📌 これは 2026年7月3日 時点のアーカイブです。最新版を見る →

PHEV唯一のクラスで新車超え間近、後期型P Executive Package中央値565万円の衝撃 | 三菱 アウトランダー 中古相場分析【2026年7月版】— 4980台集計

最終更新: | 4,980台・9サイトのデータに基づく

「新車668万円のP Executive Packageが、中古で565万円」——この数字を、あなたはどう読むか。値引きされた中古とみるか、それとも新車補助金84万円時代の中古プレミアムとみるか。中古車ウォッチが9サイトから集めた三菱アウトランダー 4980件(2026-06-02〜2026-07-02)を、当サービス集計の実データから解剖する。PHEV唯一のミドルSUV、その中古はいま静かに二極化している。

📝 本稿の読み方

市場サマリー

掲載台数
4,980台
価格帯
35〜753万円
中央値
363万円
走行中央値
3.8万km

アウトランダーの新着を見逃さない

今月の注目: 後期型P Executive Package, BLACK Edition(後期), 2024年式・走行1万km未満のG
9サイトを30分ごとに自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。

LINEで新着通知を受け取る

TL;DR / 今月の要点

🗞️ 今月のトピック

直近90日以内の動きで注目したいのが、2026年6月25日に三菱が発表した「アウトランダーPHEVの一部改良」(日経報道)だ。年次改良の常として、細かな仕様変更が入り、これによって前期型(2021-12〜2024-09)、後期型(2024-10〜)、そして最新の2026年改良版という三層構造がさらに明確化した。当サービス集計でも、2024年式(後期型初年)の中央値502万円と2022年式(前期型主力)の382万円の間に、120万円の谷が刻まれている。改良サイクルが早いほど、旧型の値落ちも加速する——本サービス集計で見えるのは、まさにその過渡期の相場である。

もう一件、2026年4月1日以降の新車登録に対するCEV補助金が84万円に増額された点も見逃せない(三菱公式FAQ、2026-05-06更新)。新車の実質価格が下がることで、後期型の中古が「新車補助金込みより高い」という逆転現象を招きかねない。すでに後期型Pグレード帯の中古中央値は、この構造を織り込んで動いている印象だ。

アウトランダーの中古市場の輪郭(当サービス集計)

数字を眺める前に、まず土台を確認したい。今回の集計は、単なる「中古車の平均価格」ではなく、9サイトを毎日巡回して集めた掲載データの断面である。

集めた4,980台の内訳

サイト別に見ると、カーセンサー1,363件、価格.com 1,602件、グーネット1,107件がボリュームゾーン。三菱公式中古車も425件と存在感がある。年式データが取れた個体では、カーセンサーが46.1%、三菱公式が14.4%を占め、データの背骨を作っている。ちなみに日産公式中古車には1件のみ(2024年式BLACK Edition、484万円)——アウトランダーは実質「三菱の車」であることが、掲載構成にも表れている。

価格はどこに集中しているか

価格中央値は363万円。下位5%は89万円、上位5%は562万円。分布は中央からやや左に裾を引く形で、100万円未満の個体(GG2W前期の高走行車が中心)と、500万円超(後期型Pグレード)に二つのピークが立っている。ヒストグラムを見ると350〜400万円帯に931件、400〜450万円帯に669件が集中し、ここが「相場の岩盤」だ。庶民的なコンパクトカー1台分(100万円)が下位5%、逆に高級輸入SUV並みの562万円が上位5%——つまり同じ「アウトランダー」でも6倍以上の価格差が並列に存在する。

掲載開始・掲載終了の動き

期間中に新規掲載3,101件、掲載終了1,909件。掲載から消えるまでの中央値は14日、下位25%は6日、上位25%は30日。つまり、良い個体は掲載から2週間以内に姿を消す。「販売成立」なのか「値付け直しの再掲載」なのかは掲載データからは断定できないが、少なくとも「悠長に構えていると欲しい個体は逃げる」ことは間違いない。

年式ごとの相場と「価格の断層」

アウトランダーの中古相場には、三本の明確な「断層」がある。2013年(初代PHEV発売)、2018年(PHEV大幅改良で2.4L化)、そして2021年(3代目GN0W投入)。この三点で相場は階段状に跳ねる。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格 走行距離中央値
2013 77 85万円 116,000km
2015 241 140万円 82,000km
2017 90 187万円 52,000km
2018 183 200万円 52,000km
2019 145 227万円 57,000km
2020 76 256万円 46,000km
2021 94 339万円 45,000km
2022 910 382万円 36,000km
2023 340 410万円 26,000km
2024 428 502万円 8,000km
2025 117 550万円 3,000km

大幅改良の前後で何が起きたか

特に注目すべきは、2020→2021年の+83万円、2023→2024年の+92万円という二つの段差だ。前者はGF系(2代目PHEV)からGN0W系(3代目)へのフルモデルチェンジ、後者は22.7kWhバッテリー化・システム出力+20%の大幅改良に対応する。車種プロフィールに示されたMC履歴と、当サービス集計の年式別中央値がぴたりと重なる。特に2024年式の低走行率(中央値8,000km)は異常に低く、後期型オーナーが「乗らずに手放している」あるいは「登録済み未使用車として流通している」構造がうかがえる。

減価カーブから見える性格

新車価格レンジ462万〜668万円に対して、2022年式(3〜4年落ち)の中央値382万円は、残価率で見れば概ね70%前後。国産SUVとしては極めて高い残価水準だ。PHEVというカテゴリの希少性、S-AWCの走破性、V2H対応による災害時電源としての価値——これらが相場の下支えになっていると考えられる。仮説として、CEV補助金の増額サイクルが新車価格を実質的に押し下げていない現状では、後期型中古が「新車購入待ちの避難先」として機能している可能性がある。

グレード別の相場

グレード別の中央値を並べると、アウトランダーの中古市場の「地形」が一気に立体化する。同じ車種でも、GG2W初期型の24Gと後期型GN0WのP Executive Packageでは、価格帯が6倍以上違う。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格 年式中央値 走行km中央値
P Executive Package 348 565万円 2024 6,000km
BLACK Edition 207 420万円 2023 27,000km
G 242 341万円 2022 45,000km
M 22 256万円 2022 59,000km
G Plus Package 7 226万円 2020 53,000km
G Premium Package 5 216万円 2016 42,000km
ACTIVE GEAR 21 203万円 2017 46,000km
G Limited Edition 62 193万円 2018 65,000km
20G 31 192万円 2017 34,000km
G Safety Package 26 158万円 2015 74,500km
24G 29 89万円 2013 64,500km

なお、集計全体の79%(3,936件)はグレード表記から判別できず「不明」に分類されている。特にグーネット掲載車両はタイトル表記が独特で、グレード判別が難しい。数字を読む際は、この構造を念頭に置きたい。

グレード × 年式で見る改良効果

P Executive Package(後期型上級グレード)は2024年式で168件・569万円、2025年式で62件・554万円。同一グレードで年式が新しいほうがわずかに安いのは、新車購入直後の登録済み車両が2024年式に多く含まれていると解釈できる(推測ラベル付き)。BLACK Editionは2020年式286万円、2022年式382万円、2023年式414万円、2024年式479万円と、年式ごとに明確な階段を描く。特別仕様車の希少性が、通常グレードよりも減価を抑えている。

限定車・特別仕様車のプレミアム

BLACK Editionは、GG2W時代(2020-06〜)から現行GN0Wまで断続的に設定されてきた三菱の看板特別仕様車。2024年式BLACK Editionの中央値479万円は、同年式Pグレード(不明含む)の水準に近い。そして注目したいのが、2026年2月に発売されたばかりの後期型BLACK Edition(P Executive Packageベース、新車673.5〜682.7万円)。当サービス集計にはまだ確定して現れていないが、上位10%の集団を構成する448件のうち、BLACK Editionが2.5%、P Executive Packageが50%を占めていることを踏まえると、次月以降の集計で新たな価格の天井を形成する可能性が高い。

走行距離とコンディション

走行距離帯別に相場を追うと、意外な発見がある。「走行1万km未満」は当然高値だが、そこには「新車納車から間もない後期型」が集中しており、単なる低走行プレミアムでは説明しきれない構造がある。

走行距離ごとの価格感

0-1万km帯は356件・中央値520万円(年式中央値2024)、1-2万km帯は319件・430万円(2023)、2-3万km帯は433件・399万円(2022)、3-5万km帯は779件・370万円(2022)、5-8万km帯は609件・210万円(2019)、8-12万km帯は293件・130万円(2015)、12万km超は120件・87万円(2014)。5-8万km帯を境に、価格は半分近くまで落ちる。これはGG2W(初代・2代目PHEV)とGN0W(3代目)の分水嶺が、走行距離帯にも投影されている構図だ。

低走行 × 新しい年式の希少性

クロス集計で見ると、2024年式×0-1万km帯は221件・541万円、2025年式×0-1万km帯は63件・552万円。ここに並ぶ個体の大半は、実質的に「登録済み未使用車〜1年落ち」で、新車668万円のP Executive Packageからの値引き幅は100万円強。新車納期を待てない層にとって、この帯域は魅力的な受け皿になっている印象だ。

修復歴と車検残の現実

修復歴データがある1,977件のうち、修復歴ありは38件(1.9%)、なしは1,939件。修復歴なしの中央値は350万円、あり184万円で、その差は47.6%——半値近くまで落ちる(ただしサンプル小のため参考値)。車検残に関しては、参考値として、車検残ありの中央値が379万円、車検整備付/なしが286万円で、32.5%の価格差がついている。ただしこれは車検表記の自動解析に基づく簡易比較で、出品者属性(大手ディーラー vs 個人系店舗)とも交絡する可能性があり、断定的には読まないほうがよい。

属性で見る供給の癖

トランスミッションはAT 1,671件・中央値371万円、MT 476件・347万円。アウトランダーは全世代でATしか設定がないため、MTと分類されているのは判定エラーや旧世代の一部の可能性が高い。実用上はAT一択と読んでよい。カラーは白系577件(328万円)、黒系423件(371万円)、銀・灰系187件(274万円)が三強。三菱の象徴色レッドダイヤモンド系(赤系)は43件・216万円と少数派で、中古市場では新車人気に反して高値がついていない。青系はわずか22件・88万円と極端に少なく安い。この背景として、白・黒がBLACK Edition/P Executive Packageなど後期型高額グレードに集中していると考えられる(推測)。

都道府県別では、愛知県281件(359万円)、埼玉県235件(340万円)、北海道191件(241万円)、兵庫県157件(369万円)、千葉県153件(386万円)、大阪府138件(383万円)、東京都122件(414万円)と続く。東京都の中央値が飛び抜けて高いのは、都心のディーラー系認定中古車が上位グレード中心のためと読める。北海道が241万円と安いのは、走行距離の伸びた4WD需要車が多く回転している可能性がある。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるか——分布の端を覗くと、市場の性格がくっきり見える。

下位10%: 120万円以下に並ぶ個体

454件、年式中央値2013年、走行距離中央値104,000km。修復歴ありは3.3%とむしろ全体より低い。グレード構成はGG2W時代の24G(4.0%)、ROADEST 24G(2.6%)、G Safety Package(1.5%)、Mグレード(1.5%)などが並ぶ。総じて「GG2W初代PHEV、10万km超えのタフな個体」の集合だ。この帯域は、駆動用バッテリーのSOH(健全度)診断が最重要になる。GG2WはH26/5〜H27/10製造車で充電リッドロックの保証延長対象があり、リコール対応履歴の確認も必須。プロフィール情報にあるとおり、修理事例では駆動用バッテリー・インバーター交換が80万円超になるケースもあり、車両価格100万円の個体で発生すれば経済的に成立しない。逆に、V2Hや外部給電を実用目的で使いたい層にとっては、コストパフォーマンスの高い入口になる。

上位10%: 515万円以上に並ぶ個体

448件、年式中央値2024年、走行距離中央値6,000km。修復歴ありは0件。グレード構成はP Executive Package 50%、不明47.5%、BLACK Edition 2.5%。事実上、後期型GN0Wの最上級グレードで占められている。新車668万円→中古565万円という価格構造は、CEV補助金84万円を織り込むと新車実質584万円との差はわずか。ここは「新車納期を待てない層」「BOSEやヤマハ・アルティメットオーディオを実車確認してから買いたい層」の受け皿として機能している。今後、後期型BLACK Edition(新車673.5〜682.7万円)が流通し始めれば、この上位10%の中央値はさらに押し上げられる可能性が高い。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズに入る。掲載から中央値14日で消える市場では、毎日の自動巡回が事実上必須になる。人の目で9サイトを追い続けるのは現実的でない。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1: アウトランダーの中古相場はいくらですか?
当サービスの集計では、4980件の価格中央値は363万円です。下位の目安(安めの4分の1)は188万円、高めの4分の1は415万円。ただしGG2W(初代・2代目PHEV、2013-2021)とGN0W(3代目、2021以降)で相場は大きく分かれます。100万円未満で買える古参PHEVから、565万円級の後期型P Executive Packageまで、6倍以上の価格幅があります。

Q2: アウトランダーの買い時はいつですか?
本集計では、年式別の相場は2021年(3代目投入)と2024年(大幅改良)を境に階段状に上がっています。逆に言えば、2022〜2023年式のGN0W前期型が「新しくて安い」バランスゾーンで、中央値382〜410万円で狙えます。CEV補助金が2026年4月から84万円になったため、新車と後期型中古の価格差が縮まる方向にあり、今後は前期型中古が相対的にお得になる可能性があります(推測ラベル付き)。

Q3: アウトランダーのMTとATどちらが中古では多いですか?
アウトランダーは全世代でMT設定がなく、実質的にATもしくは電動車の1速固定です。当サービス集計でMTと分類された476件は、判定エラーや旧世代の一部と考えられます。実用的にはAT一択で、AT 1,671件・中央値371万円が代表的な水準です。

Q4: アウトランダーの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか?
本集計では、5-8万km帯までは中央値210万円と実用的な価格が並びます。8-12万km帯は130万円まで落ち、12万km超は87万円。ただし、PHEV車では駆動用バッテリーの健全度(SOH)が走行距離以上に重要です。10万km超のGG2Wでは、変速ショックやエアコンコンプレッサー破断などの報告例もあります。SOH診断書の提示を受けられる個体を選ぶのが安全です。

Q5: アウトランダーで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか?
本集計では、修復歴ありは184万円、なしは350万円で、価格差は約47.6%(サンプル小のため参考値)。ただし修復歴ありの掲載は38件(データがある1,977件中1.9%)と少なく、割安感で飛びつくよりは、車両詳細と修理箇所を精査したい水準です。

Q6: 後期型P Executive Packageは今すぐ中古で買うべきですか?
本サービス集計では、後期型P Executive Packageの中央値は565万円で、348件が流通しています。走行距離中央値は6,000kmと極めて低く、事実上「登録済み未使用車〜1年落ち」の集合です。新車668万円との差は約100万円で、CEV補助金84万円を差し引くと実質価格差は20万円弱。急ぎでない方は新車発注、納期を待てない・現物確認したい方は中古、という選び分けが現実的です。

Q7: 狙いの条件でアウトランダーの新着を毎日追うには?
当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、三菱公式中古車、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車の9サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「後期型P Executive Package × 走行1万km未満」「BLACK Edition × 白系」といった複合条件も設定可能。無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載から中央値14日で消える」流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言える速さです。

2026年7月のハイライトと注意点

当月データで最も特筆すべきは、後期型P Executive Packageの中央値565万円という水準だ。走行距離中央値6,000km、348件の分厚い供給層。CEV補助金84万円時代の新車と、事実上並走する価格帯を形成している。仮説として、この構造は次回改良もしくは4代目FMC(2027年頃予想)まで維持され、それ以降は前期型・後期型ともに一段の値落ちを迎える可能性がある。

一方で注意点として、本集計は9サイトの掲載データに基づくもので、メルカリや個人SNSでの売買、ディーラー店頭のみで流通する車両は含まれていない。また、価格.comは他サイトとの重複掲載を含むため、全体件数から重複を厳密に除いた「純ユニーク台数」ではない。グーネットはグレード判別が困難で、全体の79%が「不明」に分類されている点も、グレード別数値を読む際の前提として押さえたい。

本レポートは中古車ウォッチが自動収集した9サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, 三菱公式中古車, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車)の掲載データ4,980件を基に、2026年6月2日〜7月2日の期間で集計したものです。日本全国の中古車市場全体を代表するものではなく、当サービスが監視対象とする掲載データの断面です。次回更新は2026年8月上旬を予定しています。

4,980台超のアウトランダーから条件に合う1台を

特に 後期型P Executive Package, BLACK Edition(後期), 2024年式・走行1万km未満のG は出物が出ると早く動きます。9サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。

LINEで新着通知を受け取る

過去のアウトランダーに関する記事

三菱 アウトランダー の関連ページ

※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・三菱公式中古車・ネクステージ・日産公式中古車など9サイトを横断して収集した2026年7月3日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。