこにお得があり、どこにプレミアムが乗るのかを丁寧に解きほぐす。

市場サマリー

掲載台数
4,998台
価格帯
35〜753万円
中央値
362万円
走行中央値
3.7万km

アウトランダーの新着を見逃さない

今月の注目: P Executive Package・2024年式・Black Edition
9サイトを30分ごとに自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。

LINEで新着通知を受け取る

📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

アウトランダーの中古市場の輪郭(当サービス集計)

まず、当サービスが集めた4998台がどんな顔ぶれなのかを俯瞰しておきたい。この一台に「ガソリンSUV」と「世界初のPHEV SUV」という2つの人格が同居していることが、数字の散らばりをそのまま説明してくれる。

集めた4998台の内訳

集計対象は9サイトの掲載データ4998件、うち期間末時点でアクティブな掲載は3108件。年式が判明したものは全体の約6割、走行距離は約59%、グレードが判別できたのは約44%にとどまる。グレード不明が多いのは、グーネット掲載車のタイトル表記が独特でグレードを読み取れないケースが多いためだ(不明として集計している)。判別できた範囲では、Gグレードが1367台と最多、次いでP Executive Packageが352台、Black Editionが199台と続く。

価格はどこに集中しているか

価格が取れた4469台での中央値は362万円。平均は322万円で、分布はやや高値の裾を引いている。安めの4分の1のラインが188万円、高めの4分の1が413万円。最安層(下位5%)は89万円、最上層(上位5%)は562万円だ。最上層は最安層の6倍以上——同じ車名で、庶民的なファミリーカー1台分の差が上下に開いている計算になる。

価格の山を刻むと、350万〜400万円帯が957台と突出して厚い。ここは2022年前後のPHEV3代目が主に占める価格帯だ。その一方で150万〜200万円帯も533台あり、旧世代の受け皿としてもう一つの山を作っている。二峰性の分布、というのが本集計の素直な印象だ。

掲載開始・掲載終了の動き

観測期間中、新しく掲載に載った個体と、掲載が終了した個体の動きも追っている。掲載から消えるまでの滞在は中央値13日、早いものは6日、遅めでも29日ほど。3108件のアクティブ掲載を背景に、こうした入れ替わりが日常的に起きている。掲載終了は成約とは限らないため断定はしないが、少なくとも「載せてしばらく動かない」相場ではないことは、集めたデータから読み取れる。

年式ごとの相場と「価格の断層」

アウトランダーには、はっきりとした価格の断層がある。それも2つ。ひとつは2021年のPHEV3代目登場、もうひとつは2024年10月の大幅改良。この2つの境界を越えるたびに、値札が階段状に跳ね上がる。

年式ごとの中央価格

年式 台数 中央価格 中央走行距離
2015 244 140万円 82,000km
2017 92 187万円 58,500km
2019 145 227万円 57,000km
2020 80 268万円 46,000km
2021 95 340万円 45,000km
2022 942 382万円 36,000km
2023 344 410万円 26,000km
2024 437 506万円 8,000km
2025 120 550万円 3,000km

2020年式から2021年式で+72万円、2023年式から2024年式で+96万円。年に一段ずつではなく、この2箇所だけ段差が大きい。ここがまさに世代・改良の境目だ。

進化型マイナーチェンジの前後で何が起きたか

2024年10月31日の大幅改良は、バッテリーを20kWhから22.7kWhへ拡大し、EV走行換算レンジを最長87kmから106kmへ延ばした「威風堂々 第2章」。この改良を挟んで、年式相場の段差が最も大きい。

グレードを重ねて見るとさらに鮮明だ。最上級P Executive Packageは、改良後にあたる2024年式で中央値569万円(172台)。判別できていない多くの上級個体を含む「不明」枠でも、2023年式410万円に対し2024年式は489万円、2025年式は532万円と、改良後モデルが一段高い価格帯に居座っている。バッテリー容量とEV航続の差は、そのまま中古の値札に転写されていると読める。

減価カーブから見える性格

減価の傾き自体は、PHEV3代目に限れば緩やかだ。メーカー情報によれば残価設定ローンの3年後残価が新車価格の残価52%に設定されており、一般的な水準(残価43〜48%程度)より高いとされる。本集計の年式別相場もこれと整合的で、2022年式が中央値382万円と、高値を長く保っている。旧ガソリン世代が100万〜200万円台まで素直に落ちているのとは対照的で、電動化された現行世代の値持ちの良さがうかがえる。

グレード別の相場

P Executive Packageの中央値565万円、Gグレードは190万円。同じアウトランダーでも、グレードで375万円もの差がつく。ただしこの差の大半は「グレードの豪華さ」ではなく「どの世代を含むか」の差でもある——ここを分けて読むのがコツだ。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 台数 中央価格 中央年式 中央走行距離
(不明) 2796 391万円 2022 32,000km
G 1367 190万円 2018 57,000km
P Executive Package 352 565万円 2024 6,000km
Black Edition 199 418万円 2023 27,000km
24G 175 130万円 2015 62,500km
20G 45 180万円 2017 43,000km

Gグレードの中央年式が2018年、24Gが2015年であることに注目したい。この2つは旧世代(初代PHEVや2代目ガソリン)を多く含むため中央値が低い。一方でP Executive Packageは中央年式2024年、走行6,000kmと、ほぼ新車に近い個体が主体だ。グレード名の差というより、世代の断面がグレード欄に映り込んでいる。

グレード × 年式で見るMC効果

Gグレードを年式で追うと、2015年式143万円、2018年式200万円、2022年式359万円と、年式が新しくなるほど素直に上がる。同じ「G」でも旧世代と現行世代では別物の値付けだ。P Executive Packageは2024年式569万円に対し2025年式554万円と、わずかに逆転しているが、これは掲載個体の走行距離や装備差による揺らぎと見るのが自然で、サンプル数を踏まえれば傾向としてほぼ同水準と読める。

限定車・特別仕様車のプレミアム

特別仕様車Black Editionは199台と、限定枠ながらまとまった台数が集まっている。中央値は418万円、安めの4分の1で384万円、高めの4分の1で465万円。年式別では2023年式414万円、2024年式482万円と、新しい個体ほど高い。改良前モデルのBlack Edition(7人乗り)は新車価格630.4万円だったから、中古では手が届きやすい水準まで下りてきていると言える。専用18インチ相当の装飾や内外装のブラックアクセントを、標準グレードとの差額を抑えて狙える枠として、注目に値する。

走行距離とコンディション

意外に思えるかもしれないが、走行1万km未満の個体はまとまった数が並んでいる。デビューから日が浅いPHEV3代目が主力の車種だけに、「新しくて距離も浅い」個体が中古で潤沢に出てくるのが、このクルマの特徴だ。

走行距離ごとの価格感

集めたデータを走行距離帯で切ると、傾きは明快だ。0〜1万kmが中央値520万円(367台、中央年式2024)、1〜2万kmが429万円、2〜3万kmが399万円、3〜5万kmが370万円。ここまでは現行PHEVが主戦場だ。5〜8万kmになると中央値213万円へ一気に落ち、8〜12万kmは130万円、12万km以上は84万円。5万kmを境に、含まれる世代が現行から旧世代へ切り替わるため、価格の落ち込みが急になる。

低走行 × 新しい年式の希少性

年式と距離を重ねると、狙い目の輪郭が見えてくる。2024年式×0〜1万kmは中央値540万円(229台)と最新世代の主力ゾーン。2022年式×3〜5万kmは384万円(393台)で、こなれた価格と実用距離のバランスが取れた最厚のボリューム�帯だ。予算を抑えつつ現行PHEVに乗りたいなら、この2022年式×3〜5万km帯が現実的な着地点になる。

修復歴と車検残の現実

修復歴のデータがあるのは2049台。うち「修復歴あり」はわずか39台で、これは参考値ながら中央値182万円。修復歴なし(2010台)の中央値355万円と比べると、単純比較で約48.7%安い。ただし修復歴ありは母数が少なく、かつ旧世代・高走行の個体に偏っている可能性が高いため、価格差をそのまま「修復歴のペナルティ」と読むのは早計だ。参考値として押さえておきたい。

車検については、車検残ありが約47%。残り月数は6〜12か月に集まる。参考値として、車検残ありの中央値380万円に対し、車検整備付/なしは295万円と、車検残あり側が約29%高い。ただしこれは車検表記の自動解析に基づく簡易比較で、出品者属性との交絡もあるため、あくまで目安として捉えてほしい。

属性で見る供給の癖

集めたデータからは、供給側のクセもいくつか見えてくる。トランスミッションは判別できた範囲でAT1726台(中央値372万円)、MT472台(中央値349万円)。PHEV専用車のシフト表記の扱いも含まれるため、この分類は参考程度に留めるべきだが、AT側がやや高いのは新しい世代を多く含むためと読める。不明が2800台と多い点も申し添えておく。

ボディカラーは、判別できたなかで白系611台(中央値343万円)、黒系450台(中央値377万円)、銀・灰系193台(中央値274万円)が三大勢力。黒系がやや高いのは、上級グレードやBlack Editionに黒系が集まりやすいためと考えられる(推測)。赤系44台、青系22台と、有彩色は一気に希少になる。

地域別では、上位に愛知県290台(中央値362万円)、埼玉県239台(338万円)、北海道194台(243万円)、千葉県160台(386万円)、兵庫県159台(369万円)が並ぶ。北海道の中央値が低いのは、旧世代・高走行の個体が相対的に多く含まれるためと見える。東京都は123台ながら中央値415万円と高く、新しめの個体が集まりやすい傾向がうかがえる。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか。当サービスが集めたデータで、分布の両端を覗いてみよう。

下位10%: 120万円以下に並ぶ個体

価格が下位10%に入るラインは120万円以下。ここに並ぶ455台は、中央年式2014年、中央走行距離104,000km。グレード構成はGが約48%、24Gが約15%で、旧ガソリン世代と初代PHEVが主体だ。修復歴ありの比率は3.2%と低く、価格の安さは「事故車だから」ではなく「年式と距離」に由来していることがわかる。

このゾーンは、初期費用を最優先し、EV航続や最新装備にこだわらない読者に向く。旧世代でも三菱の本格SUVとしての基本性能は健在で、割り切って選べば十分な実用車になる。ただしPHEVを狙う場合、旧世代はバッテリー保証や点検記録の確認が特に重要になる。

上位10%: 516万円以上に並ぶ個体

上位10%のラインは516万円以上。ここに並ぶ448台は、中央年式2024年、中央走行距離わずか6,000km。グレード構成はP Executive Packageが約50%、残りの多くが上級と推測される「不明」枠で、修復歴ありは0%だ。改良後の最新PHEVを、ほぼ新車同然のコンディションで狙う層のゾーンと言える。

新車価格659.5万円〜のP Executive Packageが中古で560万円前後、と考えると、「登録済み未使用車に近い個体を、新車よりいくらか抑えて」という狙いが成立する価格帯だ。最新のEV航続106kmと質感を、待たずに手に入れたい読者に向く。

本稿で描いた二峰性の分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って追いかけるフェーズだ。掲載から中央値13日で入れ替わる相場では、「良さそうな一台」は気づいたときには消えている。狙いのゾーンほど競争が起きやすく、毎日の自動巡回が効いてくる。人力で9サイトを毎朝チェックし続けるのは現実的ではない——ここに、日々の自動追跡の必然性がある。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. アウトランダーの中古相場はいくらですか? 当サービスが集めた9サイト4998台のうち価格が取れた個体では、中央値は362万円でした。安めの4分の1で188万円、高めの4分の1で413万円と幅が広く、旧ガソリン世代なら100万円台、現行PHEVの上級なら500万円台後半と、世代で大きく分かれます。

Q2. アウトランダーの買い時はいつですか? 本集計では、掲載から消えるまでが中央値13日と入れ替わりが速いのが特徴です。相場全体としては、価格がこなれた2022年式×3〜5万km帯(中央値384万円)が現行PHEVの現実的な狙い目。特定のグレードや条件を狙うなら、良い個体が出た瞬間を捉えることが「買い時」を作ります。

Q3. アウトランダーのMTとAT、どちらが中古では多いですか? 当サービスの集計で判別できた範囲では、AT1726台に対しMT472台と、ATが多数派です。中央価格はAT372万円、MT349万円。ただし不明が2800台と多く、この比率はあくまで判別できた分の傾向として見てください。

Q4. アウトランダーの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 本集計では、5万kmを境に価格が大きく変わります。3〜5万kmまでは中央値370万円と現行PHEVが主体ですが、5〜8万kmで213万円へ落ちます。予算と年式のバランスで言えば、現行世代を狙うなら5万km以下が一つの目安になります。

Q5. アウトランダーで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 当サービスの集計では、修復歴あり39台の中央値182万円に対し、修復歴なし2010台は355万円で、単純比較で約48.7%安い計算です。ただし修復歴ありは母数が少なく旧世代に偏るため、参考値として捉えてください。

Q6. 2024年10月の大幅改良後モデルは、中古でどれくらい高いですか? 本集計では、改良後にあたる2024年式が中央値506万円、2025年式が550万円。改良前の2023年式410万円と比べると、2024年式は約96万円高い水準です。EV航続106km・バッテリー22.7kWh化という中身の差が、そのまま価格差に表れています。

Q7. 狙いの条件でアウトランダーの新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ・カーセンサー・グーネットなどの9サイトを毎日自動巡回し、条件に合う新着個体をLINEに通知します。「P Executive Package × 走行1万km未満」のような複合条件も設定可能で、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載中央値13日」の速さを考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。

2026年7月のハイライトと注意点

今月の集計で最も際立つのは、やはり世代とマイナーチェンジが刻む二段の価格断層だ。旧世代を多く含むGグレード中央値190万円と、現行最上級P Executive Package中央値565万円。同じ車名で3倍近い開きがあり、しかもその大半は「グレードの豪華さ」ではなく「どの世代・どの改良後か」の差だ。年式で言えば2020年式268万円 → 2021年式340万円、2023年式410万円 → 2024年式506万円と、2箇所だけ段差が大きいのが本集計の要点である。

注意点も添えておきたい。第一に、グレード判別率が約44%にとどまり、グーネット掲載車を中心に「不明」が多い点。第二に、価格.com掲載車は他サイトと重複している可能性があること。第三に、修復歴や車検残の価格差は自動解析に基づく参考値であること。これらを踏まえると、相場の全体傾向は信頼できても、個別の一台は現物と記録簿の確認が欠かせない。継続して観測すれば、改良後モデルの値持ちがいつ緩むかも見えてくるはずだ。

本稿は、中古車ウォッチが自動収集した9サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, 三菱公式中古車, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車)の掲載データ4998件に基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向を示すものではなく、対象期間は2026年6月3日〜7月3日。集計は月1回更新の予定です。

4,998台超のアウトランダーから条件に合う1台を

特に P Executive Package・2024年式・Black Edition は出物が出ると早く動きます。9サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。

LINEで新着通知を受け取る

過去のアウトランダーに関する記事

三菱 アウトランダー の関連ページ

※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・三菱公式中古車・ネクステージ・日産公式中古車など9サイトを横断して収集した2026年7月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。