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ZXの中央値952万円、GR SPORTは1,070万円 | トヨタ ランドクルーザー 中古相場分析【2026年7月版】— 16094台集計

最終更新: | 16,094台・8サイトのデータに基づく

新車がまともに買えないSUVの中古相場は、いったいどこまで上がるのか。トヨタ ランドクルーザー——70年以上続くブランドの旗艦は、新車の受注が事実上絞られたまま、中古の価格がグレードによって500万円台から1,000万円超まで大きく開いている。当サービスが8サイトから収集した16094件(2026-06-03〜2026-07-03)を集計すると、全体の中央値は555万円。しかし「ランクルの相場は555万円」で片付けるには、この分布はあまりに広い。今回はその内訳を、グレードと年式の断層から解きほぐしていく。

市場サマリー

掲載台数
16,094台
価格帯
58〜10018万円
中央値
555万円
走行中央値
2.5万km

ランドクルーザーの新着を見逃さない

今月の注目: ZX・GR SPORT, 2024年式以降の低走行, VXの新古車
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

🗞️ 今月のトピック

月次で追う価値を示すのが、足元の時事だ。

ランクル300、ディーゼル限定で見積り・抽選受注の動きが継続(2026年3月20日/offroadtech4wd.com)。国内正規ルートでの新車入手性は依然として低く、ガソリン車を中心に新規受注が制限された状態が続いていると報じられている。これは程度良好な中古個体・低走行車への需要と価格プレミアムが続く直接の要因で、本サービス集計でも2024〜2025年式の低走行帯が高値で厚く積み上がる構図と符合する。

ランドクルーザー250、一部改良を発表(価格577万9400円〜に改定)(2026年4月/amind.jp)。300の代替として250を選ぶ新車購入層が増える可能性があり、当サービス集計の300系の相場やグレード間価格差に間接的な影響を与えうる論点として注目したい。

ランドクルーザーの中古市場の輪郭(当サービス集計)

まず、当サービスが集めた16094件がどんな塊なのかを俯瞰しよう。この車種の面白さは、40年前の旧型から最新の300系までが同じ「ランドクルーザー」として一つの表に並ぶところにある。

集めた16094台の内訳

期間中に掲載が確認できたのは16094件、うち現時点で掲載中と見られるのが10333件。サイト別ではカーセンサーが4,316件と最多で、価格.com(3,891件)、グーネット(3,805件)が続く。年式が読める個体の中央値は概ね2023〜2024年に寄っており、掲載の主軸は現行300系だ。一方で1990年代の旧型も各年100件超が並び、この車種特有の「新旧混在」が数字の幅を広げている。

価格はどこに集中しているか

価格が読める14346件で、中央値は555万円。最安層(下位5%)は287万円、最上層(上位5%)は1,147万円。平均は612万円で、中央値より高いのは一部の1,000万円超が全体を引っ張っているためだ。分布のヒストグラムを見ると、450〜500万円と600〜650万円に二つの山があり、その先の1,050〜1,200万円あたりにもう一つ小さな塊がある。庶民車の何台分にもなる最上層は、ほぼ現行ZX・GR SPORTの世界と読める。

掲載開始・掲載終了の動き

期間中の新規掲載や掲載終了の流れは活発だが、掲載が消えるまでの中央値は11日(下位で7日、上位で22日)。これは「売れた」ことを意味するわけではなく、あくまで掲載が消えるまでの日数だが、良い条件の個体ほど早く画面から消える印象は強い。追いかける側からすると、週に一度チェックする程度では取りこぼす速度だ。

年式ごとの相場と「価格の断層」

ランドクルーザーには、年式のどこかにくっきりとした「崖」がある。それを一目で見せるのが下の表だ。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格 中央走行距離
2019 180 439万円 51,500km
2020 231 461万円 46,000km
2021 464 464万円 40,000km
2022 740 485万円 32,000km
2023 1,874 520万円 21,000km
2024 2,372 755万円 10,000km
2025 1,949 766万円 5,000km
2026 286 751万円 72km

2023年式の520万円から2024年式の755万円へ、+235万円の段差がはっきり見える。これがこの車の最大の断層だ。

進化型マイナーチェンジの前後で何が起きたか

車種プロフィールによれば、300系は2025年3月18日に一部改良(メーター表示の大型化やコネクティッド装備の強化)を受けている。ただ、当サービス集計の年式別中央値を見る限り、価格の断層は2023→2024年式の間で最も大きく、改良のあった2025年式(766万円)は2024年式(755万円)とほぼ横ばいだ。グレード別に重ねても、ZXは2023年式1,100万円→2024年式990万円→2025年式1,130万円と行き来し、VXは2024・2025年式ともに640万円で並ぶ。仮説として、価格を強く動かしているのは改良の内容そのものより「登録の新しさと低走行」という需給要因ではないか、と読める(確証なし)。

減価カーブから見える性格

注目したいのは、旧型がほとんど値下がりしないことだ。1990年代の個体でも中央値330〜380万円あたりで踏みとどまり、走行20万km超でも300万円を割り込む個体は多くない。車種プロフィールが指摘する「海外需要の強さと国内還流台数の限られ方」が、旧型まで含めて相場全体を下から支えている構図と読める。現行の高値だけでなく、旧型の底堅さもこの車種の性格だ。

グレード別の相場

VXの中央値640万円。同じランクルでもZXは952万円、GR SPORTに至っては1,070万円——グレードひとつで400万円以上違う。この幅こそ、ランクル選びで最初に押さえるべき軸だ。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格 中央年式 中央走行距離
VX 3,100 640万円 2024 9,000km
ZX 2,204 952万円 2024 14,000km
AX 985 788万円 2024 10,000km
GX 267 430万円 1996 135,000km
GR SPORT 233 1,070万円 2023 16,000km
不明 9,305 488万円 2021 38,000km

グレード判定ができたのは全体の4割ほどで、「不明」が9,305件と最も多い。これはグーネットのタイトル表記が独特でグレードを読み取りにくいことが大きい。数字は判定できた個体ベースで見るのが安全だ。GXの中央値が430万円・中央年式1996年と低いのは、この記号が旧型の廉価グレードとしても使われ、旧型個体が多く含まれるためと読める。

グレード × 年式で見るMC効果

現行世代に絞ると輪郭がはっきりする。VXは2024・2025年式がともに640万円で安定し、AXは2024年式799万円・2025年式800万円とほぼ横ばい。ZXは2023年式1,100万円、2024年式990万円、2025年式1,130万円と揺れつつ高値を維持する。ラグジュアリー系のZXと走破性重視のGR SPORTが、現行の価格帯の天井を形づくっている。

限定車・特別仕様車のプレミアム

車種プロフィールによれば、300系にトヨタ純正の国内限定車は確認されておらず、GR SPORTは限定車ではなく通常ラインナップ内の高性能グレードだ。とはいえ、その相場は限定車級。GR SPORT(233件)の中央値は1,070万円、安めの4分の1でも1,013万円と高い床を持つ。ディーゼル最上位の新車参考価格が約813万円だったことを踏まえると、中古の中央値がそれを大きく上回っており、新車超えの水準にあると読める。E-KDSS(前後スタビライザーを電子制御する走破性装備)を求める層の需要が、この床を支えていると考えられる。

走行距離とコンディション

普通なら「走行が少ないほど高い」のは当たり前だが、ランクルの場合その傾斜がとにかく急だ。低走行帯にどれだけプレミアムが乗っているかを見ていこう。

走行距離ごとの価格感

当サービス集計では、走行1万km未満(2,709件)の中央値が783万円、1〜2万km(1,754件)で639万円、2〜3万km(1,164件)で532万円。3〜5万km(1,571件)まで来ると483万円まで下がる。8〜12万km(569件)で399万円、12万km超(1,523件)で359万円。1万kmを境に150万円近く落ちる急坂で、「ほぼ新車状態」への上乗せが際立つ。

低走行 × 新しい年式の希少性

走行距離と年式を重ねると、価格が集中する交差点が見えてくる。走行1万km未満×2024年式(895件)で中央値780万円、同×2025年式(1,204件)で779万円。さらに1万km未満×2023年式(245件)は1,075万円と一段高い。仮説だが、この2023年式の高さはZXやGR SPORTなど高価格グレードが低走行で多く含まれているためと解釈できる(確証なし)。いずれにせよ、新しくて走っていない個体が相場の高値ゾーンを形づくっている。

修復歴と車検残の現実

修復歴なし(8,008件)の中央値580万円に対し、修復歴あり(99件)は407万円。差は約−29.8%だが、修復歴ありは99件と少数のため参考扱いとしたい。車検については、集計に「車検残あり」650万円と「車検整備付/なし」497万円という比較があり、参考値として車検残あり側が約30.8%高い。ただしこれは車検表記の自動解析に基づく簡易比較で、出品者の性質とも絡むため、断定はできない。車検残の月数分布では12〜18か月残が最も多かった。

属性で見る供給の癖

トランスミッション別では、AT(5,546件)の中央値558万円に対し、MT(2,672件)は627万円とMTのほうが高い。これは現行300系がATであるのに対し、MT個体の多くが値落ちしにくい旧型に集中しているためと読めるので、素直に「MTが上等」とは言い切れない。判定できない「不明」も7,876件あり、数字は目安として見たい。

色は白系(4,004件・中央値612万円)が圧倒的に多く、次いで黒系(1,856件・500万円)。ラグジュアリーSUVらしく白の存在感が大きい。「その他」(827件・640万円)や黄系(69件・582万円)がやや高めに出るのは、GR SPORTなどに設定される特別色を含む可能性があるが、ここは深追いしない。

地域別では、愛知県が1,341件で断トツ。以下、北海道(717件・460万円)、大阪府(691件・639万円)、千葉県(679件・586万円)、埼玉県(627件・555万円)と続く。中央値で見ると東京都(644万円)や大阪府・愛知県といった都市圏が高く、北海道・宮城県はやや控えめ。供給と価格の両面で、中部・関西・関東が本サービス集計の中心と言える。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか。当サービス集計の下位10%と上位10%を覗くと、ランクルという車の二つの顔がくっきり分かれて見える。

下位10%: 331万円以下に並ぶ個体

価格の下位10%(1,435件)は331万円が上限ライン。中央年式は2000年、中央走行距離は162,500kmで、その正体はほぼ旧型だ。グレード構成は「不明」が82.1%を占め、判定できた中ではVX 7.8%、ZX 4.7%。修復歴ありの比率は5.2%とやや高め。旧いランクルを実用の道具として使い倒したい人、あるいは維持を楽しめる人に向いたゾーンで、現行300系の程度良好車を探している読者はここには少ない。

上位10%: 1,020万円以上に並ぶ個体

対して上位10%(1,437件)は1,020万円が下限ライン。中央年式2024年、中央走行距離わずか7,000km、修復歴ありはほぼゼロ(0.2%)。グレード構成はZXが56.2%と過半を占め、GR SPORTが9.7%、残りは判定不能な個体だ。最新・低走行・高級グレードという三拍子が揃った、いわば「新車が買えないから中古で」という層のための頂点ゾーン。予算に糸目をつけず最良の一台を、という読者が狙う領域だ。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズに入る。掲載が消えるまでの中央値は11日。狙いのグレードと走行距離を決めたところで、その条件に合う個体が現れたその日に気づけなければ意味がない。特にZXやGR SPORTのような上位ゾーンは球数が限られ、良い個体ほど早く消える。毎日の自動追跡が事実上の前提になる、というのがこのデータの示すところだ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1: ランドクルーザーの中古相場はいくらですか? 当サービスの集計では、価格が読める14346件で中央値は555万円でした。安めの4分の1で434万円、高めの4分の1で760万円と幅が広く、旧型から現行300系まで混在しているのが理由です。現行の程度良好車を狙うなら600〜800万円台、ZX・GR SPORTでは1,000万円超が視野に入ります。

Q2: ランドクルーザーの買い時はいつですか? 本集計では、価格は年式と走行距離で大きく決まります。2023年式520万円と2024年式755万円の間に大きな段差があるため、予算を抑えるなら2023年式以前の低走行、最新の状態を求めるなら2024年式以降が候補です。掲載が消えるまでの中央値は11日と速いので、条件が決まったら早めに動くのが得策です。

Q3: ランドクルーザーのMTとAT、どちらが中古では多いですか? 本集計では、判定できた中でAT(5,546件)がMT(2,672件)を上回りました。中央価格はMT 627万円、AT 558万円とMTが高めですが、これはMT個体の多くが値落ちしにくい旧型に集中しているためで、性能面の優劣とは別物と考えてください。

Q4: ランドクルーザーの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 当サービスの集計では、1万km未満783万円、3〜5万km 483万円、8〜12万km 399万円と、走行距離に沿って素直に下がります。予算と状態のバランスなら3〜5万km帯が現行世代の狙い目です。旧型は12万km超でも359万円と底堅く、走行距離だけで敬遠しなくてよい個体も多くあります。

Q5: ランドクルーザーで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 本集計では、修復歴なし580万円に対し修復歴あり407万円で、約−29.8%の水準でした。ただし修復歴ありは99件と少数の参考値なので、あくまで目安です。安さの理由は必ず現車と修復内容を確認してください。

Q6: なぜ2023年式と2024年式でこんなに価格が違うのですか? 当サービスの集計では、2023年式520万円に対し2024年式755万円と+235万円の段差があります。仮説として、新車の受注が絞られている状況で、より新しく走行距離の少ない個体に需要が集中したためと考えられます(確証なし)。グレード構成の違いも影響している可能性があります。

Q7: 狙いの条件でランドクルーザーの新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ネクステージ・トヨタ認定中古車・ヤフオクの8サイトを毎日自動巡回し、条件に合う新着個体をLINEに通知します。「ZX × 走行1万km未満」のような複合条件も設定でき、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見たとおり掲載中央値は11日で消えるため、自動追跡は事実上必須です。

2026年7月のハイライトと注意点

今月データで最も際立つのは、やはりグレードと年式が生む価格の二層構造だ。VX 640万円・ZX 952万円・GR SPORT 1,070万円というグレード間の開きと、2023年式520万円→2024年式755万円という年式の断層。この二つが重なって、全体の中央値555万円という一つの数字だけでは到底捉えきれない分布を作っている。上位10%は1,020万円以上・中央走行7,000kmという「新車代替」ゾーンで、その主役はZX(56.2%)だ。

注意点も添えておきたい。グレード判定ができたのは全体の約4割で、「不明」が最多を占める。特にグーネットはタイトル表記の独特さからグレードが読み取りにくく、数字は判定できた個体ベースで見るのが安全だ。ヤフオクの価格は開始価格・現在価格であり落札価格ではない点、価格.comは他サイトとの重複掲載がある点も踏まえて読んでほしい。継続して観測すれば、250改良の影響が300系の相場にどう波及するかも見えてくるはずだ。

本レポートは、中古車ウォッチが自動収集した8サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, ネクステージ, トヨタ認定中古車, ヤフオク)の掲載データ16094件(2026-06-03〜2026-07-03)に基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向を示すものではありません。更新は月1回を予定しています。

16,094台超のランドクルーザーから条件に合う1台を

特に ZX・GR SPORT, 2024年式以降の低走行, VXの新古車 は出物が出ると早く動きます。8サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ネクステージ・トヨタ認定中古車・ヤフオクを横断して収集した2026年7月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。