“無印GT-R”が338台に再編、当集計の中央値は1694万円へ | 日産 GT-R 中古相場分析【2026年10月版】— 1040台集計

最終更新: | 1,040台・8サイトのデータに基づく

同じ「GT-R」という名前の下に、819万円の個体と6334万円の個体が並んでいる——これが当サービスの集計が映し出す現在地だ。2026年9月6日から10月6日までの30日間、8サイト(カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、ネクステージ、日産公式中古車、ヤフオク)から収集したR35型GT-Rの掲載は1040件。価格中央値は1694万円で前月比+36万円の上昇、掲載終了までの日数は中央値18日。生産終了から1年あまり、数字は何を語るのか。

市場サマリー

掲載台数
1,040台
価格帯
819〜6334万円
中央値
1694万円
走行中央値
1.5万km

GT-Rの新着を見逃さない

今月の注目: Premium edition T-spec, 2016年式以降×2万km未満, 1014万円以下の初期型
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

📊 今月の主要数値(当サービス集計)

今月のトップ3変化(前月比)

「無印GT-R」338件の正体——分類ラベルの付け替えを疑うべき変化

前月239件だった「GT-R(標準/無印)」が今月は0件、代わりに「GT-R(無印・標準グレード)」が338件立ち上がった。当サービスのグレード判定ラベルが更新されたことによる付け替えの影響を含む可能性が高く、実車の流通が途切れたわけではない。加えて本集計では、グレードを判別できないグーネット掲載分237件がすべてこの枠に入る。中央値2014万円という高さは、最終型を多く含むこの構成の反映と読める。

「Black edition」130件→0件、「ブラックエディション」147件が出現

こちらも同じ構図だ。前月130件・中央値1500万円だった英字表記のラベルが消え、今月は日本語表記147件・中央値1500万円が立つ。中央値がぴたりと一致していることからも、判定名称の統一に伴う移動と見るのが自然で、希少化と断定すべきではない。実勢としては147件・中央値1500万円、中心年式2016年という位置づけが現在の姿である。

「T-spec」23件→「Premium edition T-spec」20件、中央値は2500万円

前月は「T-spec」23件・中央値2472万円、今月は「Premium edition T-spec」20件・中央値2500万円。名称粒度が細かくなったことによる振り分けの変化を含む可能性があるが、価格帯はほぼ据え置きだ。最終型のメーカー希望小売価格2035万円に対し残価123%で、当集計のなかでも新車価格超えが定着している数少ないグレードである。

日産 GT-R 中古市場の輪郭(当サービス集計)

当サービスが8サイトから収集したGT-Rの掲載は、この30日間で1040件。期間末時点で生きている掲載は735件だった。内訳は価格.com 284件、カーセンサー 264件、グーネット 237件、ヤフオク 105件、カババ 88件、車選びドットコム 44件、日産公式中古車 15件、ネクステージ 3件。価格比較サイトを含むため同一車両が重複して現れることがあり、ヤフオクの金額は開始価格・現在価格で落札額ではない。この点は最初に断っておきたい。

価格が判明した734件で見ると、本集計の中央値は1694万円。安めの4分の1が1214万円、高めの4分の1が2279万円、最安819万円、最高6334万円。平均は1952万円と中央値より250万円以上高く、上位に長い裾を引いた分布だ。下位5%は938万円、上位5%は4230万円。つまり「1000万円を切る初期型」と「4000万円超の最終型・限定系」が、同じ車名の下に同居している。

200万円刻みで山を数えると、1000万〜1200万円に101件、2200万〜2400万円に91件、1400万〜1600万円に86件。ふたつのコブが明確で、間の1800万〜2000万円は52件と薄い。生産終了を挟んで「古いR35」と「最終期のR35」が別の商品になりつつある、という印象を受ける。

流れも速い。期間中の新規掲載は294件、掲載終了は305件で、稼働している掲載はほぼ横ばい(754件→735件)。掲載終了までの日数は中央値18日で、前月の25日から短縮した。週別では9月6日週が新規91件・終了47件、9月27日週が新規58件・終了93件と、後半にかけて出入りが入れ替わっている。

年式別の相場と世代の断層

年式を並べると、R35の18年が価格でくっきり段差になって現れる。当サービスの集計で最も分かりやすいのは2015年式と2016年式のあいだだ。

年式 件数 中央価格 中央走行距離
2008 56 1000万円 56,000km
2011 33 931万円 49,000km
2012 45 1128万円 49,000km
2013 36 1147万円 35,000km
2015 41 1286万円 21,000km
2016 65 1550万円 20,000km
2017 76 1567万円 22,000km
2020 33 1705万円 15,000km
2022 48 4000万円 2,000km
2024 108 2108万円 2,000km
2025 107 2264万円 143km

2015年式1286万円 → 2016年式1550万円の+264万円。ここは2016年7月のMY17大規模マイナーチェンジ(Vモーショングリル、8インチナビ、570PS化)の境界そのものだ。外観が一目で新しく見えることと、年次改良の積み上げが評価されている構図と読める。もうひとつの段差は2011年式931万円→2012年式1128万円の+197万円。MY12(550PS化、TRACK PACK追加)の前後にあたる。

一方、2008年式1000万円に対して2009年〜2011年式が940万円前後と逆に安い。走行距離の中央値が2008年式56,000kmに対し2010年式39,000kmと短いにもかかわらず、だ。仮説として、初年度登録というコレクター的な価値付けが効いている可能性があるが、各年の件数が9〜33件と小さく、傾向として見ておきたい。

異様なのが2022年式の中央値4000万円(48件)。走行距離中央値2000kmで、T-spec系やNISMO系の高額個体が集中した構成だ。前月比でも3698万円→4000万円と+302万円の上昇。逆に2021年式は前月3980万円→今月1690万円と大きく下げているが、これは件数が12件→21件に増えたことによる中身の入れ替わりで、同じ車が値下がりしたわけではない(推測を含む解釈)。

最終型にあたる2024年式108件が2108万円、2025年式107件が2264万円、2026年登録の参考値10件が2350万円。本集計ではこの3年分だけで225件と全体の2割強を占め、走行143kmといった実質新車クラスが相場の上半分を押し上げている。

グレード別の値付け

グレード別に並べ替えると、「名前の高級さ」と「価格の高さ」が一致しないのがR35の面白いところだ。当サービスの集計では次のようになった。

グレード 件数 中央価格 中心年式 中央走行距離
GT-R(無印・標準) 338 2014万円 2022年 3,000km
Premium edition 186 1694万円 2017年 17,000km
Pure edition 155 1499万円 2018年 18,000km
ブラックエディション 147 1500万円 2016年 22,000km
NISMO 134 1848万円 2017年 12,000km
Track edition engineered by NISMO 48 2276万円 2022年 3,500km
Premium edition T-spec 20 2500万円 2024年 2,000km

最多の「無印」338件は、グレード表記を読み取れない掲載(グーネット分237件を含む)がここに集まる受け皿でもある。中央値2014万円・中心年式2022年という数字は、その多くが最終期の個体であることを示すが、グレード別の純粋な比較対象としては扱わないほうがいい。

実質的な主力はPremium edition 186件(1694万円)、Pure edition 155件(1499万円)、ブラックエディション147件(1500万円)。ベースグレードのPure editionと装備充実のブラックエディションがほぼ並ぶのは、中心年式がPure 2018年・ブラック2016年と2年ずれているためで、年式差と装備差が打ち消し合った格好だ。

値付けの主役はやはりNISMO系。NISMO 134件の中央値は1848万円だが、年式で中身は大きく違う。2016年式21件が1619万円、2017年式22件が2370万円、2021年式6件に至っては4560万円。最終型のメーカー希望小売価格3008.5万円を考えれば、2017年前後のNISMOはむしろ「割安なNISMO」に見える。なおNISMOは前月171件・中央値2385万円から今月134件・1848万円へと変化しているが、これは高額な新しい年式の掲載が減り、構成が入れ替わった影響と読める(推測)。

新車価格を超えているのはTrack edition engineered by NISMO 48件(2276万円、サンプルが少なめなので傾向として)とPremium edition T-spec 20件(2500万円)。前者はMY2022当時1463.66万円、後者は最終型2035万円に対して残価123%。100台限定抽選だったT-spec、そして最終1台がPremium edition T-specだったという来歴が効いている可能性がある。対照的にEGOIST 6件は1374万円という少数の参考値で、新車時約1500万円のオーダーメイド車が意外に落ち着いた位置にある。

走行距離とコンディションでみる価格

意外に思えるかもしれないが、当サービスの集計でいちばん台数が多いのは「ほとんど走っていない個体」だ。走行0-1万km帯が338件、中央値2264万円、中心年式2024年。続く1-2万km帯136件が1600万円、2-3万km帯94件が1550万円、3-5万km帯92件が1147万円、5-8万km帯116件が1075万円、8-12万km帯24件が957万円。12万km超は6件・1009万円という少数の参考値で、8-12万km帯より高いが、台数が少なすぎて断定はできない。

距離帯の差は額面1000万円超。ただしこれは距離だけの効果ではなく、0-1万km帯の中心が2024年式、3-5万km帯と5-8万km帯の中心が2012年式という年式差が大半を説明している。同じ年式のなかで見ると差はもっと穏やかで、たとえば2017年式は1-2万km帯で2370万円、2-3万km帯で1555万円、5-8万km帯で1360万円。1-2万km帯が突出するのはNISMOなど高額グレードが混ざるためで、距離プレミアムと読むには注意がいる。

面白いのは2008年式だ。0-1万km帯に5件あり中央値1280万円、3-5万km帯11件が1095万円、5-8万km帯31件が978万円。初期型でも極低走行なら300万円の上乗せが効いている。

車検については本集計の実データのみを示す。残存期間が分かる591件のうち、残り0-6か月が144件、6-12か月が95件、12-18か月が67件、18-24か月が110件、24か月以上が13件。車検整備付の表記は27.4%。価格と突き合わせると、車検残ありの377件が1939万円、車検整備付/なしの207件が1530万円で+26.7%の差がついているが、これは表記の自動解析に基づく参考値で、出品者の属性(新しい個体ほど車検が残っている)と強く絡んでいる。距離と同様、単独で判断材料にはしないほうがいい。

属性別の供給 — MT/AT・色・地域・修復歴

属性別に見ると、まず首をかしげる数字がある。当サービスが収集したデータでは変速機の表記がMT 176件(中央値1650万円)、AT 534件(1678万円)、不明330件(1881万円)。R35は6速デュアルクラッチ(GR6)の1本立ちでMT設定は存在しないため、このMT表記は出品側の入力揺れが大半と見るのが妥当だろう(推測)。価格差も28万円しかなく、実質的に意味のある差とは読めない。検索で「MT」を外すと176件を取りこぼす、という実務的な教訓のほうが重要だ。

色は白系283件・1705万円が最多で、銀灰系129件・1480万円、黒系114件・1230万円、青系76件・1897万円と続く。黒系が最も安いのは、中心年式が古い個体に寄っている影響と考えられる。注目したいのは「その他」38件の2819万円(サンプルが少なめなので傾向として)と赤系30件の2100万円。ミッドナイトパープルやミッドナイトオパールといった特別塗装色の限定モデルがこの枠に入っている可能性が高く、色の欄が高額個体のシグナルになっている。

地域は埼玉県126件(1459万円)、東京都94件(2172万円)、千葉県79件(1600万円)、愛知県66件(1601万円)、群馬県56件(1548万円)の順。関東北部に台数が厚く、価格は東京都と神奈川県38件(2540万円、サンプル少なめ)が明確に高い。仮説だが、高額な最終型・限定系を扱う専門店の所在地が偏っていることの反映と解釈できる。埼玉県と東京都で中央値に700万円以上の開きがあるのは、移動コストを払ってでも県をまたいで探す価値がある、ということでもある。

修復歴は、データのある778件中「あり」がわずか7件(0.9%)。中央値1070万円で、「なし」771件の1693万円に対し−36.8%だが、7件は少数の参考値であり、割引率として一般化はできない。それでも、修復歴ありがほぼ出てこないこと自体が、この車の扱われ方を物語っている。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

当サービスの集計を上下から切り取ると、まるで別の車の話になる。

下位10%のラインは1014万円。該当74件の中心は2010年式、走行55,000km、修復歴ありは0%。グレード構成は無印32.4%、ブラックエディション28.4%、Premium edition 21.6%、Pure edition 12.2%、NISMO 5.4%。つまり「1000万円前後で、修復歴なしの初期〜中期R35が月に70件規模で出入りしている」ということだ。新車価格777万円で登場した初代グレードを思えば決して安くはないが、480〜530PSのVR38DETTとATTESA E-TSを手に入れる入口としては現実的な数字に見える。狙うなら、デュアルクラッチの整備履歴とATTESAまわりのオイル管理記録を必ず確認したい。

上位10%のラインは2856万円。74件の中心は2023年式、走行550km。グレード構成は無印82.4%、NISMO 12.2%、Premium edition 2.7%、Premium edition T-spec 2.7%。無印が8割を占めるのは、グレード表記を読み取れない掲載が多く含まれるためで、実態は最終型の低走行車とNISMO系が主役だ。最高値は6334万円。こちらは走る道具というより保管対象に近く、資産性を見る層向けと言える。

そして、この両端に共通するのは「待ってくれない」ことだ。本集計で掲載終了までの日数は中央値18日、前月の25日からさらに短くなっている。安めの4分の1(1214万円以下)も上位5%(4230万円以上)も、気づいた時には掲載が消えている計算になる。8サイトを手で毎日見て回るのは現実的ではない——だからこのレポートの元になっている巡回エンジンを、そのまま自分の条件で動かす価値がある。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. GT-Rの中古価格はいくらくらい?

当サービスが8サイトから収集した1040件のうち、価格が判明した734件の中央値は1694万円です。安めの4分の1が1214万円、高めの4分の1が2279万円、下位5%が938万円、上位5%が4230万円。初期型なら1000万円前後、最終型や限定系は2500万円以上という二層構造になっています。

Q2. いま買い時なのでしょうか?

当サービスの集計では中央値が前月1658万円→今月1694万円と+36万円の上昇で、5月以降は1619〜1694万円のレンジで緩やかに上向いています。一方で掲載終了までの日数は中央値25日→18日へと短縮。価格が急落する兆しは本集計からは読み取れず、条件に合う個体が出たら早く動くほうが現実的です。

Q3. 狙い目の年式はどこですか?

当サービスの集計では2015年式1286万円と2016年式1550万円のあいだに+264万円の段差があります。2016年7月のMY17大規模マイナーチェンジ(570PS化、Vモーショングリル)の境界です。外観の新しさにこだわらないなら2012〜2015年式(1128万〜1286万円)、内容を重視するなら2016〜2018年式(1548万〜1567万円)が価格効率のよい帯に見えます。

Q4. 走行距離はどこまで許容できますか?

本集計の距離帯別中央値は、0-1万km 2264万円、1-2万km 1600万円、2-3万km 1550万円、3-5万km 1147万円、5-8万km 1075万円。2-3万kmと3-5万kmのあいだで約400万円落ちます。ただし距離差の多くは年式差でもあり、同じ2017年式なら2-3万km 1555万円に対し5-8万km 1360万円と差は縮みます。整備履歴の確認が距離の数字以上に重要です。

Q5. グレードでどれくらい価格が違いますか?

当サービスの集計ではPure edition 155件が1499万円、ブラックエディション147件が1500万円、Premium edition 186件が1694万円、NISMO 134件が1848万円、Track edition engineered by NISMO 48件が2276万円、Premium edition T-spec 20件が2500万円。最上位と基本グレードで1000万円の開きがあります。

Q6. 「無印GT-R」が338件と多いのはなぜですか?

当サービスの集計では、タイトル表記からグレードを判別できない掲載(グーネットの237件を含む)がこの枠に入ります。中央値2014万円・中心年式2022年と高めなのは最終期の個体が多く含まれるためで、純粋なグレード比較の対象としては扱わないのが安全です。実車のグレードは個別の掲載で確認してください。

Q7. 狙いの条件でGT-Rの新着を毎日追うには?

当サービスの集計で掲載終了までの日数は中央値18日。手動では追い切れません。LINEで「中古車ウォッチ」を友だち追加し、車種名を送るだけで監視が始まります。カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、ネクステージ、日産公式中古車、ヤフオクの8サイトを毎日自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知。グレード・価格帯・走行距離・地域の複合条件で絞れます。無料プラン(24時間遅延・1車種)あり、有料は月額780円から。

2026年10月のハイライトと注意点

今月いちばん読み解きがいがあったのは、前月239件あった「GT-R(標準/無印)」が0件になり、代わりに338件の新ラベルが立ち上がった件だ。数字だけ見れば激変だが、実態は当サービスのグレード判定名称が更新されたことによる付け替えの影響を含む可能性が高く、実車の流通が途絶えたわけではない。「Black edition」130件→「ブラックエディション」147件で中央値がどちらも1500万円で一致していることが、何よりの傍証である。こうした分類の揺れを差し引いたうえで残る実質的な変化は、全体中央値の+36万円の上昇と、掲載終了までの日数が中央値25日→18日へ短縮したことだ。なお本集計には、価格.comなど価格比較サイト経由で同一車両が重複して現れる点と、ヤフオクの金額が開始価格・現在価格であって落札額ではない点という制約がある。数字は傾向をつかむ道具として使ってほしい。

本レポートは、中古車ウォッチが 8サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, ネクステージ, 日産公式中古車, ヤフオク)から自動収集した掲載データ 1040台(2026-09-06 〜 2026-10-06)を集計した分析です。日本の中古車市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。購入判断は必ず現車確認と販売店への確認のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。

1,040台超のGT-Rから条件に合う1台を

特に Premium edition T-spec, 2016年式以降×2万km未満, 1014万円以下の初期型 は出物が出ると早く動きます。8サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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