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『不明』枠の中央価格が385→610万円へ+58%の上昇 | マツダ RX-7 中古相場分析【2026年7月版】— 599台集計

最終更新: | 599台・6サイトのデータに基づく

ロータリーは、静かに、しかし確実に値を上げている。国産最後の量産ロータリースポーツ、マツダRX-7。当サービスが6サイトから集めた599台のデータを開くと、価格中央値は556万円。もはや「安いスポーツカーの中古」という言葉は通用しない。今回とりわけ目を引いたのは、グレード判別のつかない『不明』枠の中央価格が前月の385万円から610万円へと跳ね上がっていたことだ。この1ヶ月で何が起きたのか——2026年6月3日から7月3日までの掲載データを、数字で解きほぐしていく。

📝 本稿の読み方

市場サマリー

掲載台数
599台
価格帯
195〜1872万円
中央値
556万円
走行中央値
9.6万km

RX-7の新着を見逃さない

今月の注目: スピリットR タイプA, タイプRS・タイプR-IIバサースト, FD3S後期5型以降のMT個体
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TL;DR / 今月の要点

今月のトップ3変化(前月比)

前月(2026-05-03〜06-02)と今回を重ねると、グレード表記まわりで大きな揺れが見えた。件数の増減が大きく、単純な相場変動とは切り分けて読む必要がある。

『不明』枠 中央価格 +225万円(385万円 → 610万円)

前月140件・中央価格385万円だった『不明』枠が、今回152件・610万円へと大きく跳ねた。件数の増加はわずか12件だが、中央価格は+58%の上昇。仮説として、前月まで別表記で分類されていた高年式・高価格帯の個体が、今回『不明』側に流れ込んだ可能性がある(確証なし)。事実、後述するとおり前月存在した複数のグレード表記が今回ゼロになっており、グレード判別の内訳変化が数字を押し上げたと解釈できる。相場そのものが1ヶ月で6割上がったわけではない点に注意したい。

「タイプRバサースト」など複数表記が流通から消滅

前月40件あった「タイプRバサースト」、38件の「タイプRB Sパッケージ」、17件の「タイプRバーストR」などが、今回はいずれも0件になった。一方で「タイプR-II バサースト」が新たに72件として登場している。これはグレード表記の集計ルールが整理された結果と読むのが自然で、実際の個体が市場から消えたわけではない。表記の揺れが解消され、バサースト系が「タイプR-II バサースト」に一本化されたと考えられる。消失を額面通り「希少化」と受け取らないほうがいい。

2001年式 中央価格 +56万円(556万円 → 612万円)

FD3S後期の代表年式である2001年式が、556万円から612万円へ+56万円の上昇。サンプルは前月39件・今回48件と厚く、傾向として信頼できる。280PS化された5型・6型の値持ちの良さが改めて浮かんだ格好だ。車種プロフィールでも5型以降は冷却系・サスペンションが全面改良されており、ノーマル基準で選ぶなら後期型という評価が定着している。その支持が数字に表れていると読める。

直近3ヶ月の推移

3ヶ月の範囲では、価格はほぼ横ばいから微増だ。本サービス集計の中央価格は、5月550万円 → 6月550万円 → 7月556万円と推移した。急騰でも急落でもなく、じわりと高値を維持している。

掲載中の件数は371 → 360 → 375件と、こちらも大きな変動はない。在庫の厚みは保たれている。一方で掲載期間の中央値は17日 → 18日 → 29日へと伸びた。ただし7月は掲載終了が112件と多く、6月・5月(15〜47件)は少数のため参考値として見る程度に留めたい。3ヶ月という短い範囲では「回転が鈍化した」と断定はできないが、動きが出た点は継続観測の価値がある。

RX-7の中古市場の輪郭(当サービス集計)

まず全体像を掴もう。当サービスが集めた599台は、25年ルールで海外需要が高まる初代SA22Cから、生産終了間際のスピリットRまで、25年分のロータリー史がひとつの表に並んでいる。

集めた599台の内訳

サイト別に見ると、カーセンサーが224件と最多、次いで価格.com 167件、グーネット107件、ヤフオク53件、車選びドットコム29件、カババ19件。掲載中は375件だ。年式が判別できたのは約6割、グレードは約75%。グーネットはタイトル表記の都合で全件が『不明』となっており、これが『不明』枠152件を膨らませている一因でもある。

価格はどこに集中しているか

価格が取れた405件で見ると、中央値556万円、平均579万円。最安層(下位5%)は286万円、最上層(上位5%)は927万円。分布は高値側に長い裾を引いており、最高値は1872万円という個体まで存在する。ボリュームゾーンは550〜600万円(59件)で、庶民的なコンパクトカーの新車が余裕で2台買える水準だ。ヒストグラムを見ると450〜700万円に山があり、ここがRX-7を狙う際の「現実的な相場感」と言える。

掲載開始・掲載終了の動き

観測期間中、新たに掲載された個体と掲載終了した個体はほぼ拮抗していた。掲載終了は112件、その掲載期間は中央値29日、早いものは11日で消えている。良い個体は1ヶ月ほどで姿を消すということだ。なお本集計は掲載データのみを扱っており、掲載終了が「成約」を意味するとは限らない点は添えておく。

年式ごとの相場と「価格の断層」

RX-7には、世代をまたぐはっきりとした価格の断層がある。同じ「ロータリースポーツ」でも、FCとFDでは別の車のように値段が違う。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格 走行距離中央値
1982(SA22C) 6 374万円 70,000km
1988(FC3S) 13 331万円 103,000km
1990(FC3S) 20 375万円 124,000km
1991(FD/FC混在) 33 378万円 117,500km
1995(FD 3型) 15 480万円 94,500km
1997(FD 4型) 28 557万円 114,000km
1999(FD 5型) 51 598万円 99,000km
2001(FD 6型) 48 612万円 94,000km
2002(FD最終) 26 648万円 70,000km
2003(登録上の最終) 9 688万円 25,000km

※少数年式は参考値。1991年式はFCとFDが混在するため中央値が中庸に見える点に注意。

進化型マイナーチェンジの前後で何が起きたか

年式を追うと、FD3Sの中で右肩上がりの階段が見える。5型(1999年)で280PS化・冷却系全面改良が入って以降、値がしっかり乗る。1997年式557万円に対し、1999年式598万円、2001年式612万円、2002年式648万円。1997→2002で約90万円の上乗せだ。とりわけ2001年式は前月比+56万円と当月の主役でもあった。逆にFC3S時代(1988〜1990年式)は330〜375万円のレンジに沈み、FDとの間に200万円以上の谷がある。この谷こそがRX-7の「価格の断層」だ。

減価カーブから見える性格

通常のクルマは古いほど安い。RX-7は逆で、新しい後期型ほど高い。走行距離25,000kmの2003年式が688万円という数字が象徴的だ。車種プロフィールにあるとおり、5型以降はノーマルで選べる完成度の高さが評価され、絶対性能で勝るライバル(スカイラインGT-RやスープラA80)とは別の「最後の量産ロータリー」という希少性が値を支えている。つまりRX-7の減価カーブは、旧車というより「これから上がる資産」として読まれている印象だ。

グレード別の相場

スピリットR タイプAの中央値、1168万円。同じRX-7でも、カブリオレの283万円とは880万円以上の開きがある。グレードを外すと、狙う予算が丸ごと変わる。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格 年式中央値 走行距離中央値
タイプRB 94 559万円 2000 107,000km
タイプR-II バサースト 72 627万円 2001 89,000km
タイプRS 65 636万円 1999 84,000km
タイプR 60 553万円 1999 110,500km
GT-R(FC3S) 36 395万円 1989 113,000km
GT-X(FC3S) 32 380万円 1990 144,000km
カブリオレ 23 283万円 1991 89,500km
スピリットR タイプA 12 1168万円 2003 25,000km

本集計の主力は、件数で見るとタイプRB(94件)、タイプR-II バサースト(72件)、タイプRS(65件)のFD3S後期勢。廉価グレードのタイプRBでも中央値559万円と、もはや廉価とは呼びづらい。

グレード × 年式で見るMC効果

同じグレードでも年式で値が動く。タイプRBは1997年式557万円、1999年式628万円、2001年式558万円と、5型(1999年)で一段高い。タイプRSは1996年式が886万円と突出するが、これは6件の少数サンプルによる振れで、1999年式636万円・2000年式681万円あたりが実勢に近い。タイプR-II バサーストは1995年式480万円に対し2001年式849万円と、後期になるほど跳ね上がる。年式とグレードを重ねて見ると、後期FD × スポーツグレードが最も強い組み合わせだと分かる。

限定車・特別仕様車のプレミアム

頂点は生産終了記念の限定車、スピリットR。車種プロフィールによれば2002年4月に3タイプ計1500台限定で発売され、タイプAは新車約340万円だった。それが当サービス集計では中央値1168万円、高めの4分の1は1280万円。新車価格の3倍を優に超える。少数ながらスピリットR タイプBも中央値760万円で、こちらも新車を大きく上回る。マツダが「究極のRX-7」と謳った専用レカロ・BBS・ビルシュタイン装備の1台は、いまや投資対象の色すら帯びている。

走行距離とコンディション

意外にも、走行が少ないほど高いという単純な図式は、RX-7では一部崩れる。2〜3万km帯の中央価格が924万円と、1〜2万km帯の849万円より高いのだ。

走行距離ごとの価格感

本サービス集計で走行帯ごとに見ると、0〜1万km帯790万円、1〜2万km帯849万円、2〜3万km帯924万円、3〜5万km帯760万円、5〜8万km帯561万円、8〜12万km帯497万円、12万km以上477万円。低走行帯は年式の新しい後期FDやスピリットRが混ざり込むため、走行距離より「何が入っているか」で値が決まる。ボリュームゾーンは8〜12万km帯(109件)で、ここが現実的な狙い目だ。

低走行 × 新しい年式の希少性

低走行と高年式が重なると、価格は一気に上がる。2〜3万km × 2003年式は中央値820万円、1〜2万km × 2001年式は900万円、3〜5万km × 2002年式は926万円。走行3万km以下・2001年以降という条件は、それだけで最上層への入場券になる。台数も各3〜5件と希少で、出れば早い。

修復歴と車検残の現実

修復歴のデータが取れた273件では、修復歴なし166件(中央値556万円)に対し、修復歴あり107件(516万円)。差は約7%で、旧車としては値落ちが小さい。母数は十分だが、修復歴の程度はデータからは分からないため、実車確認は必須だ。車検については、車検残ありが76件(中央値568万円)、車検整備付/なしが91件(519万円)で、参考値として車検残あり側が約9.5%高い。ただしこれは車検表記の自動解析に基づく簡易比較で、出品者属性とも絡むため断定はしない。

属性で見る供給の癖

まずミッション。当サービス集計でMTは326件(中央値556万円)と圧倒的多数で、AT25件(中央値332万円)を件数・価格ともに大きく上回る。その差は224万円。RX-7はMTで乗ってこそという価値観が、そのまま相場に刻まれている。AT狙いなら台数は少ないが割安に出会える可能性がある。

色では青系が62件・中央値598万円と最も厚く、白系61件(500万円)、黒系44件(478万円)、赤系33件(556万円)と続く。ロータリーのイメージカラーでもある青系が高値で、黒系がやや控えめという傾向が見える(色は約4割の個体でしか判別できていないため傾向として)。

地域では千葉県が70件と最多で中央値570万円、大阪府53件(477万円)、愛知県36件(387万円)と続く。広島県は15件ながら中央値688万円と高め。マツダ本社のお膝元で程度の良い個体が集まっている可能性がある(推測)。同じRX-7でも、どの県で探すかで平均的な予算感が変わってくる。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか。当サービス集計の下位10%と上位10%を覗いてみよう。

下位10%: 340万円以下に並ぶ個体

価格の下位10%のライン(下位10%)は340万円。この帯の42台は、年式中央値1990年、走行距離中央値96,500km、修復歴ありが35%を占める。グレード構成はカブリオレ33%、GT-R26%、GT-X17%と、FC3S世代が中心だ。つまり「FD3Sは高すぎるが、ロータリーのFRを味わいたい」という読者向けのゾーン。FC3Sのハンドリングは今も評価が高く、予算300万円台でRX-7に触れたい人には現実的な入り口になる。ただし旧車ゆえの整備コストは覚悟したい。

上位10%: 820万円以上に並ぶ個体

上位10%のライン(上位10%)は820万円。この43台は、年式中央値2001年、走行距離中央値39,500km、修復歴ありはわずか10%。グレード構成はスピリットR タイプA21%、タイプRS19%、タイプR-II バサースト19%が並ぶ。後期FDの上質な低走行個体か、限定車。コレクション目的、あるいは「最後の一台」として長く所有したい層に向く。ここまで来ると、価格は程度と希少性の掛け算で決まる。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って追いかけるフェーズに入る。掲載終了は中央値29日、早いものは11日。狙いのグレード・走行距離・地域を組み合わせた個体は、そう頻繁には出ない。だからこそ、出た瞬間に気づける仕組みが要る。目当ての条件を毎日自動で見張ってくれる目があれば、次の一台への距離はぐっと縮まる。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1: RX-7の中古相場はいくらですか? 当サービスが6サイトから集めた599台では、価格中央値は556万円です。安めの4分の1で457万円、高めの4分の1で696万円。FC3S世代なら300万円台、FD3S後期やスピリットRなら800万円超と、世代とグレードで大きく開きます。

Q2: RX-7の買い時はいつですか? 本集計では2001年式が前月比+56万円、直近3ヶ月の中央価格も550→556万円と微増傾向で、下がる気配は見えません。25年ルールで海外需要が続くとされる状況を踏まえると、待てば安くなるタイプの車ではなさそうです。狙いの条件が出たときが買い時、というのが実感に近いでしょう。

Q3: RX-7のMTとATどちらが中古では多いですか? 本集計ではMTが326件と圧倒的多数で、ATは25件のみ。中央価格もMT556万円に対しAT332万円と、224万円の差があります。台数・価値ともにMTが主役です。AT狙いなら数は少ないものの割安に出会えることも。

Q4: RX-7の走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 本集計のボリュームゾーンは8〜12万km帯(109件)で、中央値497万円。この帯が現実的な狙い目です。ロータリーは走行距離以上に圧縮(コンプレッション)測定値やオーバーホール履歴が重要とされるため、距離の数字だけで判断せず、エンジン状態の確認を最優先にしてください。

Q5: RX-7で修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 当サービスの集計では、修復歴なし166件の中央値556万円に対し、修復歴あり107件は516万円。差は約7%です。旧車としては値落ちが小さめですが、修復歴の程度はデータから分からないため、必ず実車で確認を。

Q6: いま話題の「スピリットR」はどれくらいの価格ですか? 本集計ではスピリットR タイプAが中央値1168万円、高めの4分の1で1280万円。新車価格約340万円の限定車が、いまや新車3台分超です。走行距離中央値も25,000kmと低く、上位10%帯(820万円以上)の主役の一角を占めています。手が届く一台というより、狙って追い続ける対象と言えます。

Q7: 狙いの条件でRX-7の新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、ヤフオクの6サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「タイプRS × 走行8万km未満 × MT」のような複合条件も設定でき、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載中央値29日、早いものは11日」という流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。

2026年7月のハイライトと注意点

当月最大のトピックは、タイトルにも掲げた『不明』枠の中央価格が385万円→610万円へ+58%の上昇を見せたことだ。ただしこれは相場そのものが6割上がったのではなく、前月まで別表記だった複数のグレード(「タイプRバサースト」40件など)が今回ゼロになり、集計内訳が再編された影響が大きいと考えられる。数字の見出しだけを鵜呑みにせず、背景まで読むことが重要だ。前月比では2001年式が+56万円と実勢面でも上昇が見られ、後期FDの底堅さが確認できた。

注意点として、本集計はグーネット掲載車が全件『不明』扱いになるためグレード内訳に偏りが出ること、ヤフオクの価格は落札額ではなく開始・現在価格であること、価格.comは他サイトと重複掲載の可能性があることは押さえておきたい。継続観測を重ねることで、表記の揺れを除いた本当の相場の動きが見えてくる。

本レポートは、中古車ウォッチが自動収集したカババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、ヤフオクの6サイトの掲載データ599件(2026年6月3日〜7月3日)に基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向ではなく、あくまで本サービスが収集した掲載データの分析です。更新は月1回を予定しています。

599台超のRX-7から条件に合う1台を

特に スピリットR タイプA, タイプRS・タイプR-IIバサースト, FD3S後期5型以降のMT個体 は出物が出ると早く動きます。6サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ヤフオクを横断して収集した2026年7月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。