スピリットR(タイプA)、中古で1168万円まで高騰 | マツダ RX-7 中古相場分析【2026年7月版】— 602台集計

最終更新: | 602台・6サイトのデータに基づく

生産終了から24年。ロータリーエンジンの最終形を積んだ最終限定車「スピリットR(タイプA)」の中古中央値が、当時の新車価格帯を優に超える1168万円に達していた。RX-7という車が、いよいよ「旧車」から「資産」へと軸足を移しつつある――。6サイトから集めた602件、期間2026年6月4日〜7月4日のデータをもとに、今RX-7を狙うなら知っておきたい相場の実像を解説する。

市場サマリー

掲載台数
602台
価格帯
195〜1872万円
中央値
556万円
走行中央値
9.6万km

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今月の注目: スピリットR(タイプA), タイプRバサースト, タイプRS・5型以降
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

今月のトップ3変化(前月比)

前月との比較データを見ると、今月は「価格の上振れ」と「グレード分類の地殻変動」が同時に起きていたことが分かる。

「不明」区分の中央価格 +196万円

グレードが判定できなかった156件の中央価格が、前月の385万円から今月は581万円へと跳ね上がった。件数も140件→156件に増えている。これは、グレード名の表記が読み取りにくい高年式・高額個体(グーネット経由が多い)が今月分厚く混ざり込んだ結果と見るのが妥当だろう。「不明」だから安いとは限らない、という点は覚えておきたい。

タイプRB系サブグレードが軒並み消滅

「タイプRB Sパッケージ」(前月38件)、「タイプRバサーストR」(前月17件)、「タイプRB バサースト」(前月16件)が、今月はいずれも0件になっている。一方で「タイプRB」単体は52件→109件、「タイプRバサースト」は40件→56件へと大きく増えた。これは実車が市場から消えたというより、当サービスのグレード判定ロジックが細分化された旧表記を統合し、より粗い区分に寄せた影響が濃厚だ。実際の在庫が急減したと断定するのは早計で、「呼び方が整理された」と捉えるのが実情に近い。

スピリットR(タイプA・タイプB)も表記統合

同様に「スピリットR タイプA」(前月15件)、「スピリットR タイプB」(前月6件)という旧表記が消え、今月は正規化された「スピリットR(タイプA)」12件・「スピリットR(タイプB)」5件として計上されている。中央価格はタイプAが1168万円で、これも表記統合による見た目上の変化を含む点に留意したい。

直近3ヶ月の推移

本サービス集計の月次推移を見ると、中央価格はこの3ヶ月でじわりと上昇している。5月が550万円、6月も550万円で足踏みしたのち、7月は556万円まで小幅に上がった。掲載中の在庫は5月371件→6月360件→7月379件と、いったん減ってから回復する動き。注目すべきは掲載期間の変化で、掲載開始から終了までの中央値は5月17日、6月18日、7月30日と明確に伸びている。ただし6月・7月の掲載終了件数(15件・111件)には差があり、5月分はサンプルが少なく参考値としたい。3ヶ月というごく短い範囲での傾向だが、「売れ急がなくなってきた」という空気は感じ取れる。

RX-7中古車の全体像(当サービス集計)

まずは全体を俯瞰しよう。602件という母数は、旧車スポーツカーのカテゴリとしては決して小さくない。ここから見えてくるのは、「安い個体は本当に安く、高い個体はとことん高い」という二極化した分布だ。

集めた602台の内訳

内訳を見ると、カーセンサー224件、価格.com169件、グーネット109件、ヤフオク52件、車選びドットコム29件、カババ19件。年式・走行距離・グレードなどの情報がどこまで埋まっているかはサイトごとに差があり、年式が判明している割合は全体の59.3%、走行距離は52.7%、グレードは74.1%にとどまる。グーネットは特にタイトル表記の癖が強く、グレード欄はほぼ「不明」扱いになっている点は、本サービス集計の限界として明記しておきたい。

価格はどこに集中しているか

価格が確認できた409件の中央値は556万円、安めの4分の1は457万円、高めの4分の1は688万円。最安値は195万円、最高値は1872万円という開きの大きさが、この車格の特殊性を物語る。分布は高値側に裾を引く形(高額な希少グレードが上位を押し上げている)で、平均値は579万円と中央値よりやや高い。最安層(下位5%の目安)は286万円、最上層(上位5%の目安)は927万円。庶民的な中古スポーツカーの価格帯を軽く超え、新車の軽自動車3台分に迫る個体も珍しくない、という感覚だ。

掲載開始・掲載終了の動き

観測期間中の新規掲載は233件、掲載終了は223件で、ほぼ同水準の入れ替わりが起きている。掲載から掲載終了までの中央値は30日、安めの個体で見ると11日程度で姿を消すケースも多い一方、54日程度粘る個体もある。売買が成立したかどうかまでは掲載データからは分からないが、「良い条件の個体は早く掲載から消える」という傾向は本サービス集計からも読み取れる。

年式ごとの相場と「価格の断層」

RX-7には、はっきりとした「年式の断層」が刻まれている。マイナーチェンジのたびに出力とメカニズムが底上げされた歴史が、そのまま価格のグラデーションに現れているのだ。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格(万円)
1991 33 378
1997 28 557
1999 53 598
2000 25 528
2001 48 612
2002 26 648
2003 9 688

3代目(FD3S)がデビューした1991年式は378万円だが、そこから1997年式557万円、1999年式598万円、2001年式612万円、2002年式648万円と、着実に階段を上っている。生産終了年である2002〜2003年式は648〜688万円という水準で、初期型のほぼ倍近い評価差がついている計算だ。

マイナーチェンジの前後で何が起きたか

車種プロフィールにある通り、1999年1月に投入された改良型(自主規制の上限280PSに到達し、冷却系・空力を刷新したモデル)は、後期型として現在も評価が高い。実際、タイプRBの中央価格はグレード内の年式推移で1997年式557万円→1999年式628万円へと71万円上昇しており、改良後モデルへの評価の高さがうかがえる。一方タイプRバサーストは2001年式849万円という高値がついた区分がある一方、2002年式では639万円まで落ち着いており、サンプル数が限られる年式では振れ幅も大きい点は差し引いて見る必要がある。

減価カーブから見える性格

一般的な国産車であれば年式が新しいほど高い、という単純な右肩上がりになるはずだが、RX-7の場合はそう単純ではない。1991年式や1990年式のような初期モデルにも400万円前後の値がつく一方、走行距離や希少グレードの有無によって同年式内でも数百万円の差が生じる。これは「古いから安い」という一般的な減価カーブが通用しにくい、旧車特有の性格を示していると読める。市場位置づけとして語られる「国産唯一のロータリー搭載スポーツ」という唯一無二性が、年式を超えた底堅い需要を支えている可能性がある。

グレード別の相場

タイプRSの中央値681万円。同じRX-7でもグレードひとつで200万円以上の開きが生まれる。ここまで差が出ると、グレード選びこそが予算計画の第一歩だと痛感させられる。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格(万円)
タイプRB 109 559
タイプRS 74 681
タイプR 60 538
タイプRバサースト 56 630
GT 48 360
GT-X 35 385
カブリオレ 23 283
スピリットR(タイプA) 12 1168

最量販帯であるタイプRB(109件)は559万円という「相場の顔」的な水準に位置する。一方、上級スポーツグレードのタイプRSは681万円と一段高く、2代目由来のGT・GT-Xは360万〜385万円と一世代分安い水準にとどまる。

グレード × 年式で見る改良効果

タイプRSは1996年式で中央値886万円という高値区分がある一方、1999年式では636万円、2001年式では630万円とやや落ち着く。少数サンプルの区分が混じるため単純比較は難しいが、初期の希少個体に高値がつきやすい構図がうかがえる。タイプRバサーストは1995年式480万円から2001年式849万円へと急伸したのち、2002年式639万円に落ち着いており、年式だけでなく個体の希少性・状態の影響が強く出ているグレードだと言えそうだ。

限定車・特別仕様車のプレミアム

車種プロフィールによれば、生産終了間際の2002年4月に発売された最終限定車「スピリットR」は、タイプA・B・C合計で1500台という少数生産。当時の開始価格帯は340万円からとされる。本サービス集計では、そのうちタイプA(2シーター・5MT・レカロ製専用シート・BBS製17インチホイールなど専用装備を持つ最上級仕様)が12件、中央価格1168万円。当時価格からの倍率は3倍を優に超え、走行距離の中央値もわずか2万5000kmと低走行の個体が多い。タイプB(4シーター仕様)は5件で中央値760万円と、こちらも堅調な値付けだ。少数サンプルではあるが、限定車のプレミア化がはっきり数字に出ている代表例と言える。

走行距離とコンディション

低走行の個体ほど高い――そこまでは予想通りだが、意外にも1〜2万km帯より2〜3万km帯の中央価格の方が高い、というねじれが今回のデータには見える。

走行距離ごとの価格感

走行距離帯別に見ると、0〜1万kmの中央価格は790万円、1〜2万kmは849万円、2〜3万kmは924万円、3〜5万kmは760万円と、低走行帯で高値が並ぶ。5〜8万kmでは561万円、8〜12万kmでは497万円、12万km以上では477万円と、以降はなだらかに下がっていく。2〜3万km帯がやや高いのは、この帯にちょうど新しい年式・希少グレードの個体が混ざり込んでいるためと見られる。

低走行×新しい年式の希少性

走行距離と年式を重ねると、1〜2万km×2001年式で中央価格900万円、2〜3万km×2003年式で820万円という組み合わせが見えてくる。生産末期の年式で、なおかつ低走行という条件が重なった個体は、そもそもの絶対数が少なく、見つけたときが買い時になりやすい。

修復歴と車検残の現実

修復歴の有無が判明した275件では、修復歴「あり」109件の中央価格が516万円、「なし」166件が556万円で、その差は約7.2%。旧車という性質上、修理歴自体は珍しくなく、価格への影響は思ったほど大きくない印象だ。車検については、車検の残月数が判明した171件のうち、直近整備済み(車検が新しい状態)の比率は43.9%。参考値としてだが、車検残ありの個体(77件、中央価格570万円)は車検整備済み・車検なしの個体(92件、中央価格517万円)より約10.3%高い傾向も見られる。ただしこれは表記の自動解析による簡易比較であり、出品者属性など他の要因が絡んでいる可能性がある点は割り引いて見てほしい。

属性で見る供給の癖

トランスミッションでは、MT個体が328件・中央価格556万円に対し、AT個体は24件・中央価格332万円と、224万円もの差がついている。RX-7というスポーツカーの本質を考えれば当然かもしれないが、ここまでの数字の開きは改めて衝撃的だ。カラーは青系(62件、中央価格598万円)が最多かつ最高値グループ、次いで白系(61件、500万円)、黒系(46件、497万円)、赤系(33件、556万円)と続く。緑系は7件と希少で中央価格410万円にとどまり、色による選択肢の狭さも見て取れる。地域別では千葉県が70件で最多、中央価格570万円。大阪府54件(477万円)、愛知県37件(387万円)、埼玉県29件(528万円)、岡山県28件(555万円)と続き、関東・関西の大都市圏に加えて岡山県が上位に食い込んでいるのは、専門店の集積が影響していると考えられる。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるか。両極端を見比べると、RX-7の中古市場における「買い方の分岐点」が見えてくる。

下位10%: 340万円以下に並ぶ個体

価格が判明した個体のうち下位10%の目安は340万円以下、42件。年式の中央値は1990年、走行距離の中央値は9万6500km。グレード構成はGT(35.7%)とカブリオレ(33.3%)が中心で、GT-Xも16.7%を占める。修復歴ありの比率は35%とやや高めだ。つまりこのゾーンは2代目(FC3S)由来の個体が多く、「まずはRX-7のロータリーフィールを味わってみたい」という入門ユーザー向けと言えるだろう。

上位10%: 820万円以上に並ぶ個体

上位10%の目安は820万円以上、43件。年式の中央値は2001年、走行距離の中央値はわずか3万9500km。グレード構成は判定不能の「不明」27.9%を除くと、タイプRS(23.3%)、スピリットR(タイプA)(20.9%)、タイプRバサースト(16.3%)が上位に集中する。修復歴ありの比率は10%と低く、コンディションの良さもプレミアム価格の裏付けになっている。こちらは「投資的価値も含めて状態の良い一台を長く所有したい」層に向いたゾーンだ。

このように狙うゾーンが決まれば、次にやるべきは条件を絞った日々の監視だ。掲載期間の中央値は30日とはいえ、条件の良い個体ほど早く掲載から消える傾向は本サービス集計からも見て取れる。特に上位ゾーンの希少グレードは、掲載を見逃した瞬間に次の出会いがいつになるか分からない。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. RX-7の中古相場はいくらですか? 当サービスの集計では、価格が判明した409件の中央値は556万円です。安めの4分の1は457万円、高めの4分の1は688万円という幅で分布しています。

Q2. RX-7の買い時はいつですか? 本集計では、掲載から掲載終了までの中央値は30日で、前月の18日より長くなっています。焦らず複数個体を比較しやすい局面にあると言えそうですが、上位グレードの希少個体は早く動く傾向もあるため、狙いが定まったら早めのチェックをおすすめします。

Q3. RX-7のMTとAT、どちらが中古では多いですか? 本集計ではMTが328件・中央価格556万円、ATは24件・中央価格332万円と、圧倒的にMTが主流です。価格差も224万円あり、AT個体はやや手が届きやすい選択肢と言えます。

Q4. RX-7の走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 当サービスの集計では、8万〜12万km帯(中央価格497万円)が最も件数の多いボリュームゾーンです。12万km以上でも477万円という水準を保っており、極端な超低走行にこだわらなければ選択肢は広いと言えます。

Q5. RX-7で修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 本集計では、修復歴ありが516万円、なしが556万円で、その差は約7.2%です。旧車の性質上、修復歴の有無だけで大きく評価が変わるわけではないようです。

Q6. スピリットR(タイプA)は本当にそんなに高いのですか? 当サービスの集計では、最終限定車スピリットR(タイプA)は12件で中央価格1168万円でした。当時の開始価格帯(340万円〜)と比べても3倍超のプレミアがついており、走行距離の中央値も2万5000kmと低く、状態の良い個体に希少性が上乗せされている構図が見えます。

Q7. 狙いの条件でRX-7の新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ヤフオクの6サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「タイプRS×走行5万km未満」のような複合条件も設定でき、無料プランなら24時間遅延版から試せます。本稿で見た「掲載期間中央値30日」という数字を踏まえても、日々の自動追跡は見逃し防止に有効な手段です。

2026年7月のハイライトと注意点

今月最大の発見は、最終限定車スピリットR(タイプA)の中央価格1168万円という数字だ。当時の開始価格帯からの伸び幅は3倍を超え、旧車としての資産性がはっきり数字に表れている。前月比では中央価格が550万円から556万円へと小幅に上昇し、q1・q3ともに前月より高い水準に切り上がった。一方で「タイプRB Sパッケージ」などのサブグレード表記が消え、より粗い区分に統合される動きも見られた。これは実車の在庫減少というより、グレード判定の仕組みの見直しによる影響が大きいと考えられる。また、価格.comは他サイトとの重複掲載の可能性があり、グーネットはグレード欄が「不明」になりやすいという特性も踏まえ、数字を額面通りに読みすぎない姿勢が重要だ。次回以降も、限定車のプレミア推移と、グレード判定の安定度を継続して見ていきたい。

本レポートは、中古車ウォッチが自動収集したカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ヤフオクの6サイト掲載データに基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向を示すものではなく、これらのサイトへの掲載傾向に限定される点にご留意ください。分析対象期間は2026年6月4日から2026年7月4日まで、対象件数は602件です。次回レポートは来月更新予定です。

602台超のRX-7から条件に合う1台を

特に スピリットR(タイプA), タイプRバサースト, タイプRS・5型以降 は出物が出ると早く動きます。6サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ヤフオクを横断して収集した2026年7月5日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。