e:HEVは400万円ライン、RK系は60万円台 — ホンダ ステップワゴンスパーダ 中古相場分析【2026年7月版】— 2425台集計

最終更新: | 2,425台・5サイトのデータに基づく

同じ「スパーダ」の名を掲げながら、片や60万円台、片や450万円超。ホンダ ステップワゴンスパーダの中古相場は、ひとつの車名の中で7倍近い開きを抱えている。年式か、グレードか、それともパワートレインか——どこに断層が走っているのか。当サービスが5サイトから集めた2425台のデータ(2026-06-03〜2026-07-03)を手がかりに、この幅の広いミニバンの相場地図を描き直してみたい。

市場サマリー

掲載台数
2,425台
価格帯
30〜585万円
中央値
266万円
走行中央値
6.4万km

ステップワゴンスパーダの新着を見逃さない

今月の注目: e:HEV SPADA・PREMIUM LINE BLACK EDITION, 2015-2017年RP系ガソリン, 3
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

ステップワゴンスパーダの中古市場の輪郭(当サービス集計)

まず全体像から。数字を並べると、この車の「二重人格」がすぐに見えてくる。当サービスが集めたデータは、庶民的な旧型ミニバンと、新車級の最新e:HEVが一枚のグラフに同居している。

集めた2,425台の内訳

総件数2425台のうち、期間内に掲載中だったのは1525台。サイト別では価格.comとグーネットがそれぞれ1000台と最大の供給源で、ネクステージが404台と続く。トヨタ認定中古車(15台)と日産公式中古車(6台)はごく少数の参考的な存在だ。年式が判明している個体はおよそ58%、グレードは自動判別で全件分類できている。

価格はどこに集中しているか

全2422台(価格判明分)の中央値は266万円、平均は253万円。安めの4分の1(下位ライン)が140万円、高めの4分の1(上位ライン)が370万円だ。最安層(下位5%)は57万円、最上層(上位5%)は427万円。つまり最安と最上で7倍以上の開きがある。分布を見ると60〜100万円あたりと280〜300万円、そして380〜420万円の3か所に山があり、旧型と現行がはっきり分かれている。庶民的な家族の足から、新車ほぼ同額の最新ハイブリッドまで——一台の車名がこれだけの階層を抱えるのは珍しい。

掲載開始・掲載終了の動き

期間中の掲載の出入りも観測しているが、今回はデータ蓄積期間と観測期間がほぼ重なるため、新規掲載数や需給比は参考扱いにとどめたい。確度高く言えるのは、掲載が消えるまでの滞在が中央値6日(安めの4分の1で4日、高めで8日)という流通の速さだ。掲載データから成約は判断できないものの、良い個体ほど短命であることは間違いない。

年式ごとの相場と「価格の断層」

ステップワゴンスパーダには、明確な価格の断層が2本走っている。1本は2015年、もう1本は2022年。世代交代のたびに相場が階段状に跳ね上がる様子を、年式別の中央価格で追ってみよう。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格 中央走行距離
2009 16 59万円 81,000km
2011 58 70万円 109,000km
2013 144 90万円 104,000km
2014 62 114万円 89,000km
2015 53 180万円 79,000km
2017 76 216万円 81,000km
2019 117 270万円 57,000km
2021 116 294万円 50,000km
2022 73 370万円 33,000km
2024 86 381万円 23,000km
2026 143 410万円 10km

進化型マイナーチェンジの前後で何が起きたか

一番わかりやすいのが2014→2015年。114万円から180万円へ、66万円のジャンプ。ここで4代目RK系(2.4L→旧世代)から5代目RP系(1.5Lターボ)へと世代が変わっている。もう一段の断層は2021→2022年で、294万円から370万円へと76万円の跳ね上がり。6代目フルモデルチェンジ(2022年5月、全車3ナンバー化)の境界だ。

グレード別に追うとさらにくっきりする。主力の「SPADA」だけを年式で並べると、2021年式98台が中央値294万円なのに対し、2022年式12台は353万円。同じグレード名でも世代が変われば60万円近く違う。「e:HEV SPADA」は2022年の359万円から2026年の420万円まで、新しいほど高い。年式と型式(車検証記載)の突合が必須なのは、この断層があるからだ。

減価カーブから見える性格

面白いのは、旧型RK系ほど「底値の粘り」があること。2009〜2013年式は59〜90万円のゾーンに固まり、走行10万km超でも需要が消えていない。低床・低重心による広い室内と多彩なシートアレンジという実用価値が、価格の下支えになっていると読める。一方、現行e:HEVは新車価格が高い分、値落ちの絶対額も大きいが、それでも400万円ラインを維持しているのは、電動化への需要の厚さを示していると考えられる。

グレード別の相場

「SPADA」の中央値227万円、「e:HEV SPADA PREMIUM LINE」の中央値400万円。同じスパーダでもグレードで173万円も違う。この差の正体は、実は年式とパワートレインが折り重なった結果だ。当サービスの集計で顔ぶれを整理してみよう。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格 中央年式 中央走行距離
SPADA 1298 227万円 2017 75,000km
e:HEV SPADA 353 388万円 2025 21,500km
e:HEV SPADA PREMIUM LINE 202 400万円 2023 22,000km
SPADA・クールスピリット 174 139万円 2013 85,000km
e:HEV SPADA G・EX 139 260万円 2019 63,000km
SPADA Z 134 81万円 2012 98,000km
e:HEV SPADA G 68 248万円 2018 74,500km

最多は「SPADA」の1298台。ただしこれは複数世代のガソリンモデルを含む幅広い塊で、中央年式2017・中央価格227万円というのはあくまで真ん中の姿だ。安めの4分の1は111万円、高めは296万円と、このグレード内だけでも大きく散らばる。

グレード × 年式で見るMC効果

パワートレイン別に見ると性格の違いが際立つ。旧世代の「SPADA Z」(RK系)は2012年式で90万円、「SPADA・クールスピリット」(5代目)は2013年式で85万円と、いずれも100万円未満のゾーン。一方、現行の「e:HEV SPADA」は2022年式359万円→2026年式420万円と、年式が新しいほど素直に高い。同じ電動系でも5代目の「e:HEV SPADA G・EX」は2019年式288万円と、現行の半値強に落ち着いている。世代とパワートレインの掛け合わせが、相場をきれいに層別している。

限定車・特別仕様車のプレミアム

注目したいのが上級・特別仕様グレードだ。「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」(2025年5月設定、内外装ブラック基調)は中央値452万円(30台、サンプルは少なめで傾向として)。中央走行距離3,000kmとほぼ新車状態の個体が並び、上位ラインは463万円に達する。2025年12月に発売された30周年特別仕様車(新車価格4,159,100円=マルチビューカメラや2列目シートヒーターを標準化)と肩を並べる価格帯だ。つまり新車の最上級とほぼ同額で、中古のBLACK EDITIONが取引されている。希少性の高い個体は、値落ちより先に品薄が効いていると解釈できる(確証なし)。

走行距離とコンディション

意外に思えるかもしれないが、走行1万km未満の帯より、あえて1〜2万km帯を狙う手もある——それくらい低走行プレミアムは効いている。当サービスの集計で、距離とコンディションが価格にどう効くかを見ていこう。

走行距離ごとの価格感

走行距離帯別の中央価格は、0〜1万kmが399万円、1〜2万kmが385万円、2〜3万kmが379万円と、ここまでは緩やかな下り。3〜5万kmで316万円、5〜8万kmで240万円、8〜12万kmで118万円と、5万kmを超えたあたりから一気に坂を下る。12万km以上は65万円。距離が2倍になるより、5万kmと8万kmの間の壁のほうが効くのが読み取れる。

低走行 × 新しい年式の希少性

距離と年式を重ねると希少ゾーンが浮かぶ。0〜1万km × 2026年式が62台で中央値391万円、1〜2万km × 2024年式が34台で392万円。低走行かつ新しい個体が、しっかり400万円近くを維持している。逆に3〜5万km × 2022年式は39台で367万円と、少し距離を許容するだけで数十万円下がる。低走行にこだわらなければ、狙い目はこのあたりに広がる。

修復歴と車検残の現実

コンディション面では、修復歴なし1186台の中央値250万円に対し、修復歴あり30台は106万円(あり側はサンプルが少なめのため参考値)。額面だけなら大きな差だが、修復歴あり個体は年式・距離が偏っている可能性があるため、割安に見えても中身の確認は欠かせない。車検については、掲載のうち約64%が新しい車検を伴う形での提示。参考値として、車検残ありの個体は中央値379万円、車検整備付/なしは206万円という比較もあるが、これは車検表記の自動解析に基づく簡易比較であり、出品者属性とも絡むため断定はしない。

属性で見る供給の癖

トランスミッションは、判明分ではAT表記が938台(中央値224万円)と大半を占め、MT表記はわずか2台(omit相当の少数)。ミニバンという性格上これは自然で、事実上ATと考えてよい。判別できない「不明」も1485台あり、これらは表記の揺れによるものだ。

ボディカラーは白系432台(中央値225万円)、黒系339台(237万円)が二強。定番の無難色が供給の中心で、黒系がわずかに高めに出ている。青系は43台で251万円とやや高値だが、これはグレード構成の偏りが効いている可能性がある。銀・灰系36台は105万円と低めで、旧型に多い色であることが背景と読める。

地域分布では、愛知県が115台で中央値376万円と件数トップかつ高値。埼玉県114台は187万円、千葉県90台は241万円、大阪府87台は275万円、東京都55台は262万円と続く。愛知の高さはネクステージ由来の新しめ・e:HEV系の在庫が効いていると考えられる(推測)。同じ車種でも、どの地域を見るかで見える相場がまるで違う点は覚えておきたい。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるか。当サービスの集計を両端から覗いてみると、この車のキャラクターの幅がいっそう鮮明になる。

下位10%: 73万円以下に並ぶ個体

最安層(下位10%)のカットオフは73万円。ここに並ぶ248台は、中央年式2011・中央走行距離125,500kmと、旧型RK系の高走行個体が中心だ。グレード構成は「SPADA」が7割強、「SPADA Z」が約19%、「SPADA・クールスピリット」が約9%。修復歴ありは8.2%とやや高め。とにかく初期費用を抑えて多人数移動の足がほしい、距離や年式は割り切れるという読者に向いたゾーンだ。ただし消耗品交換や整備記録の確認は必須になる。

上位10%: 409万円以上に並ぶ個体

最上層(上位10%)のカットオフは409万円。251台の中央年式は2026、中央走行距離10,000km、修復歴ありはゼロ。グレードは「e:HEV SPADA」が約42%、「e:HEV SPADA PREMIUM LINE」が約30%、「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」が約11%を占める。ほぼ新車状態の現行e:HEVが並ぶ層で、納期を待たずに最新モデルを手にしたい、あるいは特別仕様の希少性に価値を感じる読者向けだ。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って追いかけるフェーズに入る。ただし前述のとおり、掲載が消えるまでの滞在は中央値6日。人気ゾーンの一台は、迷っているうちに姿を消す。狙いを定めた個体を見逃さないためには、毎日の自動巡回が事実上の前提になる——これはデータそのものが語っている必然だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. ステップワゴンスパーダの中古相場はいくらですか? 当サービスが集めた2425台では、価格中央値は266万円でした。ただし振れ幅が大きく、旧型RK系ガソリンは60〜90万円台、現行e:HEVは400万円前後と二山構造です。「どの世代・どのパワートレインか」で相場がまるで別物になります。

Q2. ステップワゴンスパーダの買い時はいつですか? 本集計では、5万kmと8万kmの間に価格の壁があります。5〜8万km帯は240万円、8〜12万km帯は118万円と大きく下がるため、コスパ重視なら8万km前後の少し距離のある個体が狙い目です。新しめが良ければ、3〜5万km × 2022年式(367万円前後)が値落ち後の入り口になります。

Q3. ステップワゴンスパーダのMTとAT, どちらが中古では多いですか? 当サービスの集計では、判明分の圧倒的多数がAT(自動変速)で938台、MT(手動変速)表記はわずか2台でした。ミニバンという性格上、実質ATと考えて問題ありません。

Q4. ステップワゴンスパーダの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか? 本集計の価格カーブでは、8万kmを超えると中央値が一気に下がります。予算と用途次第ですが、価格と安心のバランスなら5〜8万km帯(中央値240万円)が現実的なライン。12万km超(65万円)は割り切り前提です。

Q5. ステップワゴンスパーダで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか? 当サービスの集計では、修復歴なし1186台が中央値250万円、修復歴あり30台が106万円でした。額面差は大きいものの、修復歴あり側はサンプルが少なく年式・距離の偏りもあるため参考値として捉え、実車確認を必ず行ってください。

Q6. 現行e:HEVは中古でも新車に近い価格が続いているのですか? 本集計では、上位10%(409万円以上)の約8割が現行e:HEV系で、中央走行距離はわずか10,000km。「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」は中央値452万円(参考値)と、2025年12月発売の30周年特別仕様車(新車4,159,100円)に迫ります。最新・特別仕様ほど中古でも新車級の価格を維持しているのが当月の特徴です。

Q7. 狙いの条件でステップワゴンスパーダの新着を毎日追うには? 当サービス(中古車ウォッチ)は、グーネット, 価格.com, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車の5サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「e:HEV SPADA × 走行2万km未満」のような複合条件も設定でき、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載中央値6日」の流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。

2026年7月のハイライトと注意点

今月のデータで最も特筆すべきは、やはり相場の二山構造の鮮明さだ。旧型RK系ガソリンの60〜90万円台と、現行e:HEVの400万円前後という両極が、一つの車名の中で共存している。とりわけ上位10%の約8割を現行e:HEV系が占め、「e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」が中央値452万円(参考値)と新車の30周年特別仕様車に迫る高値をつけている点は、電動化・特別仕様への需要の厚さを物語る。

一方で注意点も。まず、グーネット掲載車はタイトル表記が独特で、グレード判別できないものを「不明」として扱っている。また地域によって掲載量に偏りがあり、全国を均等にカバーしているわけではない。価格.com掲載分は他サイトとの重複可能性もある。こうした前提を踏まえたうえで、継続観測を重ねれば、世代交代やマイナーチェンジによる断層の動きがより精緻に見えてくるはずだ。

本レポートは中古車ウォッチが自動収集した、グーネット, 価格.com, ネクステージ, 日産公式中古車, トヨタ認定中古車の5サイトの掲載データ2425件(2026-06-03〜2026-07-03)に基づく集計です。日本全国の中古車市場全体の動向を示すものではありません。掲載データからは成約状況までは判断できない点にご留意ください。本レポートは月1回の更新を予定しています。

2,425台超のステップワゴンスパーダから条件に合う1台を

特に e:HEV SPADA・PREMIUM LINE BLACK EDITION, 2015-2017年RP系ガソリン, 3 は出物が出ると早く動きます。5サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがグーネット・価格.com・ネクステージ・日産公式中古車・トヨタ認定中古車を横断して収集した2026年7月4日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。