1990年式の中央値が+99万円、Zの相場地図が動いた月 | 日産 フェアレディZ 中古相場分析【2026年9月版】— 3774台集計

最終更新: | 3,774台・8サイトのデータに基づく

1990年式の中央値が、ひと月で199万円から298万円へ。年式も走行距離も変わっていないのに、掲載の顔ぶれが入れ替わるだけで100万円近く動く——それが今のフェアレディZの掲載データだ。当サービスが8サイト(カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車、ヤフオク)から2026年8月7日〜9月6日に収集した3774件を集計した。全体の中央値は316万円、掲載が消えるまでの日数は中央値28日。S30からRZ34までが同じ土俵に並ぶ、この車ならではの相場地図を読み解く。

市場サマリー

掲載台数
3,774台
価格帯
50〜1700万円
中央値
316万円
走行中央値
5.5万km

フェアレディZの新着を見逃さない

今月の注目: NISMO・MT, Version ST 2022年式以降, 3-5万km帯
8サイトを30分ごとに自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
相場が分かったら、次は"この相場より安い1台"を逃さない番。無料で今すぐ(登録1分・カード登録不要)。

LINEで新着通知を受け取る

📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

📊 今月の主要数値(当サービス集計)

今月のトップ3変化(前月比)

1990年式の中央値が199万円→298万円、+99万円の変動

当サービスの前月比で最も大きく動いたのが1990年式。前月29件で199万円だった中央値が、今月は34件で298万円になった。Z32の前期にあたる年式で、掲載件数自体は微増にとどまる。仮説として、程度の良い個体や高値付けの掲載が入れ替わりで増えた構成変化の可能性があるが、サンプルは30件台と少なく、恒常的な水準変化と断定はできない。傾向として押さえておきたい数字だ。

1975年式は482万円→700万円、+218万円の上振れ

S30後期にあたる1975年式も、本集計で前月22件482万円から今月24件700万円へ大きく動いた。1970年代の年式は当サービスの収集分でも各年10〜25件程度と少数で、1台の高額個体が中央値を押し上げやすい。実際、1972年式1200万円、1973年式1230万円と、1000万円超のラインが常設されている年式帯でもある。少数サンプルの参考値として扱うのが妥当だろう。

Version S表記の掲載が前月190件→今月0件に

前月に190件・中央値222万円で集計されていたVersion S表記が、今月の集計では0件となった。ただし当サービスのグレード判定率は前月54.3%から今月45.3%へ9ポイント低下しており、これはグレード判定精度の影響を含む可能性がある。同様の動きはツインターボ表記(101件→0件)、Proto Spec(23件→0件)、240ZG(17件→0件)にも見られる。掲載自体が無くなったと読むべき数字ではない。

日産 フェアレディZ 中古市場の輪郭(当サービス集計)

同じ車名で、100万円台から1700万円まで。フェアレディZほど「一つの車種」でくくるのが難しいモデルも珍しい。当サービスが8サイトから収集した3774件(うち掲載中2575件)の内訳は、価格.com 1122件、カーセンサー 1093件、グーネット 1000件で、この主要3サイトが全体の約85%を占める。残りはヤフオク387件、日産公式中古車136件、ネクステージ24件、カババ7件、トヨタ認定中古車5件という構成だ。ヤフオクの表示額は開始価格や現在価格で落札額ではないため、価格集計からは外している。

価格の全体像を読者語に直すと、集計の中央値は316万円、安めの4分の1が186万円、高めの4分の1が550万円。最安層は100万円前後、上位5%は744万円で、最高値は1700万円だった。平均は378万円と中央値より62万円高く、高値の裾を長く引いた分布であることが数字にも出ている。

面白いのは、ヒストグラムが明確に二つの山を持つことだ。150-200万円に425件、200-250万円に378件という「Z33・Z34の実用価格帯」の山と、550-600万円に330件、500-550万円に249件という「RZ34の現行価格帯」の山。この谷にあたる400-450万円は80件しかない。つまり中央値316万円という数字は、実際にはどちらの山にも属さない「谷底の目安」でしかない。

掲載の動きも見ておきたい。今回の期間に新しく載った掲載は1213件、掲載が終了したのは1199件でほぼ均衡。掲載中の件数は前月2473件から2575件へ+4.1%の増加となった。当サービスの集計上は、出入りが活発なまま在庫がわずかに厚みを増した一か月と読める。

年式別の相場と世代の断層

年式別に並べると、この車の相場は右肩下がりの直線ではなく、いくつもの断層を持った地層のように見えてくる。当サービスの収集分から主要な年式を抜き出したのが下の表だ。

年式 件数 中央価格
1972年 14件 1200万円
1975年 24件 700万円
1990年 34件 298万円
1995年 28件 194万円
2003年 192件 140万円
2009年 222件 215万円
2015年 79件 388万円
2019年 56件 360万円
2021年 32件 438万円
2022年 54件 544万円
2024年 342件 583万円
2026年 61件 658万円

※1970年代の各年式は10〜25件程度の少数サンプル。参考値として見てほしい。

最初の断層は、表の一番上にある。1972年式1200万円、1973年式1230万円という水準は、現行RZ34の上位個体すら超える。半世紀前の車が新車価格帯の上に立っているという逆転が、当サービスの集計でもはっきり数字に出ている。

二つ目の谷は2002〜2006年式。140万円前後で、この車種の中では最も手が届く帯だ。2003年式は192件と件数も多く、選択肢の厚みがある。そこから2009年式215万円、2012年式221万円、2013年式279万円と、ゆるやかに階段を上がっていく。

そして最大の段差が2021年式438万円→2022年式544万円の+106万円。車種プロフィールによればRZ34は2021年8月に世界初公開、日本での正式発売は2023年とされ、2022年式として登録された初期出荷分がこの段差を作っていると読める。以降は2023年式550万円、2024年式583万円、2025年式569万円、2026年式658万円と高原状態が続く。2024年式が2025年式をわずかに上回るのは、グレード構成の違いによる誤差の範囲と見るのが妥当だろう。

注意したいのが2015年式の388万円と2016年式の245万円という143万円のギャップ。2015年式にはNISMOが39件含まれ、その中央値は455万円。年式そのものより、混ざっているグレードが価格を決めている典型例だ。

グレード別の値付け

「Version Tは168万円、Version STは529万円」——この361万円差を、単純なグレード差だと受け取ってはいけない。当サービスの集計における主要グレードは次の通りだ。

グレード 件数 中央価格 中央年式 中央走行距離
Version ST 804件 529万円 2023年 2.4万km
NISMO 458件 520万円 2017年 3.3万km
Version T 443件 168万円 2008年 7.4万km
判別不能 2065件 284万円 2008年 6.7万km

答えは中央年式の欄にある。Version Tの中央年式は2008年、つまり集計に含まれる大半がZ33/Z34期の個体だ。一方Version STは2023年が中央で、実質的にRZ34の掲載が主体になっている。同じグレード名が世代をまたいで使われているため、名前だけで価格を比べると読み違える。実際、年式と重ねると2003年式のVersion Tは116万円、2025年式のVersion Tは40件で539万円。同じ名前で423万円の開きがある。

NISMOはさらに二層構造だ。2015年式39件が455万円、2018年式12件が483万円というZ34世代の層と、2024年式65件702万円、2025年式99件700万円というRZ34世代の層。全体中央値520万円は、この二つの山の間を指しているにすぎない。仮説だが、走行1万km前後のRZ34 NISMOが700万円のラインを固く守っているのは、流通台数の少なさが効いている可能性がある(確証はない)。

Version STも同様に、2009年式68件209万円というZ34期の層と、2024年式135件568万円、2026年式40件646万円という現行層に分かれる。上位グレードほど新しい個体が多いのではなく、単に「新しい個体はSTかNISMOとして売られている」というのが実態に近い。

なお車種プロフィールには50th Anniversary Editionという記念限定モデルの記載があるが、当サービスの集計では判別できた件数がごく僅かで、価格水準を語れる規模には達していない。またグーネット掲載分はタイトル表記の都合で全件がグレード判別不能扱いとなっており、今月は全体のグレード判定率が45.3%にとどまっている点はデータ品質上の注記として押さえておきたい。

走行距離とコンディションでみる価格

走行距離のグラフを引いていくと、ある地点から線が水平になる。当サービスが収集した3774件を距離帯で切ると、0-1万kmが721件で580万円(中央年式2025年)、1-2万kmが210件で526万円(同2023年)、2-3万kmが171件で399万円(同2015年)、3-5万kmが303件で340万円(同2012年)、5-8万kmが600件で216万円(同2008年)、8-12万kmが603件で177万円(同2006年)。そして12万km超が429件で178万円——8-12万km帯とほぼ同値だ。

つまり本集計の範囲では、8万kmを超えたあたりで距離による減価が底を打っている。ここから先は距離そのものより、年式・グレード・整備履歴が価格を決める領域に入ると読める。12万km超の中央年式が2004年であることを考えれば、Z33世代を軸に「距離は割り切って程度を買う」という選び方が成立する帯だ。

逆に低走行プレミアムは0-2万kmに集中する。0-1万km帯の721件という厚みは、RZ34の新しい個体が大量に並んでいることの裏返しでもある。ここで面白いのは、年式を揃えて見たときの逆転だ。2024年式の0-1万km帯は245件589万円、1-2万km帯は55件550万円と順当だが、2025年式では0-1万km帯322件578万円に対し1-2万km帯42件532万円。距離が倍でも46万円しか違わない。走らせるつもりで買うなら、1-2万km帯は割安に見える。

車検については、本集計で残存期間のデータが取れた2209件のうち、残り12-18か月が333件、18-24か月が316件、6-12か月が301件、0-6か月が217件、24か月以上が53件。車検残ありの1152件が383万円、車検整備付または無しの1045件が261万円という差も出ているが、これは車検表記の自動解析による参考値で、出品者の属性(新しい個体を多く扱う店ほど車検残が長い等)と絡み合っている可能性が高い。金額差そのものを車検の価値として読むのは避けたい。

属性別の供給 — MT/AT・色・地域・修復歴

MTが1729件、ATが1304件。当サービスの集計でMT比率がここまで高い車種は多くない。中央価格はMTが322万円、ATが271万円で、その差51万円。ただしこれもグレード・世代構成と絡んでおり、MTだから高いと単純化はできない。なおミッション表記を読み取れなかった741件は中央値356万円で、こちらは新しい個体が多く含まれている印象だ。

色の並びは示唆的だ。黒系698件493万円、白系674件285万円、銀・灰系544件216万円、青系144件486万円、橙・茶系133件420万円、赤系152件298万円、黄系72件285万円。緑系は6件のみで少数の参考値(138万円)。黒と青が高値側に立っているが、推測として、これはRZ34やNISMOに黒・青の設定個体が多く、色そのものより世代構成を反映しているという解釈が成り立つ。色で高値を狙うより、色は好みで選び、価格は年式とグレードで見るのが実務的だろう。

地域分布も偏りが大きい。埼玉県577件(中央値240万円)が突出して多く、次いで愛知県382件(511万円)、千葉県183件(221万円)、神奈川県173件(420万円)、大阪府157件(440万円)。埼玉・千葉が200万円台前半、愛知・奈良(94件592万円)が500万円超と、地域ごとに扱う個体層がまるで違う。旧型を安く探すなら関東の在庫、現行のRZ34を数多く比べるなら中部・関西という当たりの付け方ができる。

修復歴は、データが取れた2653件のうち「あり」が208件で全体の7.8%。中央値は「あり」244万円、「なし」2445件308万円で、差は64万円、比にすると−20.8%(あり側が低い)。母数が偏っているため一律の減額幅としては扱えないが、価格だけを見て飛びつく前に、この一項目は必ず確認したい。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い方と高い方、それぞれの「顔」を見ておこう。当サービスの集計で下位10%にあたるのは120万円以下の334件。中央年式2005年、中央走行距離9.7万km、修復歴ありは5.6%と意外にも低い。グレード構成は判別不能が58.4%、Version Tが33.5%、Version STが8.1%。つまりこの帯の主役はZ33世代のVersion T系だ。修復歴のある個体が特別多いわけではなく、単に年式と距離で価格が付いている——維持費を織り込んだうえで、FRの6気筒に手を伸ばしたい人には現実的な入口に見える。ただし車種プロフィールが指摘するように、油脂管理の履歴とサーキット走行歴の有無は年式を問わず確認したいポイントだ。

上位10%は682万円以上の327件。中央年式2024年、中央走行距離2000km、修復歴ありは12.1%と下位帯より高い。構成はNISMOが40.7%、Version STが11.6%、残りは判別不能。事実として、この帯はほぼRZ34のNISMOで占められている。2024年式NISMO 65件702万円、2025年式99件700万円という数字が示す通り、700万円のラインが動きにくい。新車の代わりとして即納性を買う、という選択がここに集まっていると読める。

そして、どちらの帯を狙うにしても共通する現実がある。本集計で掲載が終了するまでの日数は中央値28日、早い方の4分の1は10日で消えている。今回の期間に新しく載った掲載は1213件、消えたのは1199件。ひと月で1200件規模が入れ替わる流れの中で、「条件に合う1台」が出た瞬間に気づけるかどうかが結果を分ける。8サイトを毎日手で見て回るのは現実的ではない。追跡は自動化するしかない、というのがこの数字の素直な結論だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. フェアレディZの中古相場はいくらくらい?

当サービスが8サイトから収集した3774件の集計では、価格の中央値は316万円です。安めの4分の1が186万円、高めの4分の1が550万円、最安層は100万円前後、上位5%は744万円。ただし価格分布は150-200万円と550-600万円の二つの山に分かれており、中央値はその谷にあたります。狙う世代を決めてから予算を組むのが実務的です。

Q2. いまは買い時ですか?

本集計の中央値は前月302万円から今月316万円へ+4.6%の上昇となりました。ただし直近5か月では350万円→349万円→309万円→302万円→316万円と推移しており、大きな流れとしては横ばい圏です。掲載中の件数も2473件から2575件へ+4.1%の増加で、選択肢が減っている状況ではありません。急がされる材料は当サービスのデータからは見当たりません。

Q3. 狙い目の年式はどこですか?

当サービスの集計では、2002〜2006年式が140万円前後で最も値ごろです。特に2003年式は192件と選択肢が厚い。予算300万円前後なら2009〜2013年式(215万〜279万円)、現行RZ34を狙うなら2022年式544万円が入口になります。2021年式438万円と2022年式544万円の間には+106万円の段差があり、ここが世代の境目です。

Q4. 走行距離はどこまで許容できますか?

本集計の距離帯別中央値は、5-8万km 216万円、8-12万km 177万円、12万km超 178万円。8万kmを超えると価格の下がり方が止まり、8-12万kmと12万km超がほぼ同額です。つまり距離で値引きを期待できるのは8万kmまでで、それ以降は距離より整備履歴と程度で選ぶ領域になります。過走行を割り切るなら12万km超も選択肢です。

Q5. グレードによる価格差はどのくらい?

当サービスの集計ではVersion ST 804件529万円、NISMO 458件520万円、Version T 443件168万円です。ただしVersion Tの中央年式は2008年、Version STは2023年と世代が異なるため、この差はグレード差そのものではありません。同じVersion Tでも2003年式は116万円、2025年式は539万円。必ず年式とセットで比較してください。

Q6. 旧型のS30と現行RZ34、どちらが高いのですか?

本集計では1972年式14件の中央値が1200万円、1973年式13件が1230万円で、現行RZ34の上位帯(上位10%の入口が682万円)を大きく上回ります。1970年代の年式は各年10〜25件程度と少数のため参考値ですが、1975年式が前月482万円から今月700万円へ動くなど値動きも大きい。旧型は投資対象に近い値付けがされていると読めます。

Q7. 狙いの条件でフェアレディZの新着を毎日追うには?

当サービス「中古車ウォッチ」は、LINEで友だち追加して車種名を送るだけで監視が始まります。この車種ではカババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車、ヤフオクの8サイトを毎日自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知。グレード・価格帯・走行距離・地域の複合条件で絞り込めます。無料プラン(24時間遅延・1車種)から利用でき、有料は月額780円からです。

2026年9月のハイライトと注意点

今月、当サービスの集計で最も大きく動いたのは1990年式でした。前月29件で199万円だった中央値が、今月は34件で298万円へ+99万円。件数がほとんど変わらないまま中央値だけが100万円近く動いたということは、掲載されている個体の顔ぶれが入れ替わったことを意味します。同様に1975年式も482万円→700万円(+218万円)。いずれも20〜30件台の少数サンプルで、恒常的な水準変化と断定できる規模ではありません。旧型Zは1台の高額個体が全体の中央値を動かしてしまう、という構造的な特性を理解しておきたいところです。なお本集計にはヤフオクの387件が含まれますが、表示額は開始価格や現在価格であり落札価格ではないため価格集計からは除外しています。また価格.com掲載分は他サイトと重複している可能性があり、台数はあくまで掲載ベースの数字です。

本レポートは、中古車ウォッチが 8サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車, ヤフオク)から自動収集した掲載データ 3774台(2026-08-07 〜 2026-09-06)を集計した分析です。日本の中古車市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。購入判断は必ず現車確認と販売店への確認のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。

3,774台超のフェアレディZから条件に合う1台を

特に NISMO・MT, Version ST 2022年式以降, 3-5万km帯 は出物が出ると早く動きます。8サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。

LINEで新着通知を受け取る

過去のフェアレディZに関する記事

日産 フェアレディZ の関連ページ

※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・ネクステージ・日産公式中古車・トヨタ認定中古車・ヤフオクを横断して収集した2026年9月7日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。