NISMOだけが別世界、中央値3,644万円という現実 | 日産 GT-R 中古相場分析【2026年8月版】— 987台集計
同じ「R35」を名乗る2台に、2,700万円もの差がつく。当サービスが8サイト(カババ、カーセンサー、グーネット、価格.com、車選びドットコム、ネクステージ、日産公式中古車、ヤフオク)から2026年7月6日〜8月5日に収集したGT-R 987件を集計すると、価格中央値は1,621万円。しかしNISMOだけを抜き出すと3,644万円、最安層は900万円台。同一車種でこれほど分裂した価格帯を持つクルマは稀だ。今月のデータから、その断層線を読み解いていく。
市場サマリー
GT-Rの新着を見逃さない
今月の注目: NISMO, 2016年以降の後期型, 群馬・埼玉の1,200万円以下
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📝 本稿の読み方
- 分析対象: 8サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, ネクステージ, 日産公式中古車, ヤフオク)の掲載データ 987台、期間 2026-07-06 〜 2026-08-05
- 集計方法: 期間中に各サイトに掲載されていた車両を集計しています。同じ車両が複数サイトに掲載されている場合は、それぞれを別の掲載として数えています。
- メルカリや個人 SNS の売買、ディーラー店頭のみで売られている車両は対象外です
- 地域によってサイトの掲載量に偏りがあり、全国を均等にカバーしているわけではありません
- ヤフオクの価格は開始価格や現在価格で、実際の落札価格ではありません
- 価格.com に掲載されている車両は、他のサイトとも重複して掲載されていることがあります
- グーネット掲載車両はタイトル表記が独特で、グレードを判別できないものは『不明』として集計しています
TL;DR / 今月の要点
- 当サービスが収集した987件(掲載中725件)の価格中央値は1,621万円。前月の1,619万円からほぼ横ばいで、下位の目安だけが1,302万円→1,200万円へ下がった
- グレード判定の精度が大きく改善し、前月「不明」だった1,152件が67件まで整理。標準グレード257件、Premium edition 179件、Black edition 164件が新たに集計上へ姿を現した
- NISMO(119件)の中央値は3,644万円。次に高いTrack edition engineered by NISMO(54件・2,218万円)とも1,400万円以上の差がある
- 2016年の大幅改良が最大の断層。2015年式中央値1,195万円 → 2016年式1,560万円で約365万円のギャップ
- 2022年式の中央値は3,671万円で全年式最高。前月の3,378万円から+293万円の上昇。限定モデルの構成比が高いためと見られる
- 走行1万km未満(290件)の中央値2,298万円に対し、3〜5万km帯(98件)は1,200万円。走行距離による差は年式差と強く重なっている
- 掲載終了までの滞在日数は中央値20日(198件)。前月の25日から短縮しており、動きは速い
📊 今月の主要数値(当サービス集計)
- 価格中央値: 1,621万円
- 中央値の前月比: +0.1%
- 集計台数: 987台(8サイト)
- 掲載期間の中央値: 20日
今月のトップ3変化(前月比)
「不明」1,152件 → 67件へ。グレードの輪郭がようやく見えた
前月は集計対象の大半がグレード判定できず「不明」扱いで、中央値1,619万円という大づかみな数字しか出せなかった。今月は判定ルールが効き、不明は67件(中央値2,510万円)まで縮小。判定精度の向上による整理であり、実際の掲載が減ったわけではない点に注意したい。残る67件は2024年式中心・走行2,000km級で、限定色や特別仕様の表記揺れが疑われる。
標準グレード257件が初めて集計上に立ち上がった
前月0件 → 今月257件。これも判定精度の改善によるもので、新たな供給が湧いたわけではない。中央値は1,573万円、中央年式2017年、走行1.8万km。安めの4分の1が1,098万円、高めの4分の1が2,237万円と幅が広く、初期型から最終期までが同じ箱に入っている。グレード名を持たない「素のGT-R」がこれだけあるという事実自体が、この車種の表記の多様さを物語る。
Premium edition 179件・Black edition 164件が同時に可視化
Premium editionの中央値は1,615万円(中央年式2017年)、Black editionは1,593万円(同2016年)。前月は両者とも「不明」に埋もれていた。数字だけ見れば標準グレードとほぼ横並びで、グレード名より年式と走行距離のほうが価格を決めているように読める。ただし件数増は判定精度の影響を含む可能性があり、前月比の実勢変化としては解釈しない。
日産 GT-R 中古市場の輪郭(当サービス集計)
987件。当サービスが8サイトから2026年7月6日〜8月5日に収集したGT-Rの掲載件数だ。うち掲載中は725件。内訳を見ると価格.comが294件、カーセンサーが283件、グーネットが230件で、この主要3サイトが全体の約8割を占める。以下、カババ85件、ヤフオク78件、日産公式中古車14件と続く。ヤフオクの表示額は開始価格や現在価格であり落札額ではないため、価格分析からは除いている。
価格が付いていた720件の中央値は1,621万円。安めの4分の1が1,200万円、高めの4分の1が2,279万円で、最安217万円から最高6,334万円まで伸びる。平均は1,902万円と中央値より280万円ほど高く、これは上位に極端な高額車が並ぶ「高値の裾を引いた分布」の典型だ。最安層(下位5%)は900万円、最上層(上位5%)は3,999万円。つまり庶民的な感覚で言えば、下は高級セダン1台、上は同じ車が4台買える幅の中に、同一車種が並んでいることになる。
分布のかたちも面白い。200万円刻みで数えると、800〜1,000万円に90件、1,400〜1,600万円に98件、2,200〜2,400万円に93件という3つの山ができている。これは初期型・大幅改良後・最終期という3世代がそれぞれ独自の価格帯に居座っているためで、なだらかな減価曲線ではなく「三段の棚」に近い。
掲載の動きも活発だ。本集計期間中の新規掲載は257件、掲載終了は262件。掲載終了までの滞在日数は中央値20日(198件)で、安めの4分の1は6日、高めの4分の1でも34日。つまり半分の個体は3週間で画面から消えている。前月の中央値25日から5日短縮しており、動きはむしろ速まっている印象だ。
年式別の相場と世代の断層
GT-Rの価格を決めているのは、グレード名よりまず年式だ。当サービスの年式別集計を並べると、その断層がはっきり見える。
| 年式 | 台数 | 中央価格 | 走行距離中央値 |
|---|---|---|---|
| 2008 | 48 | 950万円 | 6.0万km |
| 2011 | 31 | 982万円 | 4.1万km |
| 2013 | 20 | 1,092万円 | 3.2万km |
| 2015 | 28 | 1,195万円 | 4.0万km |
| 2016 | 58 | 1,560万円 | 2.0万km |
| 2017 | 54 | 1,512万円 | 2.3万km |
| 2019 | 38 | 1,658万円 | 1.0万km |
| 2020 | 43 | 1,748万円 | 1.2万km |
| 2022 | 32 | 3,671万円 | 0.2万km |
| 2024 | 87 | 2,284万円 | 0.1万km |
| 2025 | 90 | 2,262万円 | 305km |
最大の崖は2015年から2016年にかけて。1,195万円 → 1,560万円で、約365万円のジャンプだ。ここは2016年11月の大規模マイナーチェンジ(2017年モデル、内外装刷新・570ps/600ps化)の境界にあたる。内装の質感が価格に対して見劣りするという指摘が長年つきまとった前期型と、それを一新した後期型。当サービスの集計上、その評価差が数字にそのまま現れている。中古で狙うなら、この境界の手前か向こうかで予算感が一段変わると読める。
もう一つの見どころは2022年式だ。中央値3,671万円で全年式中の最高値。安めの4分の1でも3,350万円ある。2022年はNISMO Special Edition(限定)が発売された年で、この年式のNISMOは12件・中央値3,980万円。限定モデルの構成比が高いことが年式全体の中央値を押し上げている、と解釈できる。前月比では3,378万円 → 3,671万円へ+293万円の上昇。ただし32件という規模なので、高額な1台の出入りで動く余地は残る。
面白いのは2023年以降がむしろ下がることだ。2023年式2,384万円、2024年式2,284万円、2025年式2,262万円。年式が新しいのに2022年式より1,300万円以上安い。これは2024〜2025年式の多くが標準系・Premium系で、2022年式に集中した限定NISMO勢とグレード構成が違うためだ。年式の新旧だけで判断すると読み違える箇所である。
2008〜2012年式のゾーンは950万円前後で驚くほど平坦だ。2008年式950万円、2009年式968万円、2010年式940万円、2011年式982万円、2012年式1,012万円。18年落ちでも1,000万円を割らない。前月比でもほぼ動いておらず、この帯は「もう下がりきった床」に見える。
グレード別の値付け
当サービスの集計で最も強烈な数字が、グレード別に並べた瞬間に出てくる。
| グレード | 台数 | 中央価格 | 安めの4分の1 | 高めの4分の1 | 中央年式 |
|---|---|---|---|---|---|
| NISMO | 119 | 3,644万円 | 2,680万円 | 4,512万円 | 2021 |
| Track edition engineered by NISMO | 54 | 2,218万円 | 1,604万円 | 2,407万円 | 2024 |
| SpecV(参考値) | 5 | 2,230万円 | — | — | 2009 |
| Premium edition | 179 | 1,615万円 | 1,081万円 | 2,045万円 | 2017 |
| Black edition | 164 | 1,593万円 | 1,158万円 | 2,186万円 | 2016 |
| GT-R(標準/ベース) | 257 | 1,573万円 | 1,098万円 | 2,237万円 | 2017 |
| Pure edition | 136 | 1,485万円 | 1,185万円 | 1,619万円 | 2017 |
| Egoist(参考値) | 6 | 1,436万円 | — | — | 2011 |
NISMOだけが完全に別の階層にいる。中央値3,644万円は、2番目に高いTrack editionの2,218万円に対して1,400万円以上の上。車種プロフィールによれば、NISMOは600psと専用空力・剛性強化を持つ最上位で、新車価格も2,000万円前後とされていた。中古の中央値がそれを大きく上回っているのは、生産終了が観測される中で希少性が価格に乗っているためと推測できる(確証はない)。年式別に追うと2019年式2,480万円、2021年式2,848万円、2022年式3,980万円、2024年式4,619万円と一直線に上がる。新しいほど高いというより、後期のNISMOほどプレミアムが厚い構造だ。
一方、標準系4グレードの中央値はほぼ団子状態。Premium edition 1,615万円、Black edition 1,593万円、標準1,573万円、Pure edition 1,485万円。最大でも130万円差しかない。ここで注目したいのは、Premium・Black・標準の3グレードが安めの4分の1で1,100万円前後、高めの4分の1で2,000万円超と幅が非常に広いこと。つまり同じグレード名の中に初期型と最終期が混在しており、グレード名は価格の説明力をほとんど持たない。逆にPure editionは1,185万円〜1,619万円と幅が狭く、比較的読みやすいグレードと言える。
限定・特別仕様組は少数の参考値ながら興味深い。SpecVは5件・中央値2,230万円(中央年式2009年)。2009年の初期型が2,230万円という値付けは、同年式の標準グレード878万円と比べて2.5倍超だ。Egoistは6件・1,436万円(2011年式)で、同年式の標準957万円に対して約1.5倍。いずれもサンプルが少ないため断定はできないが、限定モデルは年式の減価カーブから明確に離脱していると読める。
なお今月は判定精度の改善により標準系グレードが一斉に集計上へ現れた。前月まで「不明」に埋もれていた分の整理であり、供給が急増したわけではない点は繰り返し確認しておきたい。
走行距離とコンディションでみる価格
意外にも、走行距離と価格の関係はGT-Rでは素直だ。ただしその「素直さ」の正体は、走行距離が年式の代理指標になっているからである。
当サービスの走行距離帯別集計では、0〜1万km帯が290件で中央値2,298万円(中央年式2024年)、1〜2万km帯が102件・1,615万円(同2018年)、2〜3万km帯が70件・1,520万円(同2017年)、3〜5万km帯が98件・1,200万円(同2012年)、5〜8万km帯が67件・1,018万円(同2012年)。8〜12万km帯は21件で929万円、12万km以上は7件・998万円と少数の参考値になる。
注目すべきは、走行距離が増えても価格の下落が途中で止まることだ。3〜5万kmから5〜8万kmで182万円下がるが、8〜12万kmでは929万円、12万km以上でむしろ998万円。過走行帯のサンプルが少ないため断定は避けるが、この車種には「距離では割れない床」があるように見える。10万km級でも900万円台を維持しているのは、他の高性能車と比べても異例の粘りだ。
低走行プレミアムを年式と重ねると、さらに解像度が上がる。0〜1万km帯の中で2016年式は1,619万円、2020年式は2,292万円、2021年式は3,399万円、2022年式は3,839万円、2024年式は2,298万円。同じ「ほぼ新車同様」でも年式で2,200万円の差がつく。一方1〜2万km帯の2018年式は1,940万円で、0〜1万km帯の2016年式より高い。走行距離だけを条件にすると、こうした逆転を見落とすことになる。
コンディション面では、修復歴の記載があった589件のうち「あり」はわずか4件。中央値1,070万円で、修復歴なし585件の1,698万円に対して37%低い水準だが、4件は少数の参考値であり価格差の根拠としては弱い。むしろ「修復歴ありが0.7%しかない」という構成比のほうが読み取り価値がある。
車検については、記載のあった474件のうち車検整備付・車検切れに該当するのが26.6%。残存期間の分布は0〜6か月が94件、6〜12か月が78件、12〜18か月が66件、18〜24か月が79件、24か月以上が31件と、比較的均等に散っている。車検残ありの299件は中央値1,779万円、車検整備付・なしの171件は1,509万円で17.9%の差があるが、これは車検表記の自動解析に基づく参考値で、出品者の属性と絡み合っている可能性が高い。
この車種特有の注意点として、車種プロフィールでは二重クラッチ変速機(GR6)のジャダーやクラッチ摩耗が世代を問わない弱点として挙げられている。走行距離の数字よりも整備履歴の中身が効くタイプの車で、当サービスの集計に現れる距離帯は入口の目安として使うのが妥当だろう。
属性別の供給 — MT/AT・色・地域・修復歴
当サービスが収集した987件を属性で切ると、GT-Rらしい偏りがいくつも出てくる。
まず変速機表記。MTが249件で中央値1,702万円、ATが354件で1,619万円、記載不明が384件で1,619万円。R35型GT-Rは全車が二重クラッチ式の6速(GR6)であり、掲載サイト側の表記方法によってMT扱い・AT扱いが分かれている。したがってこの83万円差は「MTのほうが高い」という意味ではなく、表記の癖がサイトや年式によって異なることの反映と見るべきだ。数字は残すが、購入判断の材料にはならない。
ボディカラーは判別できた範囲で白系が204件・中央値1,706万円と最多。以下、銀・灰系94件(1,555万円)、黒系90件(1,464万円)、青系38件(1,976万円)、赤系31件(1,619万円)。車種プロフィールにあるとおりパールホワイトとガンメタリック系が定番人気だが、価格で目を引くのは青系と「その他」だ。青系1,976万円は白系より270万円高く、28件の「その他」は2,725万円で全色中トップ。バイエイトブルーのような特別色やT-spec系のミッドナイトパープル、ミレニアムジェイドなど、オマージュカラーがこの区分に入っていると推測できる(個体単位の裏取りはしていない)。定番色より特別色にプレミアムが乗る、という構図が数字に出ている。
地域分布は関東と中部への集中が明確だ。埼玉県86件、群馬県80件、東京都72件、愛知県60件、三重県59件、千葉県38件、神奈川県35件、奈良県35件、大阪府31件、福岡県21件。ここで面白いのは中央価格の地域差である。埼玉県1,190万円、群馬県1,378万円に対し、東京都2,208万円、神奈川県2,472万円、大阪府2,500万円。埼玉と神奈川で1,280万円もの開きがある。仮説として、埼玉・群馬にはチューニングやスポーツ車専門の在庫を厚く持つ販売店が集まり、初期型を中心に扱っているのに対し、都心部は最終期・限定車の比率が高い、という構図が考えられる(店舗単位の確認はしていない)。予算1,000万円台前半で初期型を探すなら北関東、限定NISMOを探すなら都心・関西という探索順が、当集計の数字からは合理的に見える。
なお地域による掲載量の偏りは、当サービスが巡回する8サイト側の掲載傾向にも左右される。全国を均等にカバーした分布ではない点は差し引いて読んでほしい。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
価格の両端を覗くと、GT-Rという車種の二重構造がいちばん鮮明になる。
下位10%のラインは968万円。この価格帯に入る74件の顔ぶれは、中央年式2009年・走行距離中央値5.3万km。グレード構成は標準グレード45.9%、Black edition 18.9%、Premium edition 17.6%、Pure edition 14.9%で、初期型の標準系がほぼすべてを占める。修復歴ありの比率は1.9%と極めて低い。つまり「安い個体は事故車」ではなく、「安い個体は素性の良い初期型」だ。480ps時代のVR38DETTと、鍛え上げられた四輪駆動。この価格で買える性能としては、いまも異常値と言っていい。狙う読者像は明確で、維持費(専用サイズタイヤ1台分で数十万円規模、二重クラッチ変速機の整備も高コスト)を織り込んだ上で、GT-Rという体験そのものを手に入れたい人だ。
上位10%のラインは2,836万円。72件の中央年式は2022年、走行距離中央値はわずか252km。グレード構成はNISMOが68.1%、標準表記が26.4%、判定不明5.6%。修復歴ありは0件。ほぼ未走行のNISMOが並ぶ層で、実用の道具というより資産としての性格が濃い。生産終了が観測される中で、この層の価格がどう動くかは今後の注目点だ。前月比では最上層(上位5%)が4,128万円 → 3,999万円へ129万円下がっており、天井側はわずかに落ち着いた印象もある。
中間帯、つまり1,400〜1,800万円の2016年以降の後期型が、実は最も選択肢の多いゾーンだ。2016年式1,560万円、2017年式1,512万円、2019年式1,658万円、2020年式1,748万円。刷新された内外装と570psを、初期型+500万円台で手に入れられる。当集計で最も件数が厚く、比較検討しやすい帯でもある。
そして、ここが本題だ。当サービスの集計では、掲載終了までの滞在日数は中央値20日。安めの4分の1は6日で消えている。サイト別に見ると日産公式中古車が中央値9日、グーネット33件、ヤフオク40日、価格.com 56日、カーセンサー60日という差もある。条件を絞れば絞るほど母数は小さくなり、埼玉の1,100万円台初期型や、都心の限定NISMOのような「たった数件しかない」個体は、週末に見に行こうと思った時点でもう画面から消えている確率が高い。987件という総数は多く見えるが、あなたの条件に合うのはそのうち数件だ。中央値20日で入れ替わる掲載を人間の手で毎日追うのは、現実的ではない。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1. GT-Rの中古価格はいくらくらいですか?
当サービスが8サイトから収集した987件(2026年7月6日〜8月5日)では、価格中央値は1,621万円です。安めの4分の1が1,200万円、高めの4分の1が2,279万円、最安層(下位5%)は900万円、最上層(上位5%)は3,999万円。ただしNISMOだけを抜き出すと中央値3,644万円で、グレードによって価格帯が完全に分かれています。全体の中央値だけで予算を組むと読み違えるタイプの車種です。
Q2. いま買い時ですか?
当サービスの集計では、価格中央値は前月の1,619万円から今月1,621万円でほぼ横ばい。過去4か月を並べても1,646万円 → 1,644万円 → 1,619万円 → 1,621万円と安定しています。一方で安めの4分の1は1,302万円 → 1,200万円へ下がっており、下側の選択肢が広がった格好です。掲載中は725件で前月747件から微減。掲載終了までの滞在日数は中央値20日と短く、「相場が動くのを待つ」より「条件に合う個体が出た時に動く」ほうが現実的な車種だと言えます。
Q3. 狙い目の年式はどこですか?
当集計の数字だけで言えば二つあります。一つは2008〜2012年式の初期型帯で、中央値は950万〜1,012万円。18年落ちでも1,000万円前後で横ばいという安定感があります。もう一つは2016〜2017年式で、中央値1,560万円・1,512万円。2016年11月の大規模改良で内外装が刷新され570psになった後期型が、2015年式(1,195万円)から約365万円上乗せで手に入る帯です。逆に2022年式は中央値3,671万円と全年式最高で、限定モデルの構成比が高いため一般的な狙い目とは言えません。
Q4. 走行距離はどこまで許容できますか?
当サービスの走行距離帯別集計では、0〜1万km(290件)2,298万円、1〜2万km(102件)1,615万円、3〜5万km(98件)1,200万円、5〜8万km(67件)1,018万円と下がりますが、8〜12万km(21件)は929万円、12万km以上(7件)は998万円で下落が止まります。後者2帯は少数の参考値ですが、距離だけで大きく崩れない車種であることは読み取れます。ただし車種プロフィールでは二重クラッチ変速機(GR6)のジャダーやクラッチ摩耗が世代共通の弱点とされており、距離の数字より整備履歴の中身を確認すべきです。
Q5. グレードによる価格差はどれくらいありますか?
当サービスの集計では、NISMO(119件)の中央値3,644万円に対し、Track edition engineered by NISMO(54件)2,218万円、Premium edition(179件)1,615万円、Black edition(164件)1,593万円、標準グレード(257件)1,573万円、Pure edition(136件)1,485万円。NISMO以外の標準系4グレードは最大130万円差しかなく、実質的には横並びです。つまり価格を決めているのはグレード名より年式と走行距離。NISMOだけが完全に別の階層にあると理解しておくと選びやすくなります。
Q6. なぜ2024年〜2025年式のほうが2022年式より安いのですか?
当集計では2022年式の中央値3,671万円に対し、2024年式2,284万円、2025年式2,262万円で、新しいほうが1,300万円以上安く出ています。理由はグレード構成の違いです。2022年はNISMO Special Edition(限定)が発売された年で、この年式のNISMOは12件・中央値3,980万円と高額車が集中しています。一方2024〜2025年式は標準系・Premium系・Track edition系が中心。年式の新旧だけで比較すると逆転して見えるので、必ずグレードと重ねて読む必要があります。
Q7. 狙いの条件でGT-Rの新着を毎日追うにはどうすればいいですか?
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2026年8月のハイライトと注意点
今月最大の発見は、価格ではなく「見え方」が変わったことだ。当サービスの集計では前月まで1,152件が「不明」扱いで、グレードごとの相場を語ることができなかった。今月は判定精度が上がり、不明は67件へ。標準グレード257件(1,573万円)、Premium edition 179件(1,615万円)、Black edition 164件(1,593万円)、Pure edition 136件(1,485万円)、NISMO 119件(3,644万円)という骨格が初めて姿を現した。件数の増減は判定精度の改善によるもので、実際の掲載が急増したわけではない。
見えたのは、NISMOだけが別世界で、それ以外は130万円差の団子状態という構造だ。GT-Rはグレード名より年式で値段が決まる車種である、という当集計の結論はここから出ている。
なお本集計は8サイトの掲載データに基づくもので、店頭のみの車両や個人売買は含まない。またヤフオクの表示額は落札額ではなく開始価格・現在価格である点も、数字を読む際に差し引いてほしい。
本レポートは、中古車ウォッチが 8サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, ネクステージ, 日産公式中古車, ヤフオク)から自動収集した掲載データ 987台(2026-07-06 〜 2026-08-05)を集計した分析です。日本の中古車市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。購入判断は必ず現車確認と販売店への確認のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。
987台超のGT-Rから条件に合う1台を
特に NISMO, 2016年以降の後期型, 群馬・埼玉の1,200万円以下 は出物が出ると早く動きます。8サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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過去のGT-Rに関する記事
- 2026年8月5日 GT-Rの中古車相場ガイド(この記事)
- 2026年7月4日 GT-Rの中古車相場ガイド
- 2026年6月3日 GT-Rの中古車相場ガイド
- 2026年5月1日 GT-Rの中古車相場ガイド
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ネクステージ・日産公式中古車・ヤフオクを横断して収集した2026年8月5日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。