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911の中央価格が1715万円へ、前月から97万円下がった | ポルシェ 911 中古相場分析【2026年8月版】— 4950台集計

最終更新: | 4,950台・7サイトのデータに基づく

1715万円。これが当サービスが2026年7月6日〜8月5日に7サイトから収集した911の掲載4950件の価格中央値だ。前月の1812万円から97万円下がっている。ところが同じ集計の中で、2026年式の中央値は2796万円、GT2 RSは参考値ながら7882万円。同じ「911」という名前の下に、10倍の価格差が同居している。この幅の広さを、本集計の数字で解剖してみたい。

市場サマリー

掲載台数
4,950台
価格帯
81〜29123万円
中央値
1715万円
走行中央値
2.1万km

911の新着を見逃さない

今月の注目: 991.2型GTS, カレラT・MT, 996型GT3
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📝 本稿の読み方

TL;DR / 今月の要点

📊 今月の主要数値(当サービス集計)

今月のトップ3変化(前月比)

タルガの掲載数と中央価格がともに低下、ただし判定精度の影響も

当サービス集計でタルガ(4/4S/4GTSを除く表記)は前月14件・中央値2251万円から、今月5件・1276万円へ。数字だけ見れば−975万円の急落だが、今月のグレード判定率が全体で低下しているため、この変化にはグレード判定精度の影響を含む可能性がある。5件は少数の参考値であり、断定は避けたい。空冷タルガと992系タルガが同じ枠に混在すると中央値は簡単に振れる。

2001年式の中央値が599万円→507万円へ、−92万円

996型が中心となる2001年式は、前月32件・599万円から今月35件・507万円へ。件数はほぼ横ばいなので、これは顔ぶれの入れ替わりによる変動と読める。当集計の2001年式は安めの4分の1が315万円、高めの4分の1が1559万円と幅が極端に広い。推測だが、GT2やGT3といった高額グレードが1件出入りするだけで中央値が動く規模のサンプルであり、水準の下落と断じるのは早い。

1992年式(964型)の中央値が2370万円→2081万円へ

空冷964が中心の1992年式は、前月21件・2370万円から今月25件・2081万円へ−289万円。件数は増えているので、比較的手の届く個体が加わったことで中央値が下がった構図と読める。当サービス集計では1990〜1997年式が概ね1400〜2100万円のレンジに集まり、水冷世代の同年代とは完全に別の価格圏を形成している。空冷は年式と価格が反比例しない領域だ。

ポルシェ 911 中古市場の輪郭(当サービス集計)

4950件。これが当サービスが2026年7月6日から8月5日にかけて7サイトから収集した911の掲載データの総数だ。うち期間末時点で掲載中だったのは3347件。内訳を見ると価格.comが1802件、カーセンサーが1268件、グーネットが1161件と、この主要3サイトで全体の85%近くを占める。残りはカババ388件、ヤフオク227件、車選びドットコム96件、ネクステージ8件という構成である。

価格はどこに集まっているのか。本集計の中央値は1715万円、安めの4分の1が1207万円、高めの4分の1が2370万円。つまり真ん中の半分は1200万円台から2400万円弱の帯に収まる。ここから外れる層が面白い。最安層(下位5%)は588万円、下位10%は800万円。一方で上位5%は3410万円、最高額は2億9千万円台の1件だ。カレラの新車価格が1694万円という現行の値付けを思えば、当集計の中央値はほぼ新車1台分。そして上位ラインは新車2台分に届く。

分布の形も特徴的だ。1400〜1600万円の帯に424件と最も多くが集まり、そこから上下に緩やかに減っていくが、右側の裾がやたらと長い。3000万円超のビンが点々と続き、5200〜5400万円に20件、8000万円台に6件といった塊が現れる。GT3 RS、Speedster、GT2 RS、S/Tといった限定・特別仕様の存在が、この裾を作っている。

掲載の入れ替わりも速い。当サービスの観測では期間中に新規掲載が1685件、掲載終了が1603件。掲載中の在庫に対する新規流入の比率は1.05で、出入りがほぼ釣り合っている。そして掲載終了までの日数は中央値20日。前月の25日から5日短縮した。目に留めた個体が3週間後には一覧から消えている、というのが本集計から見える911の掲載サイクルである。

年式別の相場と世代の断層

当サービスが収集した911のデータで最も鮮烈な数字は、1997年式と1998年式の間にある。

1997年式(空冷993型が中心)の中央値は1610万円。ところが1998年式(水冷996型が登場)は430万円。同じ911で、1年違いで約1180万円の段差だ。車種プロフィールにある通り、996型カレラの日本発売は1998年1月。この水冷化の境界が、当集計上では価格の崖として明確に現れている。空冷側は1990年式1545万円、1993年式2014万円、1996年式1750万円と1400〜2100万円のレンジに張り付き、年式が古いほど安いという常識が通用しない。参考値ながら1983年式は3406万円、1969年式は3000万円だ。

水冷側に目を移すと、今度は素直な右肩上がりになる。996型(1998〜2004年)は430〜647万円。997型(2004年8月〜)は2005年式633万円、2008年式811万円で、2008年の直噴化を挟んで2009年式875万円、2010年式848万円。991型(2011年11月〜)に入ると2012年式1011万円、2013年式1083万円と1000万円台へ。そして2015年の991.2型マイナーチェンジ(自然吸気からターボへ)前後では、2014年式1446万円に対して2015年式1165万円、2016年式1188万円という「逆転」が見える。これは推測だが、2014年式にGT3(当集計で34件・中央値1680万円)が多く含まれることによる構成の影響が大きいと考えられる。年式の水準そのものが下がったわけではない。

992型(2019年1月〜)の並びは2019年式1524万円、2020年式1589万円、2021年式1725万円。2022年式で2143万円へ跳ね、2023年式2330万円。ここで一度2024年式が2128万円に沈み、2025年式2498万円、2026年式2796万円と再び上がる。2024年5月の992.2型移行(Tハイブリッド搭載カレラGTS初採用)を挟んだ端境期に、旧仕様の在庫車と新仕様が混在している時期にあたる。

年式 中央値 件数 走行距離中央値
1997年(993) 1610万円 15 4.1万km
1998年(996登場) 430万円 13 5.3万km
2005年(997) 633万円 55 8.2万km
2013年(991) 1083万円 119 3.7万km
2019年(992登場) 1524万円 217 2.1万km
2022年 2143万円 159 1.0万km
2024年(992.2移行) 2128万円 352 0.4万km
2026年 2796万円 169 900km

買い手として押さえるべきは、水冷第1世代の996が当集計で最も手の届く帯にいるという事実だ。ただし車種プロフィールには996/997.1世代でIMS(中間軸)ベアリング関連の問題が業界で広く知られていると記されている(一次情報未確認の一般情報)。安さの理由を理解した上で選ぶ領域である。

グレード別の値付け

グレード名を並べると、911の「裾野の広さ」が数字で見えてくる。

当サービスが収集した4950件のうちグレードを判別できたのは63.2%。判別できた中で最多はカレラ705件・中央値1507万円、次いでカレラS540件・1438万円、カレラGTS358件・2399万円という順だ。ここで目を引くのは、カレラSがカレラより69万円低いという逆転である。年式中央値は両方2018年で同じだが、カレラの内訳には2024年式53件(1903万円)、2025年式66件(2145万円)といった新しい992.2世代が厚く含まれる。つまりグレードの格ではなく、掲載されている個体の世代構成が中央値を決めている。グレード名だけで価格を比べても意味がない、という実例だ。

上位を見ていこう。GT3は241件で中央値2450万円。年式別に追うと2014年式1680万円、2018年式2255万円、2019年式2450万円、2022年式2895万円、2023年式3162万円、そして2026年式は22件で4050万円。992.2型GT3の新車価格が2814万円(2024年10月受注開始)だから、2026年式の4050万円は新車価格を大きく上回る水準にある。GT3ツーリングも22件・3499万円、2026年式は6件・4219万円と同じ傾向だ。

GT3 RSは72件・3350万円だが、高めの4分の1が5480万円という極端な広がりを持つ。年式で割ると2016年式2366万円、2019年式2875万円に対し、2023年式5277万円、2024年式5333万円、2025年式5500万円。992型GT3 RSの新車価格3134万円(2022年8月受注開始)に対して、直近年式は約1.7倍の水準で掲載されている。

さらに上には限定・特別仕様が並ぶ。Speedster29件・5217万円(サンプルが少なめなので傾向として見る程度)、911 Dakar5件・4601万円、GT2 RS11件・7882万円、911 S/T7件・8000万円。後三者は少数の参考値だが、車種プロフィールにある通りDakarは世界2500台、S/Tは世界1963台の限定。当集計の走行距離中央値がS/Tで50km、Dakarで3000kmという数字は、これらが走らせるためではなく保有される対象になっていることを示唆する。

ボディ形状で選ぶなら、タルガ4GTSが90件・2973万円(年式中央値2025年)、タルガ4Sが39件・2390万円、タルガ4が37件・1979万円。オープン系はいずれも新しい年式が中心で、価格帯も高い。一方でMT専用グレードのカレラTは159件・1979万円、年式中央値2024年、走行距離中央値3000km。991型時代の2018年式11件は1120万円と、同じ名前で900万円近い差がある。

ターボ系はターボ156件・2255万円、ターボS116件・2676万円。ターボは前月の1775万円から今月2255万円へ+480万円と大きく動いているが、これはグレード判定精度の影響を含む可能性があり、2025年式13件が4670万円という高額層の混入も効いている。水準の上昇と断定するのは避けたい。

走行距離とコンディションでみる価格

意外な数字から入りたい。当サービス集計で「12万km以上」の走行距離帯の中央値は1712万円。「8-12万km」の915万円より800万円近く高い。

カラクリは年式にある。12万km超の帯の年式中央値は2017年で、内訳を追うと2021年式13件1705万円、2022年式10件2352万円、2023年式10件2502万円、2024年式13件2600万円、2025年式17件2508万円と、新しい年式が並ぶ。推測だが、走行距離の記載単位の揺れや、ヤフオクなどでのマイル表記・入力ばらつきが混じっている可能性がある。この帯の数字は単独では読まないほうがいい。

それ以外の帯は素直だ。0-1万km(1224件)が2315万円、1-2万km(541件)1725万円、2-3万km(412件)1504万円、3-5万km(594件)1150万円、5-8万km(468件)993万円、8-12万km(234件)915万円。1万km未満から5万km台まで下るだけで中央値が半分になる。ただし年式中央値も2024年→2014年へ10年動いているので、これは距離だけの効果ではない。

同じ年式の中で距離を比べると効き方が見える。2019年式は1万km未満が32件で2596万円、1-2万kmが67件で1597万円、3-5万kmが49件で1401万円。2019年の低走行帯にはGT3系など高額グレードが集まっているため差が誇張されているが、2017年式では1-2万km1446万円、2-3万km1315万円、3-5万km1032万円、5-8万km1198万円と、3万kmを超えたあたりから1000万円台前半に落ち着く。値ごろ感を求めるなら、当集計では2016〜2018年式の3-5万km帯(1032〜1173万円)が最も厚く、かつ安い。

車検の残り期間についても本集計の実データがある。車検情報が読み取れた2529件のうち、車検整備付・車検なし表記が37.5%。残存期間の分布は0-6か月332件、6-12か月358件、12-18か月375件、18-24か月348件、24か月以上167件と、ほぼ均等に散らばっている。参考値としての比較では車検残ありの中央値1866万円、車検整備付/なしが1628万円で14.6%の差があるが、これは出品者の属性(正規ディーラー系か専門店かなど)と絡み合っている可能性が高く、車検の有無そのものの値差とは言い切れない。

維持のコストも忘れたくない。車種プロフィールには大径ブレーキローターや幅広タイヤの交換コスト、PDK(デュアルクラッチ)独自の定期整備、センターロックホイール装着車は専用工具とトルク管理が必要で一般タイヤ店では対応不可な場合があると記されている。走行距離の少なさは消耗品の残りを意味するが、年式が古ければゴム類の劣化は距離と無関係に進む。

属性別の供給 — MT/AT・色・地域・修復歴

当サービスが収集した911のうち、変速機が判別できたのは4032件。うちMTが690件、ATが3342件で、MT比率は17.1%。中央価格はMT1728万円、AT1681万円で、その差は47万円。「911のMTはプレミアム」という通説に対して、当集計の全体像はほぼ互角という結果だ。

ただしこれは世代とグレードを均した数字である。空冷世代の大半はMTであり、そこには400万円台の996型も1600万円台の993型も混ざる。一方でカレラT(159件・1979万円)やGT3ツーリング(22件・3499万円)といった現行のMT設定グレードは高値側にいる。MT単体のプレミアムを測るには、同一グレード・同一年式で比べる必要がある。全体の中央値差47万円をそのまま「MTの上乗せ額」と読むのは危険だ。

色は面白い傾向が出た。色系統が判別できた2730件のうち最多は白系784件(1532万円)、次に銀・灰系707件(1951万円)、黒系462件(1570万円)。ここで銀・灰系が白系より419万円高い。さらに「その他」263件が2298万円、緑系107件が2314万円と最上位に立つ。車種プロフィールでは、ガーズレッドやGTシルバーメタリックといった伝統色に加え、Paint to Sample(特注色オーダー)が愛好家に高い人気を持つ傾向があると記されている。推測だが、GTシルバーやPTSカラーの高額個体が銀・灰系と「その他」に集まり、中央値を押し上げているのではないか。黄系70件が1509万円と低めなのは、レーシングイエロー設定の多いカレラ系が中心という構成の影響と読める。

地域では東京都751件が最多で中央値1910万円、以下神奈川367件(1580万円)、愛知364件(1544万円)、大阪262件(1718万円)、千葉239件(1580万円)。件数は首都圏に集中するが、価格の中央値では静岡78件2310万円、福岡125件2007万円、岐阜69件2009万円、兵庫135件1995万円が東京を上回る。台数の多い地域が安いわけでも、高い地域が高級個体だけでもない。単に扱っている専門店の性格が反映されていると見える。

修復歴は、記載のあった2925件のうち「あり」が57件(1.9%)、「なし」が2868件。修復歴ありの中央値は1262万円で、なしの1764万円に対して28.5%低い。ただし修復歴ありは57件という少数サンプルで、年式やグレードの構成も揃っていない。「911は修復歴で3割引き」と一般化できる数字ではなく、あくまで当集計での差分として受け取ってほしい。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

当サービス集計で下位10%のラインは800万円。この帯に入る393件を覗くと、年式中央値2005年、走行距離中央値6.5万km、修復歴ありは3%。グレード構成は判別不能が58.5%を占めるが、判別できた中ではカレラS10.7%、カレラ4が10.2%、カレラ7.4%、カレラ4S7.1%、そしてGT3が4.1%含まれる。

800万円以下でGT3が拾えるという事実は、それだけで一つの物語だ。当集計では2001年式GT3が7件・中央値530万円。996型GT3である。ポルシェのモータースポーツ部門が仕上げた自然吸気エンジンを、国産スポーツの新車価格帯で手に入れられる。もちろん20年超の個体であり、車種プロフィールが挙げるIMSベアリング関連の懸念(一般情報)や、サーキット使用歴の見極めが不可欠だ。ロールケージ取付跡や牽引フックの摩耗、ディーラー整備記録のスタンプ履歴が手がかりになると記されている。安く買えるが安く維持できるとは限らない。ここは覚悟のある人のゾーンだ。

対極の上位10%は3000万円が境界線。392件の年式中央値は2024年、走行距離中央値3000km、修復歴ありは0%。顔ぶれはGT3が14.8%、タルガ4GTS8.9%、ターボ6.4%、GT3 RS6.4%、カレラGTS3.6%、GT3ツーリング3.3%、ターボS3.1%と続き、Speedster1.8%、GT2 RS1.5%、S/T0.5%、Dakar0.5%が最上層に点在する。ここは「乗る」より「持つ」ことに価値の重心がある領域で、走行距離3000kmという数字がそれを物語る。

中間の1200〜2400万円が最も選択肢の多い帯だ。当集計で最も件数の厚い1400〜1600万円のビン(424件)には、992型前期のカレラ/カレラS、991.2型のGTS、997型ターボ辺りが混在する。予算をここに置けば、世代もグレードも選べる。

そして忘れてはいけないのが速度だ。本サービスの観測では、掲載終了までの日数は中央値20日。前月の25日から5日短くなった。期間中に新規掲載1685件、掲載終了1603件が動いている。つまり4950件という数字は静止画ではなく、月ごとに3分の1が入れ替わる流れである。「先週見たあの緑の991.2 GTS」を来週探しても、もう一覧にはいない可能性が高い。7サイトを毎日横断して差分を取り続けるしかない、というのは精神論ではなく、この20日という数字から導かれる必然だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1. 911の中古相場はいくらですか?

当サービスが7サイトから収集した2026年7月6日〜8月5日の掲載4950件では、価格中央値は1715万円です。安めの4分の1が1207万円、高めの4分の1が2370万円で、真ん中の半分はこの帯に収まります。最安層(下位5%)は588万円、上位5%は3410万円。年式・グレードによる幅が極端に広い車種で、996型なら400〜600万円台、限定車なら5000万円超まで同じ「911」の名で並びます。単一の相場観で語れる車種ではありません。

Q2. いまは買い時ですか?

当サービスの集計では、価格中央値は前月の1812万円から今月1715万円へ−97万円(−5.4%)。安めの4分の1も1292万円→1207万円と下がっています。ただし4か月の推移を見ると1796万円→1777万円→1812万円→1715万円と上下しており、トレンドと呼べる動きかは判断が難しいところです。一方で掲載終了までの日数は中央値25日→20日へ短縮しており、良質な個体の滞在時間は短くなっています。価格を待つより条件に合う個体を捕まえるほうが、当集計の数字からは合理的に見えます。

Q3. 狙い目の年式はどこですか?

当サービスの集計で価格対年式のバランスが良いのは2016〜2018年式(991.2型)です。中央値は2016年式1188万円、2017年式1315万円、2018年式1453万円で、件数も各160件前後と選択肢が厚い。3-5万km帯なら1032〜1173万円まで下がります。もう一段安いところを狙うなら996型(1998〜2004年式)で430〜647万円ですが、車種プロフィールにはこの世代のIMSベアリング関連の懸念が業界で広く知られていると記されています(一次情報未確認)。整備履歴の確認が前提です。

Q4. 走行距離はどこまで許容できますか?

当サービス集計の距離帯別中央値は、0-1万km 2315万円、1-2万km 1725万円、2-3万km 1504万円、3-5万km 1150万円、5-8万km 993万円、8-12万km 915万円。3万kmを超えると価格の下がり方が緩やかになり、5万km超では1000万円を切る個体が中心になります。ただし距離が少なくても年式が古ければゴム類やフルードは劣化します。当集計では「12万km以上」の帯が1712万円と高く出ていますが、これは新しい年式や記載単位の揺れが混じっている可能性があり、単独では読まないほうがよい数字です。

Q5. グレードによる価格差はどれくらいですか?

当サービスが収集したデータでは、カレラ705件・中央値1507万円、カレラS540件・1438万円、カレラGTS358件・2399万円、GT3 241件・2450万円、GT3 RS 72件・3350万円。参考値としてGT2 RSは11件で7882万円、911 S/Tは7件で8000万円です。注意したいのはカレラSがカレラより低く出ていること。これはグレードの格ではなく、カレラ側に新しい992.2世代の個体が多く含まれる構成の影響です。グレード名だけの比較では実態を見誤ります。

Q6. 992.2型(現行)はもう中古で買えますか?

当サービス集計では2025年式409件・中央値2498万円、2026年式169件・2796万円が掲載されています。カレラGTSの2026年式は48件・2770万円で、新車価格2254万円(2024年5月受注開始)を上回る水準。カレラTの2026年式は13件・2250万円です。車種プロフィールには、911初の量産ハイブリッドであるTハイブリッドの電動化ユニットや高電圧バッテリー関連は保証・整備体制が新しいため、内容の確認が必要と記されています。また2024年11月にセンターロックホイールの製造不良によるリコール(対象9車種515台)が届出されており、対応済みかの確認も欠かせません。

Q7. 狙いの条件で911の新着を毎日追うにはどうすればいいですか?

当サービス「中古車ウォッチ」は、LINEで友だち追加して車種名を送るだけで監視が始まります。この911では、カババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ネクステージ・ヤフオクの7サイトを毎日自動巡回し、新着・価格変動・掲載終了をLINEに通知します。グレード・価格帯・走行距離・地域などの複合条件で絞り込めるので、「991.2型GTS・3万km以下・MT」のような条件だけを受け取れます。無料プランは24時間遅延・1車種監視、有料は月780円からでリアルタイム通知とAI分析に対応。本記事の数字も、この監視エンジンの実稼働データから生成しています。

2026年8月のハイライトと注意点

今月の当サービス集計で最も語るべきは、価格中央値1715万円という数字そのものではなく、その内側の断層だ。1997年式1610万円に対して1998年式430万円という約1180万円の崖。空冷と水冷の間に、これほど明確な線が引かれている車種は珍しい。そして反対の端では、2026年式GT3が22件・中央値4050万円と、新車価格2814万円を大きく超える水準で並ぶ。同じバッジの下で、価格の論理が真逆に働いている。

前月比では中央値が−97万円(−5.4%)と下がったが、掲載終了までの日数は中央値25日から20日へ短縮した。値は緩み、動きは速くなっている。この組み合わせは、探している側にとって悪くない環境と読める。

最後に本集計の限界を2つ。グーネット掲載車はタイトル表記が独特でグレードを判別できないものを「不明」として集計しており、今月は判別率が下がっている。またヤフオクの表示価格は開始価格や現在価格であり、落札価格ではない。数字はこの前提で受け取ってほしい。

本レポートは、中古車ウォッチが 7サイト(カババ, カーセンサー, グーネット, 価格.com, 車選びドットコム, ネクステージ, ヤフオク)から自動収集した掲載データ 4950台(2026-07-06 〜 2026-08-05)を集計した分析です。日本の中古車市場全体の動向を示すものではなく、掲載データからは売買の成約は分かりません。購入判断は必ず現車確認と販売店への確認のうえで行ってください。次回の更新は来月初旬を予定しています。

4,950台超の911から条件に合う1台を

特に 991.2型GTS, カレラT・MT, 996型GT3 は出物が出ると早く動きます。7サイトの新着を30分ごとにチェックして、LINEで即通知。
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※ この記事のデータは中古車ウォッチがカババ・カーセンサー・グーネット・価格.com・車選びドットコム・ネクステージ・ヤフオクを横断して収集した2026年8月5日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。