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生産終了アナウンス後、2026年式RZの中央値が新車価格を超えた | トヨタ スープラ 中古相場分析【2026年4月版】— 1345台集計

最終更新: | 1,345台・8サイトのデータに基づく

2026年3月、A90型スープラは静かに生産を終えた。その翌月、当サービスが8サイトから集めた1345件のデータを開いてみると、ある違和感に行き当たる。2026年式RZの中央値は948万円。新車のRZ(800万円)より、走り出した個体のほうが高い。「最後のFR直6」が、ショールームよりも中古ロットで値付けされている──そんな構図が、数字の上に浮かんでいる。

📝 本稿の読み方

市場サマリー

掲載台数
1,345台
価格帯
218〜1680万円
中央値
733万円
走行中央値
1.7万km

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TL;DR / 今月の要点

スープラの中古市場の輪郭(当サービス集計)

「スープラ」と一言で言っても、本サービスが集めた1345台のなかには、A90型の最新個体から、A80型を含む旧世代の中古まで混在している。まずはこの母集団がどう散らばっているのかを掴んでおきたい。

集めた1345台の内訳

総掲載数は1345件、うちアクティブ(現在も掲載中)が1276件。サイト別ではgoonet 366件、kakaku 322件、carsensor 311件と、この3サイトで全体の約74%を占める。年式の取得率は約50%、グレードは59%、価格は62%という水準で、特にgoonetはタイトルの記載が薄く「不明」分類が多めに出る傾向。本集計でグレードや年式に踏み込む際は、その点を割り引いて読むのがフェアだ。

価格はどこに集中しているか

価格中央値は733万円。下位4分の1の560万円から上位4分の1の815万円までが「真ん中の半分」を占める分布で、ヒストグラムを眺めると 800〜850万円帯(152台)と750〜800万円帯(122台)に明確な山 が立つ。これは現行RZ(新車800万円)の価格帯に中古の主力ボリュームが収れんしている形だ。一方で下位5%は353万円以下、上位5%は999万円以上。最高額1680万円はA80型の極上個体で、新車のRZが3台買えるレンジまで裾を引く。歪度は0.91で、高値方向に長い尾を持つ典型的な分布である。

出品と販売のペース

掲載が消えるまでの日数(中央値)は 12日、4分の1は8日以内、4分の3は18日以内。ただしこの値は掲載終了が観測された69件のうち63件がヤフオク由来で、オークションの会期切れに引っ張られている点は割り引きたい。ディーラー系(carsensor, goonet, kurumaerabi)の掲載終了は計6件と少なく、現時点で「ディーラー店頭の真の販売速度」とまでは言い切れない。なお新規出品の流入数についても、観測期間がデータ蓄積期間と重なっているため参考扱いとした。

年式ごとの相場と「価格の断層」

スープラには、年式の境界に沿って 3つの段差 がはっきり刻まれている。2019→2020の出力アップ、2022の6MT追加、そして2025のFinal Edition登場。それぞれが中古相場のどこに刻印されているかを見ていこう。

年式ごとの中央価格

年式 件数 中央価格 中央走行距離 信頼性
2019 71 559万円 38,000km 十分
2020 123 617万円 24,500km 十分
2021 39 567万円 13,000km 傾向値
2022 22 764万円 16,000km 傾向値
2023 125 804万円 8,500km 十分
2024 95 798万円 10,000km 十分
2025 40 809万円 7,000km 傾向値
2026 10 948万円 40km 参考値

マイナーチェンジの前後で何が起きたか

2019年式RZの中央値は635万円(33台)、2020年式RZは677万円(68台)。一部改良で340PS→387PSへ出力が引き上げられ、ボディ剛性も強化された境界で、約42万円の差が刻まれている。さらに大きな段差は 2022→2023の間 だ。2022年RZが798万円(7台、サンプル少)に対し、2023年RZは805万円(99台)と価格は近いが、ここで6MT設定が加わったことで「球数の山」が2023年式に移っている。2024年RZは808万円(68台)、2025年RZは852万円(23台)と、新しい年式ほど中央値が押し上がる。

そして2026年式RZ。10件中6件はおそらく登録済み未使用車に近い個体(中央走行40km)で、中央値968万円。新車RZの800万円に対し、ナンバー付きというだけで約170万円の上乗せが乗っている。生産終了アナウンスを受けて「もう手に入らない最終ロット」のプレミアムが、現時点で具体数字として観測できる。

減価カーブから見える性格

2019年式(59万km走行で559万円)と2024年式(中央1万km・798万円)の差は約240万円。新車約700万円台のクルマが6年で約140万円落ちているとも読めるが、走行距離の影響を考慮するとさらに緩やかだ。スープラは 減価が浅いスポーツカー であり、これは車両プロフィールにある「マグナ・シュタイヤー製の限定生産」「FR直6という稀少な構成」「2026年での生産終了」という三点セットが背景にあると考えられる(推測)。

グレード別の相場

RZの中央値795万円、SZの中央値526万円。同じスープラでグレードを変えるだけで270万円近い差 が開く。これはエンジンが直6/直4と異なる以上、当然なのだが、グレード構成の力学を理解しておくとデータの読み筋が変わる。

主要グレードの顔ぶれ

グレード 件数 中央価格 中央年式 中央走行距離
RZ 556 795万円 2023 10,000km
SZ-R 143 559万円 2020 37,000km
SZ 63 526万円 2019 42,500km
RZ Matte White Edition 13 890万円 2023 13,000km
RZ 35th Anniversary Edition 5 800万円 2022 18,000km
RZ Plasma Orange 100 Edition 9 791万円 2024 29,000km
不明 552 647万円 1997 52,000km

「不明」が552件と多いのは、A80型を含む旧世代スープラがここに集約されているため。中央年式が1997年というのがその証拠で、本集計の「不明」カテゴリはほぼA80以前を指すと考えてよい。

グレード × 年式で見るMC効果

RZの年式別中央値を追うと、2019年635万→2020年677万→2021年827万→2023年805万→2024年808万→2025年852万、と階段状に上がる。2021年式が一段高く出るのは、サンプル16台のうち低走行個体が混ざっているためで、2022年から2023年にかけての「MTが選べるRZ」になってから値付けの天井が固まった印象。

SZ-Rは2019年525万→2020年539万→2021年542万→2025年728万。最後の2025年式(9台)が突出しているが、これは新車価格そのものが601万円に引き上げられている影響で、新車との連動性が強い。一方SZは2019年・2020年とも450万円台で、A90のなかで最も値崩れが進む位置にいる。

限定車・特別仕様車のプレミアム

ここからが楽しいパートだ。RZ Matte White Edition(50台限定/新車789万円)の中古中央値は890万円。新車から約100万円乗せた値付けで、しかも中央年式が2023年なので3年落ちの状態でこのプレミアム。Plasma Orange 100 Edition(100台/760万円)は中央791万円で、こちらは新車比+31万円とやや控えめ。35th Anniversary Edition のRZは783.5万円(新車)に対し中古中央800万円とほぼ横ばい。

ちなみに本集計の最高値1680万円帯(8台)は、A90 Final Editionそのものではなく、A80型の極上低走行個体や限定特別仕様の上振れ個体だ。Final Edition(1500万円・150台)はカーボンパーツの品質問題で納車遅延が報じられており、中古市場への流出はまだほぼ起きていない。今後の出方は要観測だ。

走行距離とコンディション

「スポーツカーは走行距離で値付けされる」と言いがちだが、スープラのデータを開くと その通説が部分的にしか成立しない ことが見えてくる。

走行距離ごとの価格感

0〜1万km帯(195台)の中央値は805万円、1〜2万km帯(148台)が784万円、2〜3万km帯(49台)が770万円、3〜5万km帯(106台)で540万円。「3〜5万kmの段差」が大きいのは、ここを境にA90初期(2019〜2020年)の個体が中心になるためで、走行距離より年式・グレードの影響のほうが強い。

5〜8万km帯は中央560万円、8〜12万km帯は550万円、12万km以上で598万円と、ここから先は走行距離単独の影響は鈍る。なお12万km以上の中央年式は1993年で、A80型が中心。「走行が多いA80」と「走行が浅いA90」が同じ500〜600万円台に並んでいる、というのが本集計の独特な眺めだ。

低走行 × 新しい年式の希少性

クロス集計で目を引くのが 0〜1万km × 2023年式(66台) のクラスタで、中央値は814万円。1〜2万km × 2023年式(33台)は800万円とほぼ同じで、ここではむしろ「走行2万km以内なら年式が支配的」と読める。一方 0〜1万km × 2026年式(9台)の中央948万円 は別格で、登録抹消歴のない最終ロットがプレミアム価格で動き始めていることがうかがえる。

修復歴と車検残の現実

修復歴データのある481件のうち、修復歴ありは9件で中央919万円、なしは472件で中央731万円。修復歴ありのほうが約26%高い という逆転が起きているが、これはサンプル9件のなかにA80型の高額個体が混じっているためで、参考値として扱うべき数字だ(少数サンプル)。「修復歴ありは安い」という常識をこの集計から導くことはできない。

車検データのある310台では43.9%が車検整備付き。残月数は6〜12か月帯(81台)が最多で、24か月以上残る個体は10台と限定的だ。スープラを買う場合、購入直後の車検費用は予算に含めて考えたい。

属性で見る供給の癖

ミッションの分布が面白い。MT 380件・中央値793万円、AT 260件・中央値619万円。MTのほうが174万円高い が、これはMT設定が2022年以降のRZに限られているためで、母集団がそもそも新しい年式・上位グレードに偏っている。「MTだから高い」のではなく「MTが乗るのは今のRZだけだから高い」が正確な解釈だ。「不明」も705件あり、ここはタイトル記載なしの個体が大量に流れ込んでいる。

ボディカラーは 白系196台(中央727万円)/銀・灰系81台(764万円)/黒系60台(626万円) が上位3色。意外にも青系は16台と少数ながら中央837万円と最高値で、ホライズンブルー系の希少色が引き上げている可能性がある(推測)。黄系17台・中央742万円はプラズマイエロー系の存在感、橙・茶系5台・中央791万円はおそらくPlasma Orange系だ。

地域別では 愛知県138台・中央770万円 が圧倒的に厚く、トヨタの本拠地らしい供給の濃さが出ている。次いで埼玉74台・663万円、大阪49台・788万円、神奈川39台・520万円、群馬38台・800万円、茨城31台・820万円と続く。茨城・群馬が中央値800万円超なのは、北関東のスポーツカー専門店が高単価個体を扱っているためと考えられる。神奈川の中央520万円が低めに出るのは、A80型を含む旧世代の個体が多いためだろう(推測)。

データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」

安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるかを覗くと、スープラの中古市場で「自分が探しているのはどの層か」がはっきりしてくる。

下位10%: 460万円以下に並ぶ個体

価格下位10%(83台)のカットオフは460万円。中央年式は1991年、中央走行は109,000km。グレード構成は「不明」が95.2%、SZが4.8% で、ここに並ぶのは事実上 A80型を中心とした旧世代スープラ だ。修復歴ありの比率は15%とやや高め。「歴代スープラを楽しみたい」「直6 2JZが欲しい」という読者にとっては、本集計のこの層が現実的な入り口になる。ただしA80型は登場から30年を超え、部品供給と整備履歴の確認が肝心。

上位10%: 911万円以上に並ぶ個体

価格上位10%(83台)のカットオフは911万円、中央走行23,000km、修復歴ありは12.5%。グレード構成はRZ 55.4%、不明43.4%、Matte White Edition 1.2% で、現行RZの上位個体と、A80型の極上低走行個体に二分される。中央年式が2002年というのが面白く、つまり 「最新A90のごく一部」と「20年以上前のA80極上車」が同じ価格帯で競っている 構図だ。500〜800万円台が中心の本集計のなかで、ここは別ジャンルの個体が並ぶゾーンと認識したい。

本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズに移る。掲載中央12日、ヤフオクなら8日で個体が動く流通速度のなかで、欲しい一台に出会うには「毎日の自動巡回」が事実上の前提になる。8サイトを人力で巡回するのは現実的でなく、自動化されたウォッチが必要だ。

よくある質問(当サービス集計での回答)

Q1: スープラの中古相場はいくらですか?

本集計では、価格データのある829台で中央値733万円。下位4分の1で560万円、上位4分の1で815万円が「真ん中の半分」のレンジです。最安は218万円、最高は1680万円と幅が大きく、A90型の現行個体は700〜850万円に山が立ちます。

Q2: スープラの買い時はいつですか?

当サービスの集計では、A90初期(2019〜2020年式・走行3〜5万km帯)が 中央値540〜617万円 と最も値ごろです。一方、最新ロットは生産終了アナウンスを受けて2026年式RZが中央948万円まで張り付き、希少性プレミアが乗っています。価格優先なら2019〜2020年式、最終ロットの価値を取るなら今後の流通動向次第、と分かれます。

Q3: スープラのMTとATでは中古ではどちらが多いですか?

本集計でミッションが判定できた640件では、MTが380件、ATが260件 とMTのほうが多く出ています。中央価格はMT 793万円、AT 619万円。ただしMT設定は2022年以降のRZに限られているため、「MTが高い」というより「MTが乗っているのは新しいRZだけ」という構造です。

Q4: スープラの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか?

本集計では2万km以下の個体が343台(価格中央784〜805万円)と最も流通量が多く、3〜5万km帯(106台)から中央540万円台に下がります。A90を選ぶなら2万km以下が値崩れしにくく球数も多い、というのが本集計から読める実勢です。BMW B58系のオイル管理履歴の確認は、距離に関わらず必須です。

Q5: スープラで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか?

本集計では修復歴データが取れた481台のうち、修復歴ありは9台で中央919万円、なしは472台で中央731万円と 逆転 しています。これはサンプル9件にA80の高額個体が含まれるためで、参考扱いの値です。一般論としての「修復歴ディスカウント」を本集計から導くことはできません。

Q6: A90 Final Editionは中古市場に出始めていますか?

本集計の対象期間(2026-03-31〜04-30)では、Final Edition単独としての流通は確認できていません。日本150台限定・新車1500万円のFinal Editionはカーボンパーツの品質問題で納車自体が遅延しており、中古ロットへの流出はこれから観測対象になります。本集計の最高値1680万円帯はA80型の極上個体やその他特別仕様で、Final Editionではありません。

Q7: 狙いの条件でスープラの新着を毎日追うには?

当サービス(中古車ウォッチ)は、cababa、carsensor、goonet、kakaku、kurumaerabi、nextage、toyotaucar、yahooauctionの8サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「RZ × 走行1万km未満 × 愛知県」のような複合条件も設定可能で、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で見た「掲載終了まで中央値8日(オークション)/12日(全体)」の流通速度を考えると、自動追跡は事実上必須と言えます。

2026年4月のハイライトと注意点

今月のデータで最も特筆すべきは、2026年式RZの中央値948万円が新車価格800万円を上回った 点だ。生産終了アナウンス(2025年4月発表)から1年、最終ロットの個体が中古市場に流入し始めると同時に、希少性プレミアが具体数字として観測されるフェーズに入った。Final Editionの納車遅延が続くなか、「実質最後のRZ」となる2025〜2026年式の値付けは今後さらに動く可能性がある。

注意点としては、本集計はkakakuを含む8サイトの延べ掲載数ベースで、同一個体が複数サイトに載っている重複を除外していない点。また、A80型を含む「不明」カテゴリが552件と全体の41%を占めるため、A90単独の数字を見たい場合はグレードで明示的に絞り込んで読む必要がある。Final Editionの本格的な流通開始は次回以降の継続観測対象だ。

本レポートは、当サービス(中古車ウォッチ)が cababa, carsensor, goonet, kakaku, kurumaerabi, nextage, toyotaucar, yahooauction の8サイトから自動収集した、トヨタ スープラの中古車掲載データ1345件(2026-03-31〜2026-04-30)に基づく分析です。日本全国の中古車市場を網羅するものではなく、上記サイトの掲載状況を集約した断面です。次回更新は2026年5月末を予定しています。

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※ この記事のデータは中古車ウォッチがcababa・carsensor・goonet・kakaku・kurumaerabi・nextage・toyotaucar・yahooauctionを横断して収集した2026年5月1日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。