『タイプR』2403件→0件の謎、答えはグレード表記の切り替えだった | ホンダ シビックタイプR 中古相場分析【2026年10月版】— 3244台集計

最終更新: | 3,244台・9サイトのデータに基づく

前月は2403件あった「タイプR」が、今月は0件——。数字だけ見ればギョッとするが、これは流通が止まったわけではない。当サービスが9サイト(カーセンサー、価格.com、グーネットほか)から2026年9月6日〜10月6日に収集したシビックタイプR3244台を集計すると、同じ車両が英語表記の「Type R」2487台として記録されていた。本集計の価格中央値は575万円。受注停止が続く現行型を軸に、EK9から限定車まで、数字の断層を追う。

市場サマリー

掲載台数
3,244台
価格帯
97〜1188万円
中央値
575万円
走行中央値
0.9万km

シビックタイプRの新着を見逃さない

今月の注目: FL5低走行, Racing Black Package, 修復歴なし・600万円以下
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

📊 今月の主要数値(当サービス集計)

今月のトップ3変化(前月比)

「タイプR」2403件→0件の正体は、グレード表記の切り替え

本集計で前月2403件を数えた「タイプR」は今月0件。一方で「Type R」が0件→2487件と立ち上がっており、当サービスのグレード判定表記が日本語から英語へ切り替わったことによる入れ替わりと読める。中央値も569万円→563万円とほぼ連続しており、流通そのものが減ったわけではない。判定精度の影響を含む可能性があるため、件数の比較は表記をまたいで見る必要がある。

レーシングブラックパッケージも528件→0件、中央値は620万円→615万円

特別仕様も同様で、本集計では前月528件の「レーシングブラックパッケージ」が0件になり、「Racing Black Package」が571件として計上された。中央値は620万円→615万円で、実勢の値付けはほぼ据え置きと見てよい。ここでも判定ルール更新の影響を含む可能性があり、「希少化した」と読むのは早計だ。数字は表記の裏側まで確認したい。

ユーロと限定車も同じ振れ。その陰で2017年式が+37万円

「ユーロ」143件→0件/「Type R Euro」165件(中央値199万円→198万円)、限定車も13件→11件(中央値910万円で変化なし)と、本集計では旧世代・限定車も同じ表記切り替えの影響下にある。実質的な価格変動として目を引くのは2017年式で、中央値387万円→424万円と+37万円の上昇。サンプルも39台→68台へ増えており、母集団の入れ替わりが効いた可能性がある(推測)。

🗞️ 今月のトピック

直近で押さえておきたい話題が2つある。ひとつは2026年9月11日に更新されたとされる年式別リセールバリュー予測で、2023年式が7年後に約61.8万円まで下がるという試算が公開された(kurumaerabi.com)。将来価値の目安として乱暴に扱うべき数字ではないが、「高値で買った個体がどのカーブを描くか」を考える材料にはなる。もうひとつは2026年8月に出た解説記事で、標準グレード『タイプR』の新規受注停止が継続し、受注可能な特別仕様の納期目安が約6ヶ月、さらに値上げ観測があると伝えている(amind.jp)。新車で標準グレードを選びにくい状態が続いていることが、当サービスの集計で2026年式の中央値が615万円という高水準にある背景のひとつと解釈できるかもしれない(推測)。

ホンダ シビックタイプR 中古市場の輪郭(当サービス集計)

まず全体像から。当サービスが9サイトから収集した3244台のうち、掲載中は2464台。内訳はカーセンサー1089台、価格.com1000台、グーネット554台、カババ282台、ホンダU-Select201台、ネクステージ108台と続き、トヨタ認定中古車7台、日産公式中古車2台、ヤフオク1台はごく少数だ。価格.comは他サイトと重複して掲載されている車両を含むため、台数はそのまま「実在台数」ではない点に注意したい。

価格はどこに集中しているのか。本集計の中央値は575万円、安めの4分の1が430万円、高めの4分の1が606万円。最安層(下位5%)は219万円、最上層(上位5%)は649万円で、最高値は1188万円まで伸びる。20万円刻みで見ると山は明確で、580〜600万円が482台、600〜620万円が401台、560〜580万円が349台。つまり台数のボリュームゾーンは560〜620万円という「ほぼ新車価格帯」に固まっている。平均は513万円と中央値より62万円低く、これは安い側に旧世代の長い裾を引いているため。歴代が一本の車名で串刺しにされている車種ならではの形だ。

動きも速い。本集計期間に新しく掲載されたのが1168台、掲載が終了したのが780台。掲載中は前月の2259台から2464台へ+9.1%の増加だが、価格中央値は576万円→575万円とほぼ変わっていない。供給が増えても値崩れしていない——ここが今月のシビックタイプRを語るうえでの出発点になる。

年式別の相場と世代の断層

今回のデータで最も雄弁なのが年式別の断層だ。当サービスの集計では、世代の切り替わりがそのまま価格の段差として現れている。

年式 台数 中央価格 中央走行距離
1997 11 478万円 9.7万km
2000 40 416万円 14.0万km
2007 76 310万円 13.8万km
2010 137 263万円 10.5万km
2016 87 359万円 7.9万km
2017 68 424万円 6.2万km
2019 161 442万円 4.3万km
2020 53 541万円 2.8万km
2022 72 576万円 9000km
2024 284 575万円 6000km
2025 690 590万円 4000km
2026 722 615万円 20km

注目すべき段差は3つ。ひとつめは2016年式359万円→2017年式424万円の+65万円。ターボ化した4代目から、Honda SENSINGを標準装備した5代目へ切り替わる境界がそのまま値段に出ている。ふたつめは2019年式442万円→2020年式541万円の+99万円。5代目のマイナーチェンジ年を挟んで約100万円の崖があり、同じ世代でも後期型の評価が明確に高い。みっつめは2022年式576万円以降の「横ばい地帯」で、2023年575万円、2024年575万円と3年分がほぼ同額に並ぶ。年式が新しくても高くならない——この区間は走行距離と装備で選べる、という読み方ができる。

そして2025年式590万円、2026年式615万円。現行の特別仕様の新車価格617.98万円に、ほぼ届く水準だ。背景として、標準グレードの新規受注停止が2025年2月から続いている状況が下支えになっている可能性がある(推測)。

旧世代も面白い。少数の参考値ながら1997年式は11台で中央値478万円、走行9.7万kmでこの値段。新車価格199.8万円の2倍を超える水準で、初代は完全に「資産」の文脈に入っている。一方で2002年式192万円、2011年式216万円、2012年式179万円と、同じ旧世代でも200万円前後に沈むゾーンがあり、ここは後述のグレード構成が効いている。

グレード別の値付け

グレードで切ると、同じ車名の中に別の商品が同居しているのがよく分かる。当サービスが収集した3244台のうち、グレードを判別できたのは99.9%にのぼる。

グレード 台数 中央価格 中央年式 中央走行距離
Type R 2487 563万円 2023 1.4万km
Type R Racing Black Package 571 615万円 2026 20km
Type R Euro 165 198万円 2010 9.8万km
Type R Limited Edition 11(参考値) 910万円 2021 8000km
Type R Cパッケージ 8(参考値) 202万円 2004 13.5万km

主役はやはり「Type R」2487台。中央値563万円だが、安めの4分の1は426万円、高めの4分の1は591万円と幅が広い。初代から現行までが一つの箱に入っているためで、「タイプRの相場」を一本の数字で語ることに意味がないことを示している。

対照的に輪郭がはっきりしているのが特別仕様の「Racing Black Package」571台。中央年式2026年、中央走行距離20kmという、ほぼ未走行の個体が中心で、中央値615万円。2025年9月に改定された新車価格617.98万円と比べると、ほぼ等価。つまり中古で買っても新車価格に近い支払いになる一方、約6ヶ月とされる納期を待たずに手に入る——その時間を買う商品だと読める。2025年式に限れば610万円、2026年式は619万円で、年式による差はわずか9万円だ。

旧世代側では「Type R Euro」165台が中央値198万円。安めの4分の1は163万円まで下がり、2010年式は175万円、2011年式は220万円。新車価格300万円だった欧州生産のハッチバックが、もっとも手の届きやすい入口になっている。

極端なのが限定車だ。「Limited Edition」は11台と少数の参考値ながら中央値910万円。新車価格550万円の個体が、約1.65倍の値札を付けている計算になる。国内200台という希少性と、BBS製20インチ鍛造ホイールなどの装備が効いているのだろうが、本集計では上位10%の中にも2.9%を占めて顔を出す。狙うなら「出たら即動く」以外の作戦はない価格帯と言っていい。

走行距離とコンディションでみる価格

走行距離で切ると、価格の落ち方は年式より素直だ。当サービスの集計では、0〜1万kmが1526台で中央値600万円(中央年式2025年)、1〜2万km289台で572万円、2〜3万km159台で548万円。ここまでは1万kmごとに20〜30万円という緩やかな勾配だが、3〜5万km251台で445万円(中央年式2019年)に落ちると一気に100万円超の段差になる。これは距離の効果というより、距離帯ごとに主役の世代が入れ替わるためだ。

さらに5〜8万km238台で420万円、8〜12万km293台で325万円、12万km以上286台で268万円。最も安い帯でも268万円という水準は、この車種の下値が固いことを示している。

距離と年式を重ね合わせると、より実務的な景色が見える。2018年式は3〜5万kmが440万円に対して8〜12万kmが352万円で、差は88万円。2016年式では0〜1万km469万円、2〜3万km448万円、5〜8万km390万円、8〜12万km336万円と、きれいな階段を描く。逆に新しい側は鈍い。2024年式は0〜1万km580万円に対し1〜2万km575万円、2〜3万km556万円で、3万km走っていても24万円しか違わない。低走行プレミアムは旧世代ほど効き、現行世代では意外なほど薄い——ここは読者の判断を変えうるポイントだ。

コンディション面では、本集計で車検に関する記載を読み取れた2158台のうち、残り24か月以上が508台、12〜18か月が445台。車検残ありとされる1590台の中央値は580万円、車検整備付/なし側557台は450万円で、差は28.9%にのぼる。ただしこれは表記の自動解析に基づく参考値で、出品者の性格(新しい在庫が多い店か、旧世代中心の店か)と絡んでいるため、車検残そのものの価値と読むのは危険だ。

属性別の供給 — MT/AT・色・地域・修復歴

属性別に見ると、この車種らしい偏りが並ぶ。当サービスが収集したデータでミッションを判別できたのは2437台で、うちMTが2419台・中央値571万円、ATはわずか18台・中央値591万円。ATは少数の参考値で、表記の揺れや他グレード混入の可能性もあり、価格差を真に受ける必要はない。6速MT専用というキャラクターが、そのまま数字に出ていると見るのが素直だろう。

色は面白い。白系が1444台と圧倒的で中央値559万円。チャンピオンシップホワイトが象徴色である以上、台数が多いのは当然だが、価格は銀・灰系605万円、青系607万円、赤系600万円より50万円ほど低い。これは白系に旧世代の個体が多く含まれるためと考えられ、色そのもののプレミアムと即断はできない(推測)。少数の参考値ながら黄系11台の中央値は910万円で、限定車と重なる顔ぶれと読める。黒系287台は475万円と全体より低く、ここも年式構成の影響が大きいはずだ。

地域分布は埼玉県353台、愛知県324台、大阪府221台、千葉県167台、三重県158台、福岡県122台、東京都121台の順。中央値は埼玉県489万円、千葉県556万円と関東の一部が低く、愛知県・大阪府は580万円、福岡県583万円。安い県=お買い得ではなく、旧世代の在庫を多く抱える店舗の所在地が反映されている可能性が高い。遠征して買う価値があるかは、県の中央値ではなく個体で判断したい。

修復歴は、記載を確認できた2398台のうち「あり」が85台、「なし」が2313台。「あり」の中央値は322万円で、「なし」の575万円に対して44%低い。ただし修復歴ありの個体は年式も走行距離も古い側に寄っており、差額すべてが修復歴によるものではない点は補正して読むべきだ。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い側と高い側、それぞれの「顔」を見ておこう。本集計で下位10%にあたるのは292万円以下の300台。中央年式2009年、中央走行距離12.8万km、グレード構成はType Rが52.3%、Euroが45.3%、Cパッケージが2.3%で、修復歴ありは14.8%。要するに3代目世代を中心とした、距離を走った個体群だ。ここは「タイプRという体験に最短で触れたい」読者向けのゾーンで、ゴム部品や電装系、サスブッシュといった経年劣化の手当てを前提に予算を組めるかが分かれ目になる。整備記録簿の有無と、社外パーツの入り方は必ず確認したい。

上位10%は635万円以上の308台。中央年式2026年、中央走行距離20km、修復歴ありは0.9%。構成はRacing Black Packageが50.0%、Type Rが47.1%、Limited Editionが2.9%。ほぼ未走行の特別仕様と、プレミアの付いた限定車という二枚看板だ。新車の標準グレードが受注停止のまま、という状況を踏まえると、ここは「待てない人」と「コレクション目的の人」が同居するゾーンと読める。

そして中間。430万〜606万円という安めの4分の1〜高めの4分の1の帯には、5代目の後期型(2020年式541万円)や現行の2022〜2024年式(575〜576万円)が並ぶ。装備・距離・価格のバランスで言えば、現実的な主戦場はここだ。

ただし、この帯ほど動きが速い。当サービスの集計では、掲載が終了するまでの日数は中央値28日、早い側の4分の1は9日以内。つまり条件の良い個体は、週末ごとにサイトを巡回する程度のペースでは半分近くを見逃す計算になる。9サイトを毎日自動で見回り、新着と価格変動を取りこぼさない仕組みが、この車種では装備ではなく必需品に近い。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. シビックタイプRの中古相場はいくら?

当サービスが9サイトから収集した3244台の集計では、価格中央値は575万円。安めの4分の1が430万円、高めの4分の1が606万円で、最安層(下位5%)は219万円、最上層(上位5%)は649万円です。初代から現行まで一つの車名に含まれるため、世代を決めずに一本の数字で語ると実態を見誤ります。

Q2. 買い時はいつですか?

当サービスの集計では、価格中央値はこの半年で562万円→570万円→572万円→579万円→576万円→575万円とほぼ横ばいです。掲載中の台数は前月2259台から2464台へ+9.1%の増加で、選べる数は増えています。値動きを待つより、条件に合う個体が出た時に動けるようにしておくほうが効果的、というのが数字からの読みです。

Q3. 狙い目の年式はどこですか?

当サービスの集計では、2022年式576万円・2023年式575万円・2024年式575万円と3年分がほぼ同額に並んでいます。年式が新しいほど高いという常識が通じない区間で、同じ予算なら距離と状態で選べます。予算を抑えるなら2019年式442万円、2016年式359万円という段も選択肢になります。

Q4. 走行距離はどこまで許容できますか?

当サービスの集計による距離帯別の中央値は、0〜1万km600万円、2〜3万km548万円、3〜5万km445万円、5〜8万km420万円、8〜12万km325万円、12万km以上268万円です。注目したいのは現行世代で、2024年式は0〜1万km580万円に対し2〜3万kmでも556万円と差が24万円。新しい個体ほど距離による減額は小さい傾向です。

Q5. グレードによる価格差はどのくらい?

当サービスの集計では、Type R2487台が563万円、Racing Black Package571台が615万円、Euro165台が198万円。少数の参考値としてLimited Edition11台が910万円、Cパッケージ8台が202万円です。限定車は新車価格550万円に対し約1.65倍の値札で、別枠の商品として考える必要があります。

Q6. 新車価格に近い2026年式を中古で買う意味はありますか?

当サービスの集計では2026年式は722台・中央値615万円で、受注可能な特別仕様の新車価格617.98万円とほぼ同水準です。差額のメリットは小さい一方、約6ヶ月とされる納期を待たずに手に入る点が価値になります。標準グレードは2025年2月から新規受注停止が続いており、そちらを求める人には中古が現実的な選択肢です。

Q7. 狙いの条件でシビックタイプRの新着を毎日追うには?

当サービスの集計では掲載終了までの日数は中央値28日、早い側の4分の1は9日以内です。中古車ウォッチはLINEで友だち追加して車種名を送るだけで、カババ・カーセンサー・グーネット・ホンダU-Select・価格.com・ネクステージ・日産公式中古車・トヨタ認定中古車・ヤフオクの9サイトを毎日自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了を通知します。グレード・価格帯・走行距離・地域の複合条件で絞り込め、無料プラン(24時間遅延・1車種)から、リアルタイム通知やAI分析付きは月額780円〜です。

2026年10月のハイライトと注意点

今月いちばんの発見は、数字の見かけに騙されないことの大切さだった。前月2403件あった「タイプR」が0件、代わりに「Type R」が2487件——当サービスのグレード表記が切り替わっただけで、流通が消えたわけではない。中央値も569万円→563万円と連続している。同じことが特別仕様(528件→571件、620万円→615万円)や旧世代にも起きており、件数の前月比だけを見ると誤読する典型例だ。価格面での実質的な変化はむしろ2017年式で、387万円→424万円と+37万円の上昇が記録された。なお本集計は9サイトの掲載データに基づくもので、ヤフオクの価格は開始価格や現在価格であり落札価格ではないこと、価格.com掲載分は他サイトとの重複を含むことは、読む際の前提として押さえておきたい。

本レポートは、中古車ウォッチが 9サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, ホンダ U-Select, 価格.com, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車, ヤフオク)から自動収集した掲載データ 3244台(2026-09-06 〜 2026-10-06)を集計した分析です。日本の中古車市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。購入判断は必ず現車確認と販売店への確認のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。

3,244台超のシビックタイプRから条件に合う1台を

特に FL5低走行, Racing Black Package, 修復歴なし・600万円以下 は出物が出ると早く動きます。9サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・ホンダ U-Select・価格.com・ネクステージ・日産公式中古車・トヨタ認定中古車など9サイトを横断して収集した2026年10月7日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。