GRMN Circuit Packageが5台→28台に急増、中央値863万円の『新車超え』が動き出す | トヨタ GRヤリス 中古相場分析【2026年4月版】— 2186台集計
新車846.7万円のGRMN Circuit Packageが、中古で中央値863万円。そしてこの1ヶ月で、掲載件数が5台から28台に跳ねた——。当サービスが5サイトから集めたGRヤリス2186件を分析すると、今月の中古相場は「価格の断層」と「限定車プレミア」という2つの表情を色濃く見せている。WRCホモロゲーション由来の本格4WDスポーツは、中古でも一筋縄ではいかない。26式発売、MORIZO RR発表という大きな節目に重なった今、買いたい読者が見るべきデータはどこにあるのか。
市場サマリー
📝 本稿の読み方
- 分析対象: 5サイト(cababa, carsensor, kakaku, kurumaerabi, yahooauction)の掲載データ 2,186件、期間 2026-03-18 〜 2026-04-17
- 集計方法: 重複排除はしていない延べ掲載数ベース。同一個体が複数サイトに出ている場合は別カウント
- ヤフオク掲載の価格は開始価格/現在価格で、落札価格ではない点に注意
- 価格比較サイト(kakaku)の個体は他サイトと重複している可能性が高い
- 地域カバレッジに偏りがある可能性あり。メルカリや店頭のみの非公開個体は含まない
TL;DR / 今月の要点
- 当サービス集計2,186件のうち価格が取れた1,857件で、中央価格は416万円(前月408万円から+8万円)
- GRMN Circuit Packageが前月5台→今月28台に急増、中央値863万円で新車超えをキープ
- RZ High performance・Kalle Rovanperä Edition(14台)が初登場、中央値983万円の超プレミア
- 2024年進化型MC境界で価格断層が明瞭。2023年式422万円に対し2024年式520万円、その差約100万円
- RS(中央253万円)とRZ High performance(中央474万円)でグレード差は221万円
- 掲載から消えるまでの中央値は8日(前月10日から短縮)。良い個体ほど早い
- 愛知・神奈川・東京など都市圏で価格が高め、千葉・埼玉に安め個体が集中
今月のトップ3変化(前月比)
今月の集計で見逃せないのは、前月との比較で浮かび上がる「限定車ゾーンの動き」だ。3つの変化を順に見ていく。
GRMN Circuit Package、5台→28台へ460%増
もっとも衝撃的なのがこれ。前月の集計では5台しか掲載がなかったGRMN Circuit Package(2022年500台限定、新車846.7万円)が、今月は28台。中央価格は820万円から863万円へ+43万円と、上昇基調も崩していない。
500台限定のうち一定数がここで一斉に流通市場へ出た格好で、仮説として、2022年夏発売から約3年半が経過し初回車検を機に手放すオーナーが現れたか、もしくはコレクター層での入れ替えが起きた可能性が考えられる(確証なし)。いずれにせよ、これまでは「見つけたら即決」だったGRMNが、今月は少なくとも比較検討可能な状態になっている。ただし新車価格を上回る水準は変わらず、投資性の高さを改めて印象づける動きだ。
Kalle Rovanperä Edition、14台で初登場
前月はゼロ。今月の集計で突然14台が並び、中央値983万円、上位ラインは1,103万円に達する。2024年春発売・100台限定の特別仕様車が、発売2年目でまとまった台数が流通し始めた瞬間を捉えたと読める。
母数が少ないので参考値扱いだが、同じく100台限定のSébastien Ogier Edition(中央867万円、9台)と比べても高め。推測だが、北欧出身の現役WRC王者という人気の差が価格に反映されている可能性がある。
RZ High performance、850台→930台へ+80台、中央値+6万円
ボリュームゾーンの王様にも静かな変化。最多グレードのRZ High performanceは件数を+80台増やし、中央価格も468万円→474万円へ微増。供給が増えても価格が下がっていない点に、このグレードの需要の厚みが表れている。
GRヤリスの中古市場の輪郭(当サービス集計)
2,186件を並べてみると、GRヤリスという車がいかに「広い」かがまず分かる。153万円の個体から1,456万円の個体まで、約10倍のレンジが同じ車名の下に並ぶ。
集めた2,186台の内訳
5サイトから集めた2,186件のうち、アクティブな掲載は2,105件。サイト別ではcarsensorが924件で最大、次いでkakaku 600件、kurumaerabi 516件と続く。yahooauction(94件)とcababa(52件)は小規模だ。価格が取得できた有効件数は1,857件で、これが本稿の価格分析のベースとなる。
グレード判別率は84.9%。当サービスは17のグレード分類ルールでタイトルから自動判別しているが、それでも「不明」として残るのが約15%あり、特にyahooauctionは93.6%が不明と、媒体特性によって精度が大きく変わる。
価格はどこに集中しているか
中央値416万円、上位4分の1(Q3)は498万円、下位4分の1(Q1)は354万円。つまり過半数が354万〜498万円の帯に収まる一方で、下位5%は248万円以下、上位5%は589万円以上と、端に行くほど裾が長い。
極端な値も面白い。最安は153万円(おそらく過走行の初期型RS)、最高は1,456万円(GRMN系か超低走行の限定車と推定)。同じ型式認定の車で新車3台分近い差が開く——GRヤリスが「モデル名ではなくグレードと仕様で買う車」であることを、この分布が端的に物語っている。
分布は右に裾を引いた形(歪度1.69)。中央値(416万円)と平均(428万円)の差がその証拠で、一部の高額個体が平均を引き上げている構造だ。実感値としては「中央値の416万円」が一番自然な目安になる。
出品と販売のペース
掲載が消えるまでの中央値は8日(前月10日から-2日)。carsensorだけで見ても中央値8日、yahooauctionだけ73日と、媒体性格が滞在日数を大きく左右する。
なお、当サービスは観測開始からの蓄積期間が本集計期間とほぼ重なっており、新規出品数や供給回転比率はベースライン取り込み分を含むため今回は参考扱いとしている。数字を単独で引用するのは避け、個別セクションで都度触れる。
年式ごとの相場と「価格の断層」
GRヤリスには、はっきりとした価格の断層がある。それは進化型MC(2024年)という、カタログ上の「世代境界」にきれいに一致する。
年式ごとの中央価格
| 年式 | 件数 | 中央価格 | 下位4分の1〜上位4分の1 | 中央走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | 234 | 366万円 | 330〜390 | 26,500km |
| 2021 | 431 | 354万円 | 272〜398 | 32,000km |
| 2022 | 75 | 363万円 | 292〜409 | 27,000km |
| 2023 | 117 | 422万円 | 371〜440 | 10,000km |
| 2024 | 157 | 520万円 | 480〜527 | 6,000km |
| 2025 | 436 | 503万円 | 471〜531 | 2,000km |
| 2026 | 21(参考) | 574万円 | 542〜579 | 16km |
進化型マイナーチェンジの前後で何が起きたか
2023年式(422万円)→2024年式(520万円)の約100万円ジャンプ。これが当サービス集計で最も分かりやすい世代断層だ。304PS化、GR-DAT 8速AT追加、12.3インチデジタルメーター、新コックピットと、2024年MCは「大規模リフレッシュ」の内容。新車MSRPがRZ High performanceで456万円→498万円(GR-DAT 533万円)に上がったことを考えても、中古の断層は妥当と読める。
グレード別の年式推移ではさらに鮮明で、RZ High performanceだけ抜き出すと2023年式430万円→2024年式520万円→2025年式505万円。2024年式がピークで、2025年式はむしろ微減している点に注目したい。2024年式のほうが相対的に良い個体(低走行・高装備)が残っているためと考えられる。
減価カーブから見える性格
興味深いのは2020〜2022年式が366万円・354万円・363万円とほぼ横ばいな点。通常の量販車なら年1割ずつ下がるが、GRヤリスの前期型(272PS)は初期型ECUゆえにチューニングベースとしての需要が厚く、減価が止まっている。特にRS(1.5L NAのFFエントリー)を除いた本体グレードでこの傾向が強い。
残価の高さ=趣味車の王道の性格。買って乗って、数年後に売っても大幅に値を落としていない——中古購入のコスト感覚を読み解く上で、ここは押さえておきたい。
グレード別の相場
RZ High performanceの中央値474万円。一方、RSは253万円。同じGRヤリスでも、グレードで221万円の差がある。年式より先に、読者はまず「どのグレードを見ているか」を自分に問う必要がある。
主要グレードの顔ぶれ
| グレード | 件数 | 中央価格 | 中央年式 | 中央走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| RZ High performance | 930 | 474万円 | 2024 | 7,000km |
| RZ | 266 | 411万円 | 2024 | 11,000km |
| RZ High performance First Edition | 261 | 373万円 | 2020 | 33,500km |
| RS | 187 | 253万円 | 2021 | 26,000km |
| RC | 112 | 330万円 | 2023 | 15,000km |
| RZ First Edition | 39(傾向値) | 373万円 | 2020 | 21,000km |
| GRMN Circuit Package | 28(傾向値) | 863万円 | 2023 | 2,000km |
| Kalle Rovanperä Edition | 14(参考) | 983万円 | 2024 | 3,000km |
| Sébastien Ogier Edition | 9(参考) | 867万円 | 2024 | 104km |
※ 件数が少ないものは傾向値・参考値として扱う
グレード × 年式で見るMC効果
当サービスの集計で、RZ High performanceを年式別に並べると実に面白い。2020年375万円、2021年391万円、2022年417万円、2023年430万円、2024年520万円、2025年505万円。2023→2024で+90万円の段差、2025で横ばい、そして今月上がってきた2026年式5台は中央579万円。
MC効果が数字で浮き彫りになる一方、RZ(ノーマル)も2023年390万円→2024年475万円と+85万円を記録しており、「RZ High performanceだけが特別」なのではなく、進化型全体が別価格帯だと分かる。
RSは2020〜2023年式のみ(2024年MCで廃止)で、2021年243万円・2022年248万円・2023年308万円。流通量の約47%が2021年式に集中する偏った分布だ。RCは2021年305万円・2023年328万円・2025年406万円と、年式が飛んで選択肢は薄い。
限定車・特別仕様車のプレミアム
GRMN Circuit Package、新車MSRP 846.7万円に対して中古中央値863万円。500台限定・マットスティール色は50台のみという希少性が、3年経っても新車超えを維持している。
WRCドライバー監修の2種はさらに上で、Kalle Rovanperä Edition(新車845万円)が983万円、Sébastien Ogier Edition(新車845万円)が867万円。各100台限定という希少性に加え、Rovanpera人気が14台の中央値1,103万円(上位ライン)という数字を押し上げている可能性がある。
RZ High performance First Edition(2020年Web先行予約限定)も面白い存在で、中央値373万円・中央走行距離33,500kmと、通常のRZ HP前期型(2020-2021年式)より若干プレミアがついている。「First Edition」という文字列が残価を支える典型だ。
なお、2026年1月発表のMORIZO RR、Sébastien Ogier 9x World Champion Editionは、当サービス集計ではまだ中古流通データが取れていない。抽選販売品が市場に出るのは発売後しばらく経ってからとなる。
走行距離とコンディション
意外にも、走行距離が増えると価格が比例して下がらない。GRヤリス特有の傾向がここにある。
走行距離ごとの価格感
0〜1万km帯の中央値は494万円(中央年式2025)、1〜2万km帯は398万円(2021)、2〜3万km帯372万円(2021)、3〜5万km帯366万円(2021)、5〜8万km帯330万円(2021)、8〜12万km帯287万円(2021、傾向値)。
0〜1万km帯と1〜2万km帯で約96万円のギャップがあるが、これは走行距離の差というより年式差(2025 vs 2021)が効いている。つまり「低走行=新しい」の相関が強く、純粋な走行距離プレミアムは1〜5万kmの間では意外と穏やか。3〜5万km帯と5〜8万km帯の差も36万円程度で、極端な過走行を避ければ、走行距離よりグレード・年式のほうが価格への影響が大きい。
低走行 × 新しい年式の希少性
クロス集計をプロースで読むと、0〜1万km × 2024年式は119台・中央524万円、0〜1万km × 2025年式は278台・中央500万円。この2カテゴリで約400台、全体の18%を占める。「進化型で低走行」の層が今の相場を牽引していると言える。
一方、0〜1万km × 2021年式は49台・中央396万円。前期型の極低走行個体は数が限られるが、価格は2024年式と比べ約130万円安。チューニングベース狙いなら、ここがスイートスポットになる。
修復歴と車検残の現実
修復歴データが取れた816件のうち、「あり」はわずか7件(参考値)で中央値340万円、「なし」は809件で413万円。差は**17.8%**(約73万円)だが、サンプルが少ないので断定は避けたい。一般的にスポーツカーの修復歴個体は敬遠されやすく、値引きも大きい傾向がある。
車検残データが取れた378件では、車検が比較的新しい個体の比率が59%。残り期間の分布は「24か月以上」が64件と最多で、整備付き・車検2年丸々付きで売られる個体が多いことが読み取れる。
属性で見る供給の癖
MT/ATの比率は当サービス集計でMT 982件(中央401万円)、AT 330件(中央505万円)、CVT 30件(中央249万円、傾向値)、不明844件。ATがMTより104万円高いのは、2024年MC以降に追加されたGR-DAT車が新しい年式(つまり高価格帯)に集中しているため。CVT個体はほぼRS(2020〜2024年FFエントリー)で、裾価格を形成している。MT率が約40%と高く、趣味車らしい構成だ。
色系統では白系472件(中央403万円)がダントツ最多、次いで黒系166件(419万円)、赤系71件(381万円)、銀・灰系67件(499万円)。プラチナホワイトパールマイカが人気色として知られる通り、白系の圧倒的な流通量が確認できる。面白いのが銀・灰系の中央値499万円で、他色より明らかに高め。希少色のグラベルカーキ(MORIZO RR専用)やマットスティール(GRMN Circuit Package限定50台)がここに混ざる可能性があり、色だけで80〜100万円のプレミアが生じているようだ。
都道府県別では愛知県238件・中央476万円がトップ。以下、埼玉119件(359万円)、千葉112件(342万円)、神奈川95件(480万円)、北海道68件(396万円)、群馬68件(401万円)、広島62件(492万円)、静岡60件(445万円)、兵庫51件(369万円)、東京46件(480万円)。愛知・神奈川・東京・広島が高め、埼玉・千葉・兵庫が安めという傾向で、価格差は130万円を超える。購入エリアの選択が直接コストに効く。
データが示す「お得ゾーン」と「プレミアムゾーン」
安い個体、高い個体。それぞれにどんな顔ぶれが並んでいるか、裾を切り出して性格を見る。
下位10%: 275万円以下に並ぶ個体
188台。中央年式2021年、中央走行距離41,000km、修復歴あり比率1%。驚くべきは、グレード構成の76.6%がRSであること。1.5L NA・FF・CVTのエントリーグレードが、そのまま価格の底辺層を形成している。次いで不明13.8%、RC 4.3%、RZ HP 2.7%、RZ HP First Edition 2.7%。
ターボ4WDの「本気のGRヤリス」を狙う読者は、このゾーンはスコープ外と割り切ってよい。逆に「GRブランドを手頃に所有したい」「FFで十分」という読者にはRSがハマる。ハイオク必須・自動車税30,500円と維持費も軽めだ。
上位10%: 546万円以上に並ぶ個体
187台。中央年式2025、中央走行距離2,000km、修復歴あり比率0%。グレード構成はRZ High performance 37.4%、不明37.4%、GRMN Circuit Package 10.2%、Kalle Rovanperä Edition 5.9%、RC + Aero performance package 2.7%、GRMN Rally Package 2.1%、Sébastien Ogier Edition 2.1%。
つまり上位10%は「進化型RZ HPの低走行」または「限定車・GRMN系」の2グループ。前者は投資性というよりは「新車抽選に外れた人が現実的に手に入れる最上級」、後者は純粋なコレクターズアイテム。546万円を超えてくると、買う理由が明確に分かれる。
本稿で描いた分布のどこを狙うかが決まったら、次は条件を絞って監視するフェーズに入る。RZ HPの低走行を狙うのか、前期型のチューニングベースを探すのか、GRMNの次の放出を待つのか——方針が決まった瞬間から、毎日の自動巡回が武器になる。
GRヤリスの良い個体は、当サービス集計で掲載から消えるまで中央値8日。日に数回チェックする気力がないなら、自動化は事実上必須と言っていい。
よくある質問(当サービス集計での回答)
Q1: GRヤリスの中古相場はいくらですか?
当サービスが集めた2,186件のうち価格取得ができた1,857件で、中央価格は416万円。下位4分の1(Q1)は354万円、上位4分の1(Q3)は498万円で、354万〜498万円の帯に過半数が収まります。ただしグレード差が大きく、RSで253万円、RZ High performanceで474万円、GRMN Circuit Packageで863万円と、どのグレードを見ているかで桁が変わる車種です。
Q2: GRヤリスの買い時はいつですか?
当サービスの集計では、掲載から消えるまで中央値8日と回転が速く、「買い時を待つ」より「狙い個体が出たら即動く」発想が合います。価格面では、2024年進化型MC境界で約100万円の断層があり、2022〜2023年式の前期型後半が残価と装備のバランスが取りやすいエリア。推測ですが、26式(2026年4月発売)とMORIZO RR発表の影響で、前期型オーナーからの入れ替え放出が増える可能性があり、今後数ヶ月の流通は要観察と言えます。
Q3: GRヤリスのMTとATどちらが中古では多いですか?
当サービス集計ではMTが982件、ATが330件で、MTが約3倍多い状況です。2024年MCで追加されたGR-DAT(8速AT)は比較的新しく、流通量も新しい年式に集中しているため、中央価格ではATが505万円、MTが401万円と逆転しています。MT希望なら選択肢が圧倒的に広く、AT希望なら新しい年式(=高価格)からの選択になります。
Q4: GRヤリスの走行距離は何kmまでが許容範囲ですか?
本集計では0〜1万kmが537件、1〜2万kmが230件、2〜3万kmが156件、3〜5万kmが185件、5〜8万kmが148件、8〜12万kmが36件、12万km以上が5件。5〜8万kmまでは流通量が健全で中央330万円と、価格的にも許容範囲。ただしGRヤリスは競技使用歴のある個体が混ざりやすく、走行距離だけでなく、サーキット走行痕(タイヤ偏摩耗・ブレーキ熱ひずみ・ロールバー取付痕など)の有無を現車確認で必ずチェックしたい車種です。
Q5: GRヤリスで修復歴ありの個体はどれくらい安いですか?
当サービスの集計では修復歴データが取れた816件のうち「あり」は7件(参考値、中央340万円)、「なし」は809件(413万円)で、差は約17.8%(73万円)。ただしサンプルが少なく、一般的なスポーツカー相場と同様に見るべきです。高性能4WDは事故時のダメージが駆動系に及びやすく、修復歴ありは値引き以上に「リスクプレミアム」を織り込んで判断する必要があります。
Q6: 今、GRMN Circuit Packageを狙うのは現実的ですか?
本集計の今月最大のトピックが、GRMN Circuit Packageの掲載急増(5台→28台、中央値863万円)。新車846.7万円に対し中古はわずかに高いものの、500台限定の希少性を考えれば比較検討できる状況が2026年4月にようやく整ったと言えます。推測ですが、2022年夏発売から約3年半経過したタイミングでの放出と考えられ、この28台の中から条件の合う個体を選べる好機。ただし平均滞在日数は短く、出たら即決が鉄則です。
Q7: 狙いの条件でGRヤリスの新着を毎日追うには?
当サービス(中古車ウォッチ)は、cababa、carsensor、kakaku、kurumaerabi、yahooauctionの5サイトを毎日自動巡回し、条件に合致する新着個体をLINEに即時通知します。「RZ High performance × 走行1万km未満 × 愛知・神奈川除く」のような複合条件も設定可能で、無料プランなら24時間遅延版で試せます。本稿で示したとおり掲載中央値8日で消える個体が多く、自動追跡は事実上必須と言えます。
2026年4月のハイライトと注意点
今月の当サービス集計で最も特筆すべきは、GRMN Circuit Packageの掲載急増(5→28台)とKalle Rovanperä Editionの初登場(14台)という、限定車ゾーンの同時多発的な動きだ。前月比で中央価格も約2%上昇(408万円→416万円)し、上位5%ラインが575万円→589万円と+14万円。裾の伸びが相場の底上げを引っ張っている。
2024年式の中央値も505万円→520万円(+15万円)と目立った上昇を記録。進化型MCの「2年落ち」という最初の段差が市場で固まった段階と読める。
注意点として、今回のデータにはサイト別の重複掲載の可能性があり(特にkakakuは他サイトとの重複が高い)、延べ掲載数ベースである点を踏まえてご覧いただきたい。yahooauctionの価格は落札価格ではなく開始価格・現在価格のため、本稿の価格分析からは実質的に除外している。また、修復歴データの取得率は37.3%と低く、この項目の結論は参考値扱いとした。
継続観測で見たいのは、①MORIZO RR(100台限定、2026年4月中発売予定)の初流通タイミング、②Sébastien Ogier 9x World Champion Editionの動向、③26式RZ HPの流通開始時の価格水準——の3点だ。
本レポートは、当サービス(中古車ウォッチ)が自動収集した cababa, carsensor, kakaku, kurumaerabi, yahooauction の5サイトの掲載データ2,186件(2026年3月18日〜4月17日)をもとに集計・分析したものです。日本全国の中古車市場全体を網羅するものではなく、メルカリや個人SNS売買、ディーラー店頭のみの非公開個体は含みません。重複排除は行っていない延べ掲載数ベースです。次回更新は2026年5月中旬を予定しています。
過去のGRヤリスに関する記事
- 2026年4月18日 GRヤリスの中古車相場ガイド(この記事)
関連記事
※ この記事のデータは中古車ウォッチがcababa・carsensor・kakaku・kurumaerabi・yahooauctionを横断して収集した2026年4月18日時点の情報です。実際の価格・在庫は各サイトにてご確認ください。