赤内装『TYPE R』ラインアップ削除、それでも中央値は前月比+5万円 | ホンダ シビックタイプR 中古相場分析【2026年7月版】— 2624台集計
「受注停止のまま消えていく」——2026年6月、ホンダの公式サイトから赤内装の通常モデル『TYPE R』がひっそりとラインアップから外された。ならば中古相場は動揺するはず、と思いきや、当サービスが8サイトから集めた2,624台のデータでは、中央値はむしろ570万円から575万円へと微増。掲載期間の中央値は7日から32日へと延び、供給側の空気は確かに変わり始めた。今月の集計対象期間は2026-06-02〜2026-07-02、8サイト(カババ、カーセンサー、ホンダ U-Select、価格.com、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車、ヤフオク)の掲載データを対象としている。
市場サマリー
シビックタイプRの新着を見逃さない
今月の注目: FL5赤内装・低走行、RACING BLACK Package、FK8 Limited Edition
8サイトを30分ごとに自動チェック。新着が出たらLINEに即通知します。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 8サイト(カババ, カーセンサー, ホンダ U-Select, 価格.com, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車, ヤフオク)の掲載データ 2,624 件、期間 2026-06-02〜2026-07-02
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた車両を集計しています。同じ車両が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを別の掲載として数えています。
- 追加の注意点:
- メルカリや個人 SNS の売買、ディーラー店頭のみで売られている車両は対象外です
- 地域によってサイトの掲載量に偏りがあり、全国を均等にカバーしているわけではありません
- ヤフオクの価格は開始価格や現在価格で、実際の落札価格ではありません
- 価格.com に掲載されている車両は、他のサイトとも重複して掲載されていることがあります
- 一部の検索条件で掲載件数が多く、古い掲載は集計から外しています
TL;DR / 今月の要点
- 当サービス集計2,624件の中央価格は575万円、前月比+5万円。上位ラインは618万円、安めの4分の1は420万円で、100万円台〜1,000万円超まで裾は広い。
- RACING BLACK Package(現行の特別仕様)378件は中央値637万円、公式改定価格617.98万円を上回る領域で流通。上位10%の約半分をこのグレードが占める。
- 赤内装の通常FL5は当サービス集計上ほぼ「型式明記なし」の塊(2,034件)に吸収されており、明示的にFL5と判定できた個体は5件のみ。ラインアップ削除の影響は今後の観測で追う。
- タイプRユーロ(FN2)は185件が流通、中央値189万円。安めのゾーンに集中し、下位10%の6割はこのFN2が占める。
- 掲載期間の中央値は32日(前月7日)へ大幅に伸長。良個体が瞬殺で消える局面は一段落し、選ぶ余裕が戻ってきた。
- 走行1万km未満は805件で中央値615万円、8万km超になると中央値283万円まで一気に落ちる。距離の壁は明確。
- 修復歴ありは中央値299万円と、なし(580万円)に対して約48%安い水準。ただし絶対数は63件と限定的。
今月のトップ3変化(前月比)
前月(2026-05-04〜2026-06-03)と当月を突き合わせると、グレード表記の一斉切り替えと、供給・回転の減速という2つの潮流が浮かび上がる。数字で追ってみたい。
グレード分類ルールの刷新で「タイプR(標準)」表記が消滅
前月2,306件を占めていた「タイプR(標準)」の塊が、今月は0件となった。同時に「TYPE R(型式不明・汎用)」という新しい分類が2,034件で初登場している。これは当サービスのグレード判定ルールが更新されたことによる集計上の変化であって、実車が消えたわけではない。判定精度の影響を含むため、「標準モデルが市場から消えた」と読むのは早計だ。ただし2026-06-24に赤内装通常モデルがホンダ公式サイトから削除された事実と重なるため、今後の実流通で本当に減っていくのかは要観測。
RACING BLACK Package が新分類で378件、中央値637万円
同じくグレード判定ルール刷新の結果として、「TYPE R RACING BLACK Package」が378件で新分類として立ち上がった。中央値は637万円で、上位ラインは653万円。2025年9月に価格改定された新車価格617万9800円と比べても、中古掲載価格はそれを上回る領域に集中している。第三期受注(納期2026年7月以降)の納車が始まる直前の局面であり、登録済未使用車を含む「即納枠」への需要が価格を押し上げていると読める(推測)。
掲載期間の中央値が7日→32日、回転が明確に鈍化
前月は掲載から中央値7日で消えていた個体が、今月は32日まで伸びた。約4.6倍の延び。掲載中件数も2,751件から1,574件へと減少しており、新規出品ペースの鈍化と、買い手の慎重化が同時に起きている印象だ。仮説として、2026年秋のマイナーチェンジ観測(改良新型投入)を受けて「新型待ち」の心理が強まり、中古への買い替え需要が一時的に緩んだ可能性がある。とはいえ中央価格は微増しており、供給側の値下げ圧力にはまだ転じていない。
🗞️ 今月のトピック
2026年6月24日、赤内装の通常モデル『TYPE R』がホンダ公式サイトのラインアップから削除された。2026年秋のマイナーチェンジで、東京オートサロン2026に出展された『シビック タイプR HRCコンセプト』のデザイン要素を取り込んだ改良版が投入される観測が同日報じられている(carcareplus.jp)。本サービス集計でも、明示的にFL5と判定できた個体は5件・中央値649万円と、既に希少化の兆しが数字に出始めた。
2026年6月25日、ワイエムワークスがFL5 RACING BLACK Packageの新車1台確保を発表し、登録済未使用車・中古車価格が「一時期の高騰から現実的な水準へ戻りつつある」と指摘した(ymworks.com)。当サービス集計のRACING BLACK Package中央値637万円は、新車改定価格617.98万円との差が約20万円まで縮まっており、この観測と符合する。
直近3ヶ月の推移
本サービス集計で見る中央価格は、2026年5月562万円 → 6月570万円 → 7月575万円と、3ヶ月連続で緩やかに上昇している。一方、掲載中件数は3,243件 → 2,751件 → 1,574件と半減に近い減り方で、供給側の絞り込みが継続。掲載期間の中央値は3日 → 7日 → 32日と急速に伸びており、良個体が瞬殺されていた5月の熱気は完全に落ち着いた印象だ。ただし5月の掲載終了件数はわずか150件と少なく、当時の3日という数字は参考値の域を出ない。3ヶ月の範囲では「価格じり高、供給減、回転鈍化」という3点セットが同時進行している、と読める。
シビックタイプRの中古市場の輪郭(当サービス集計)
数字を並べる前に一枚の絵を描いておきたい。当サービスが集めた2,624台は、初代EK9から現行FL5、そしてRACING BLACK Packageまで、歴代を横断する分布になっている。
集めた2,624台の内訳
内訳を大づかみに見ると、「TYPE R(型式不明・汎用)」が2,034件(77.5%)で大半を占め、次いでRACING BLACK Package 378件(14.4%)、タイプRユーロ(FN2)185件(7.1%)と続く。FK8 Limited Editionが12件、初代EK9が7件、明示的にFL5と判定できたものが5件、というのが希少グレードの内訳。サイト別ではカーセンサーが1,124件で最大、次いで価格.com 1,000件、カババ251件、ホンダ U-Select 162件。掲載中の実数(アクティブ)は1,574件で、期間中に937件が新規掲載され、1,050件が掲載終了となった。
価格はどこに集中しているか
価格中央値は575万円、平均は508万円で、中央値が平均を上回る「高値の裾を引いた分布」——つまり歴代の安いFN2やEP3が下側を伸ばしているのに対し、現行FL5帯が上に厚い、という形。ヒストグラムで見ると600〜650万円帯が594件で最大の山、次いで550〜600万円が538件と、この2本柱で全体の43%を占める。下位5%は207万円、下位10%は274万円、上位10%は648万円、上位ラインは669万円。最安層はEP3〜FN2の距離を走った個体群、最上層はFL5のRACING BLACK Package群と、はっきり顔ぶれが分かれている。新車1台分(499.7万円)で中古のFN2が2.5台買える、というのが両端の距離感だ。
掲載開始・掲載終了の動き
観測期間中、週次では新規掲載200件超のペースが続いていたが、直近の週(2026-06-30〜)は途中集計ながら新規43件と減速している。掲載終了は週あたり100〜300件のレンジで、6月中旬(6-16〜)に一時的に99件まで落ちたが、その後回復した。全体として供給側の勢いはやや弱まっているが、掲載終了ペースがそれ以上に鈍って在庫が積み上がるという展開ではない。むしろ両方が同時に減っており、市場全体の温度がやや下がっている、という印象を持つ。
年式ごとの相場と「価格の断層」
シビックタイプRには、はっきりとした2つの断層がある。1つはターボ化前(〜2015)とターボ化後(2015〜)、もう1つはFL5世代(2022〜)と先代FK8の間だ。当サービス集計の年式別中央値を並べると、その段差が驚くほど鮮明に浮かび上がる。
年式ごとの中央価格
| 年式 | 件数 | 中央価格 | 中央走行距離 |
|---|---|---|---|
| 2007 | 60 | 319万円 | 104,000km |
| 2009 | 77 | 225万円 | 108,000km |
| 2010 | 102 | 248万円 | 101,000km |
| 2011 | 45 | 208万円 | 84,000km |
| 2016 | 41 | 411万円 | 55,000km |
| 2017 | 35 | 389万円 | 56,000km |
| 2018 | 168 | 432万円 | 43,000km |
| 2019 | 101 | 446万円 | 42,000km |
| 2020 | 41 | 515万円 | 36,000km |
| 2021 | 39 | 587万円 | 22,500km |
| 2022 | 65 | 585万円 | 11,000km |
| 2023 | 125 | 580万円 | 13,500km |
| 2024 | 220 | 583万円 | 6,500km |
| 2025 | 415 | 607万円 | 3,000km |
| 2026 | 296 | 633万円 | 17km |
世代の境界前後で何が起きたか
2007年式FD2(K20A NA 225PSの4ドアセダン)の中央値319万円に対し、2009〜2011年式のFN2ユーロ主体ゾーンは208〜248万円と、世代交代したはずが100万円近く安い——これはFN2が「タイプR」を名乗るNAモデルとしては最終型ながら201PSと控えめで、日本市場では限定輸入車扱いだったための残価特性。次にFK2(2015〜2016)を挟んでFK8(2017〜2021)に入ると、中央値は389〜587万円と一気に段差が生じる。特に2020年515万円 → 2021年587万円の+72万円は、FK8後期のLimited Editionが混ざる影響。そしてFL5世代(2022〜)は585〜633万円のレンジに収束し、走行距離が一桁変わっても価格帯はほぼ横並びという、極めて特殊な減価カーブを描く。
減価カーブから見える性格
普通のクルマなら「年式が古くなるほど下がる」のだが、シビックタイプRの場合、FL5世代内では2022年式(585万円)と2026年式(633万円)の差はわずか48万円にとどまる。新車価格499.7万円で発売されたFL5が、走行1万km台の中古で新車価格を上回って流通する——これはホモロゲーション級のFF最速性能と、6MT専用・受注停止という希少性が組み合わさった結果と読める。一方で先代FK8(2018年式432万円)まで遡ると、走行4.3万kmで新車の販売価格帯を大きく下回るゾーンに落ち着く。「FL5になった瞬間に別のクルマになる」——それが減価カーブが示す性格だ。
グレード別の相場
RACING BLACK Package の中央値637万円、FN2ユーロの中央値189万円——同じ「シビックタイプR」でありながら、当サービス集計では448万円もの差がグレード間で存在する。ここを読み解けないと、この車種の中古選びは始まらない。
主要グレードの顔ぶれ
| グレード | 件数 | 中央価格 | 中央年式 | 中央走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| TYPE R(型式不明・汎用) | 2,034 | 563万円 | 2023 | 16,000km |
| TYPE R RACING BLACK Package | 378 | 637万円 | 2026 | 100km |
| TYPE R FN2(タイプRユーロ) | 185 | 189万円 | 2010 | 96,500km |
| TYPE R Limited Edition(FK8後期) | 12 | 855万円 | 2021 | 11,500km |
| TYPE R EK9(初代) | 7 | 406万円 | 1999 | 311,000km |
| TYPE R FL5(現行標準・赤内装) | 5 | 649万円 | 2024 | 6,000km |
グレード × 年式で見る世代効果
RACING BLACK Package は2025年式100件が中央値631万円、2026年式180件が中央値638万円と、ほぼ同水準で新車近似の価格帯に張り付いている。一方の「型式不明・汎用」枠は、2010年式332万円、2018年式432万円、2023年式582万円、2026年式626万円と、きれいに世代の階段を上っていく。FN2は2009〜2012年式のみに分布し、価格レンジ176〜208万円で狭くまとまる。同じ「タイプR」の看板を掲げていても、市場での位置づけは完全に別のクルマ、と割り切って見た方がよい。
限定車・特別仕様車のプレミアム
見逃せないのがFK8 Limited Editionの存在。少数の参考値ながら、当サービス集計12件で中央値855万円、上位ラインは965万円——新車価格550万円に対して新車の1.5倍というプレミア相場が定着している。2021年式で走行1.15万km、フェニックスイエロー専用色、鍛造BBS標準、ヘリカルLSD装備という装備差もさることながら、200台限定の希少性がそのまま値付けに反映されている。RACING BLACK Package も上位10%の48.3%を占めており、コレクター需要の受け皿として機能している。改定新車価格617.98万円に対して当サービス集計中央値637万円は、まだ健全なプレミア域だ。
走行距離とコンディション
「1万km以下 = 615万円、8万km超 = 283万円」——シビックタイプRの世界では、走行距離は容赦なく価格に効く。ただし普通のクルマとは逆に、低走行が単純に高いとは限らない局面もある。
走行距離ごとの価格感
当サービス集計で走行距離帯別に見ると、0-1万kmが805件で中央値615万円(中央年式2025)、1-2万kmが210件で577万円(2024年式)、2-3万kmが113件で500万円(2020年式)、3-5万kmが194件で448万円(2018年式)、5-8万kmが183件で412万円(2018年式)、8-12万kmが175件で283万円(2010年式)、12万km超が152件で250万円(2008年式)。0-1万kmと12万km超で365万円の差——これはほぼFN2ユーロの新車が丸ごと1台買える金額差。
低走行 × 新しい年式の希少性
グレードと年式の掛け合わせで見ると、2026年式かつ0-1万km帯は233件で中央値637万円、2025年式かつ0-1万km帯は345件で610万円と、FL5世代の低走行個体は明確にプレミアム価格を維持している。一方、2018年式の1-2万km帯は17件で462万円と、同じFK8でも走行少なめの個体はプレミアム域に近づく——「距離を伸ばさなかったFK8」に対する希少性評価が働いている、と読める(推測)。逆に2010年式の8-12万km帯は43件で208万円と、EP3〜FN2ゾーンの実用個体はしっかり手が届く価格帯にある。
修復歴と車検残の現実
修復歴データが取れた1,544件のうち、修復歴ありは63件(4.1%)で中央値299万円、なしは1,481件で580万円——差は約48%の値引き。ただし修復歴ありの絶対数は限られており、傾向として捉える程度が妥当。車検残の分布は0-6ヶ月102件、6-12ヶ月195件、12-18ヶ月243件、18-24ヶ月286件、24ヶ月以上332件と、比較的長めの残月が多い。参考値として、車検残ありの1,147件が中央値589万円、車検整備付き/なしの231件が中央値406万円——これは車検表記の自動解析に基づく簡易比較であり、出品者の属性差(新しい年式ほど残月長め)と交絡している可能性が高い点は含みおきたい。
属性で見る供給の癖
トランスミッションは判別できた1,750件中、MT 1,731件(98.9%)、AT 19件。中央価格はMT 570万円、AT 562万円とほぼ同水準。ATの19件は少数の参考値だが、FL5が6MT専用である以上、AT個体はFN2の一部やEP3の希少パターン、あるいは表記ミスの可能性もある。「シビックタイプRは実質MT一択」というのが当サービス集計上の現実だ。
ボディカラーでは白系が880件で最大、中央値563万円。次いで黒系183件(510万円)、赤系106件(629万円)、青系98件(620万円)、銀・灰系95件(615万円)と続く。ここで目を引くのは、赤系・青系・銀灰系が白系より高値という点。全歴代を通じてチャンピオンシップホワイトが最人気とされる(車種プロフィール参照)が、当サービス集計では白系がボリュームゾーンとして中央値を下に引っ張り、逆にレーシングブルー・パールやラリーレッドといった少数派カラーがプレミアム側に寄っている、という構造が見える。
地域別では愛知県250件が最大、次いで埼玉県231件、大阪府125件、千葉県105件、三重県99件。中央価格を並べると、静岡615万円、福岡600万円、東京593万円、大阪591万円、神奈川586万円が高値ゾーン。一方で埼玉434万円、千葉441万円は明確に安い側——これは古いFN2〜FK8世代の在庫が首都圏近郊に集中している影響と読める(推測)。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるのか、当サービス集計から抽出してみたい。
下位10%: 274万円以下に並ぶ個体
下位10%のcutoffは274万円、対象237件の中央年式は2010、中央走行距離は115,000km、修復歴ありの比率は16.3%。グレード構成はFN2ユーロが63.3%、残りが型式不明・汎用(大半はEP3〜FK2の距離を走った個体と推測)36.7%。要するに「距離を走ったユーロや旧世代」がこのゾーンの主役。予算300万円以下でシビックタイプRのシートに座りたい、街乗り主体でメンテを楽しめる読者には十分現実的な入口だ。ただし12万km級の個体はエンジン・ミッションのオーバーホール歴の有無、K20系のオイル管理履歴を必ず確認したい。
上位10%: 648万円以上に並ぶ個体
上位10%のcutoffは648万円、対象238件の中央年式は2025、中央走行距離は279km、修復歴ありは0%。グレード構成はRACING BLACK Package が48.3%、型式不明・汎用(実質はFL5赤内装)が46.2%、FK8 Limited Edition 4.2%、明示FL5が1.3%——上位10%はほぼFL5世代とFK8限定車の独壇場。ここは「新車を待てない層」「Limited Edition コレクター層」の戦場で、価格は改定新車価格617.98万円と拮抗するか、20〜30万円のプレミアを乗せる領域。2026年秋のマイナーチェンジ観測が本格化すれば、旧価格モデル(599.83万円版)へのプレミア再燃、あるいは新型待ちによる価格軟化——どちらの方向にも動きうる境目だ。
本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズ。掲載期間の中央値は32日まで伸びたとはいえ、良個体の一部は依然として1〜2週間で消えていく。日々の新着を人力で追い切るのは現実的でない——毎日の自動巡回が欠かせない領域に、この車種は完全に入っている。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1: シビックタイプRの中古相場はいくらですか? 当サービスの集計では、2,624件の中央価格は575万円。ただし歴代の幅が広く、下位10%は274万円以下(主にFN2ユーロ)、上位10%は648万円以上(主にFL5系)と、狙う世代で価格帯が大きく変わります。現行FL5世代(2022年以降)は585〜633万円のレンジ、先代FK8(2017〜2021)は389〜587万円、それ以前のNA世代は200〜320万円が目安です。
Q2: シビックタイプRの買い時はいつですか? 本集計では前月比で中央値+5万円、掲載期間中央値が7日→32日へと伸びており、買い手側にわずかに余裕が戻った局面です。ただし2026年秋のマイナーチェンジ観測が現実味を帯びると、旧価格モデルへのプレミア再燃か、逆に「新型待ち」で軟化するかの分岐が来ます。狙いが明確なら、掲載期間が伸びている今のうちに条件を絞って監視を始めるのが現実的です。
Q3: シビックタイプRのMTとAT、どちらが中古では多いですか? 当サービス集計でトランスミッション判別できた1,750件のうち、MTが1,731件で98.9%を占めます。FL5は6MT専用、FK8以前も基本MT主体のため、AT表記の19件は少数の参考値。実質的にMT一択の車種と考えて構いません。中央価格はMT 570万円、AT 562万円とほぼ同水準です。
Q4: シビックタイプRの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 本集計の距離帯別中央価格は、0-1万km 615万円、1-2万km 577万円、3-5万km 448万円、5-8万km 412万円、8-12万km 283万円、12万km超 250万円。5万kmまでは価格の踏ん張りが利く一方、8万kmを超えると急落します。FL5世代なら1万km未満が主戦場、FK8以前なら3〜5万km台に良個体の見つかる可能性が高いエリアがあります。ただし距離よりも整備履歴とサーキット走行歴の有無の方が重要な車種でもある点は忘れないでください。
Q5: シビックタイプRで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 修復歴データが取れた1,544件で比較すると、あり63件の中央値299万円、なし1,481件の中央値580万円で、約48%の値引きとなります。ただし修復歴ありの絶対数が限られており、傾向として捉えるのが妥当。この車種はサーキット走行歴のある個体も多く、下回り・ブレーキ・シートホールド部の摩耗状態を修復歴の有無と合わせて見る目が必要です。
Q6: 2026年6月のラインアップ削除で、赤内装FL5の相場はこれからどうなりますか? 現時点の本サービス集計では、明示的にFL5赤内装と判定できた個体は5件(中央値649万円)と少数で、多くは「型式不明・汎用」に含まれています。仮説として、通常モデルがこのまま終売となり2026年秋のマイナーチェンジ版が登場すれば、旧価格モデル(499.7万円版)の未使用車〜低走行個体にはコレクター需要によるプレミア再燃の可能性があります。一方で、改良新型待ちで買い替え需要が一時的に減れば軟化するシナリオもあり、確証はまだありません。継続観測が必要な局面です。
Q7: 狙いの条件でシビックタイプRの新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、カババ、カーセンサー、ホンダ U-Select、価格.com、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車、ヤフオクの8サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「FL5赤内装 × 走行1万km未満」「RACING BLACK Package × 修復歴なし」「FK8 Limited Edition」のような複合条件も設定可能で、無料プラン(24時間遅延、1車種)から試せます。本稿で見た通り、掲載期間の中央値は32日まで伸びたものの、良個体は依然として短期で消えます。自動追跡は事実上必須の車種です。
2026年7月のハイライトと注意点
今月の最大トピックは、赤内装通常モデル『TYPE R』のラインアップ削除という事件性のあるニュースと、それにもかかわらず当サービス集計の中央値が前月比+5万円と底堅く推移した、という事実の組み合わせだ。前月比では掲載期間の中央値が7日から32日へと大幅に伸び、掲載中件数も2,751件から1,574件へと減少——供給と需要が同時にクールダウンしつつも、価格帯は崩れていない。RACING BLACK Packageは新分類として378件が立ち上がり中央値637万円、FK8 Limited Editionは12件で中央値855万円と、限定車のプレミア構造は健在。注意点として、本集計は8サイトの掲載データに基づくものであり、メルカリや個人SNSでの売買、ディーラー店頭のみで売られる車両は含まれない点、ヤフオク価格は落札価格ではない点、価格.comは他サイトと重複掲載の可能性がある点は含みおきたい。継続観測で、2026年秋のマイナーチェンジ観測がどう相場に反映されるかを追いたい。
本レポートは中古車ウォッチが自動収集した8サイト(カババ、カーセンサー、ホンダ U-Select、価格.com、ネクステージ、日産公式中古車、トヨタ認定中古車、ヤフオク)の掲載データ2,624件に基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向ではありません。分析対象期間は2026年6月2日〜2026年7月2日。次回更新は月1回、翌月初旬を予定しています。
2,624台超のシビックタイプRから条件に合う1台を
特に FL5赤内装・低走行、RACING BLACK Package、FK8 Limited Edition は出物が出ると早く動きます。8サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
この月次レポートも毎月3日にLINEで届きます。
過去のシビックタイプRに関する記事
- 2026年7月3日 シビックタイプRの中古車相場ガイド(この記事)
- 2026年6月3日 シビックタイプRの中古車相場ガイド
- 2026年5月1日 シビックタイプRの中古車相場ガイド
- 2026年4月19日 シビックタイプRの中古車相場ガイド
ホンダ シビックタイプR の関連ページ
※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・ホンダ U-Select・価格.com・ネクステージ・日産公式中古車・トヨタ認定中古車・ヤフオクを横断して収集した2026年7月3日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。